貿易センター駅【兵庫県】(ポートライナー。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市中央区、三宮地区の南側に広がるオフィス街に位置するポートライナーの駅で、駅前には神戸商工貿易センタービルや神戸サンボーホールがあり、神戸市役所や東遊園地、日本一短い国道である国道174号を経由して神戸税関や四国・高松とを結ぶジャンボフェリーが出航する神戸三宮フェリーターミナルも徒歩圏内にある、
貿易センター駅 (ぼうえきせんたーえき。Boeki Center Station) です。
 
 
駅名
貿易センター駅 (P 02) 
 
所在地
兵庫県神戸市中央区   
 
乗車可能路線
神戸新交通:ポートアイランド線 【愛称:ポートライナー】   
  
隣の駅 
三宮方………………………三宮駅  
神戸空港方・北埠頭方……ポートターミナル駅  
 
訪問・撮影時
2019年1月、2021年2月
 
 

貿易センター駅は高架駅で、南北方向に延びる国道2号線の高架部、磯辺通三丁目交差点の北側に駅が設置されています。
3階にホームがあり、高架下2階に駅舎・改札口があります。出入口は南側にしかありません。
国道2号の東西から駅舎へ歩道橋が延びており、階段のほか、西側にはエレベーターが併設されています。
尚、貿易センター駅に駅前広場はありません。バス停留所は約50m西側(写真左)に設けられています。
写真は磯辺通三丁目交差点の南西角より北を望む。
 
 

駅前です。磯辺通三丁目交差点東側横断歩道より西を望む。
左右方向にポートライナーが通っており、右側に貿易センター駅があります。高架下には国道2号線が通っています。
撮影は2019年1月で、当時はエレベーター設置工事中でした。2019年(平成31年)3月30日に供用開始となりました。
駅前はビジネス街・オフィス街で、ビルが立ち並んでいます。
土地柄、商店は少なくマンションなどの住宅は近くに見られません。
交差点の先の左側には「神戸サンボーホール」と「神戸商工貿易センタービル」があります(後述)。
 
また、西へ約250m進むと三宮地区を南北に延びる幹線道路「フラワーロード」と交差し、その先には東遊園地(遊具はなく普通の公園)があり、北側には神戸市役所があります。東遊園地の園内には「こうべ花時計」がありますが、これは神戸市役所北側から移設されたものです。ちなみに、神戸市営地下鉄海岸線の「三宮・花時計前駅」の「花時計」は、この「こうべ花時計」の事を指しているのですが、花時計が移転した事で最寄駅が貿易センター駅になりました。
 
そして、「フラワーロード」を南へ進むと、日本一短い国道として有名な国道174号線があります。延長187.1mで、起点と終点を同時に見る事ができますw 国道174号の終点は神戸港で、神戸税関(駅から550m)や高松行きの「ジャンボフェリー」が発着する神戸三宮フェリーターミナル(駅から850m)があります。いずれも貿易センター駅から徒歩圏内です。
 
 

磯辺通三丁目交差点北西角より南西を望む。
駅南西側には「神戸サンボーホール」と、駅名の由来となった「神戸商工貿易センタービル」があります。
手前の「神戸サンボーホール」は多目的ホールで、企業の展示会・イベントをはじめ、社交ダンスや芝居の稽古場としても使用されています。また、プロレスやボクシングの会場としても使用されています。
そして奥の高層ビル「神戸商工貿易センタービル」は東京・浜松町にある「世界貿易センタービル」と似たような外観を有しており、1969年竣工の古いビルながら1995年の阪神・淡路大震災において構造への被害は皆無でした(ビル内の棚などは影響があったと思いますが)。基本的にオフィスビルですが、地下や高層階にレストランがあります。
尚、東京の世界貿易センタービルは建て替えられますが、こちらの神戸商工貿易センタービルは現状維持のようです。
 
 

こちらは磯辺通三丁目交差点南東角より北西を望む。写真中央に貿易センター駅があります。
東側には階段しかありません。車いすで駅をご利用になる場合は国道2号を渡って西側にあるエレベーターをご利用下さい。
 
 

磯辺通三丁目交差点東側横断歩道より東を望む。左後方に貿易センター駅があります。
駅東側もオフィス街で、商店は少ないです。こちら側は都心から離れるため、マンションも見られます。
写真奥には結婚式場「ベルクラシック神戸」があります。
また、駅南側(右側)約150mの阪神高速3号神戸線と国道2号線浜手バイパスをくぐった先はJRの貨物線・神戸臨港線(東海道本線貨物支線)の貨物駅だった神戸港駅跡で、跡地は「神戸震災復興記念公園(みなとのもり公園)」として整備され、ポートライナーの車窓から見る事ができます。神戸震災復興記念公園の東側は港湾地区で、埋立地には工場や倉庫が立ち並んでいます。
ちなみに、神戸も東京も貿易センタービルは港湾地区の近くに存在します。
 
