深江駅【兵庫県】(阪神本線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市東灘区南東部、臨港部近くに広がる住宅街に位置する阪神本線の駅で、高架化されて間もない、
深江駅 (ふかええき。Fukae Station) です。
 
尚、写真は上下線とも高架化直後の2020年訪問時のものです。
現在は仮線撤去工事や駅前整備工事が進捗して状況が変化しています。ご了承下さい。
  
 
駅名 
深江駅 (HS 21)
 
所在地
兵庫県神戸市東灘区   
 
乗車可能路線
阪神電気鉄道:本線  
 
隣の駅
大阪梅田方……芦屋駅  
元町方…………青木駅  
 
訪問・撮影時
2020年6月 
 
 

深江駅は高架駅で、2015年に下り線が高架化され、4年後の2019年に上り線が高架化されました。
高架下2階に駅舎・改札口があり、高架下1階に出入口があります。1階と2階の間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。
2020年現在、北側にあった仮線の撤去作業中のため、南側からしか駅舎へアクセスできませんが、すぐ東側で線路をくぐる稲荷筋(神戸市道)を通れば北側からも簡単にアクセスできます。
 
写真は南口です。北を望む。
手前(南)~奥(北)の道路は稲荷筋です。
高架橋の手前で左へ進むと出入口があります。
写真は2020年6月撮影で、仮駅時代に使用されていた地下通路の出入口(閉鎖)が撤去されずに残っていました。
尚、深江駅に駅前広場はありません。バス停留所は約50m南(後方)、稲荷筋沿いに設けられています。
 
 

西を望む。右側の柱の裏、高架下に出入口があります。
左には撤去前の地下道出入口(閉鎖)があります。
また、地下道出入口の左には複合ビル「深江駅前ビル」があります。
低層階には商店などが入居しており、高層階が住居棟になっています。
 
 

高架下1階の出入口です。西を望む。
2階改札口との間には階段、上下方向ES、EVが設置されています。バリアフリーに対応しています。
左が南口、右が北口ですが、2020年当時、前述の通り北口は仮線撤去工事中のため供用されていません。
 
 

南口駅前です。ホームより南を望む。
駅前は住宅街ですが、奥に延びる稲荷筋沿いにはビルやマンションが立ち並んでいます。商店も多く見られます。
そして駅前から離れると住宅街が広がっており、一戸建て住宅も多いです。
約1km南東の芦屋市との境界近くに広がる住宅街は「深江文化村」と呼ばれており、戦前にはお金持ちの外国人が多く居住しており西洋館街が形成されていました。
尚、「深江文化村」近辺は神戸市内にあるものの、芦屋市に近く阪神の芦屋駅からも徒歩圏内であるため、ブランド力の強い「芦屋」や「西芦屋」を冠したマンションなどの物件が非常に多いです。
奥に見える高架橋は阪神高速3号神戸線で、地平部を国道43号が並行しています。
阪神高速の向こう側は住宅街と港湾地区が混在しており、稲荷筋を直進すると550mほどで人工島である深江浜地区へと到達します。
また、約550m南西の国道43号沿いには神戸大学深江キャンパス(旧:神戸商船大学)があります。
 
 

こちらは北口です。南を望む。右側に駅舎があります。奥に延びる道路は稲荷筋です。
高架橋の手前には地平の仮線跡が通っていました。手前には踏切跡が残っています。
2020年現在、仮線を撤去作業中で、撤去後に北口出入口が整備されるものと思われます。
それまでは高架橋をくぐって南側から駅に出入りしなければなりません。
 
 

北口駅前です。北を望む。奥に延びる道路は稲荷筋です。写真奥には六甲の山々を望めます。
稲荷筋沿いにはビル・マンション・商店が立ち並んでいます。左右の路地を入ると住宅街が広がっています。
約1.1km北には1996年に開業したJR神戸線の甲南山手駅がありますが、甲南山手駅開業により深江駅は乗降客減の打撃を受けました。その後、再開発による人口増や通勤客増、阪神も深江駅に停車する区間特急を設定した事などから乗降客数は盛り返し傾向です。
 
 

高架下2階にある改札口です。西を望む。深江駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
後方に階段とESの出入口があり、左後方にEVの出入口があります。
深江駅は有人駅ですが、駅員不在時に備えて改札内外に乗車券確認用カメラ付きインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が5通路あり、左から2番目が幅広通路です。左端には窓口があります。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
改札内にはトイレ・多機能トイレがあります。また改札内コンコースにはAEDが設置されています。
そして高架上3階にある各ホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
尚、深江駅構内に売店・コンビニはありません。南北の駅前にコンビニがあります。
改札口の右手前にはコインロッカーと証明写真コーナーがあります。
 
 

下り2番線ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
時刻表、路線図、構内案内、出口案内が一体になっています。
阪神の新デザインで、独特の書体です。
また、駅ナンバリングも併記されています (HS 21)。
 
 

深江駅は相対式ホーム2面2線の高架構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
左(北)が1番線で上り大阪梅田方面、左(南)が2番線で下り元町・神戸高速線方面です。
ホーム有効長は120m(阪神車6両まで対応)で、21m級の近鉄車6連は停車できません。ホームドアは未設置で、ホーム幅は一定の広さが保たれているものの、元町方の端(手前側)は狭くなっています。
上屋はホーム全長にわたり設置されています。
各ホームにはベンチ(ホーム方向と直角に設置)、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
写真は1番線より大阪梅田方を望む。
 
 

2番線より大阪梅田方を望む。左遠方には西宮市の甲山を望めます。
この先、高架区間で住宅街の中を東北東へ走りますが、しばらくして芦屋市に入ると高架区間から地平区間になり、芦屋川をまたぐ形で設置されている芦屋駅へと至ります。
 
 

1番線より元町方を望む。
この先、高架区間で住宅街の中を西南西へ走り、左手に本庄中央公園が見えてくると左へカーブして進路を南西に変え、2面4線の高架駅である青木駅(おおぎえき)へと至ります。
 
 
あとがき
私が深江駅で下車(乗車)したのは2018年、2020年の計2度です。2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。しかし、当時は高架化工事中で上り線ホームが地平にあったため、上り線が高架化された後の2020年に再訪問しました。綺麗な高架駅でしたが、私の訪問時は仮駅・仮線の撤去工事中で、駅前は雑然としていました。駅周辺は住宅街で、商店はさほど多くありませんでした。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線の下り電車(新快速以下の種別)に乗り換えて大阪駅で下車します。そして阪神本線の大阪梅田駅から特急or直通特急に乗車して西宮駅まで行き、普通に乗り換えて当駅下車です。芦屋駅で普通に乗り換えても西宮駅で接続する列車になります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、難波からですと阪神なんば線電車(種別不問)に乗って尼崎駅まで行き、優等列車に乗り