 

高架下2階にある改札口です。北を望む。
貿易センター駅の改札はこの1ヶ所のみです。左が西口(EV併設)、右が東口(階段のみ)です。
無人駅で、窓口は存在しません。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路あり、右が幅広通路です。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードチャージ可能)。
2階改札内コンコースにはトイレ・多機能トイレと駅務室があります。
そして3階にあるホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
階段と上りエスカレーターは中2階踊り場を経由します。
ちなみに、貿易センター駅構内に売店・コンビニはありません。駅前(西側)にコンビニ「ファミリーマート」があります。
 
尚、貿易センター駅は都心部にありながら利用が低迷しています。これは、当駅周辺が神戸市最大のターミナル駅である各社局の三宮駅から徒歩圏内である事、ポートライナーの都心側が1駅先の三宮止まりである事が原因と思われます。東京の南新宿駅(小田急)や北品川駅(京急)なども似たような傾向が見られます。
しかし、2006年に神戸空港が開港してからは一貫して増加傾向で、ポートアイランド南地区の開発が進行した事もプラスに作用したと思われます。
 
 

下り1番線に設置されている、時刻表と一体になった建植式駅名標です。電照式かどうかは不明です。
ポートライナーの標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています (P 02)。
駅ナンバリングの「P」はポートライナーを意味していると思われます。
下部のラインは青色になっています。
副駅名はありません。
 
 

こちらは上り2番線に設置されている駅名標です。
下部のラインは緑色になっています。
ポートライナーでは進行方向により色を使い分けています。神戸空港方面が青で、三宮方面が緑です。
 
 

貿易センター駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、北北西~南南東方向にホームが延びています。
左(東)が1番線で下り神戸空港・北埠頭方面、右(西)が2番線で上り三宮方面です。
ホーム有効長は6両分で、1981年の開業当初より変わっていません。
開業当初よりフルスクリーンタイプのホームドアが設置されていますが、天井側は空いているので、ホームは完全な密室ではありません。ホーム幅はまぁまぁ広いです。
ホーム全体が屋根に覆われています。線路上に屋根が張り出していて、雨が上の隙間から降り込まないように配慮されています。
写真は2番線側より神戸空港方・北埠頭方を望む。
 
 

こちらは1番線側より三宮方を望む。
右が1番線、左が2番線です。
ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
 
 

2番線側より三宮方を望む。正面、ビルの合間から六甲の山々が見えます。
この先、国道2号の中央分離帯上を北北西へ、ビル街の中を走ります。途中から上り勾配になります。そして阪神本線が地下を走る中央幹線をオーバーパスして国道2号が中央幹線東方向へ分かれると、左のビル「ミント神戸」と右のビル「三宮オーパ2」の間を通ってから大きく左へカーブします。そして右側を通るJR線に寄り添う形で進路を南西へ変えると、終点の三宮駅へと至ります。
 
 

1番線側より神戸空港方・北埠頭方を望む。右前方には「神戸商工貿易センタービル」が見えます。
この先、国道2号から外れてビル街の中を南南東へ走り、右へカーブすると阪神高速3号神戸線をオーバーパスして国道2号線浜手バイパスをの西行車線をオーバーパス、東行車線をアンダーパスします。その後は左手に神戸港駅跡を整備して誕生した神戸震災復興記念公園を見て左へカーブしながら走り、進路を南東に変えるとハーバーハイウェイをアンダーパスします。その後は右へカーブして右を走るポートアイランド行きの道路と並走しながら港湾地区を南下し、左手に神戸ポートターミナルが見えてくると程なくしてポートターミナル駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が貿易センター駅で下車(乗車)したのは2019年と2021年の計2度です。2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。2021年は用事で下車しました。駅は開業当時の雰囲気が残っていて、開業時は最新だった設備も年月の経過が感じられました。駅前はオフィス街で、南神戸商工貿易センタービルや神戸サンボーホールなどがあります。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて三宮駅で下車します。そしてポートライナーに乗り換えて1駅目で下車です(行先不問)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですとJR神戸線、阪神電車、阪急電車で三ノ宮駅、神戸三宮駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。ポートライナーへの乗換はJRが一番楽で、阪急からですと遠いです。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニはありますが、気軽に入れる飲食店はありません。最寄りのチェーン店は約400m北、ポートライナーの線路西側にある「丸亀製麺」です。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。ポートライナーを乗り鉄される際は、ぜひ一度は貿易センター駅でも途中下車されてみて下さい!
  
(参考:神戸新交通のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)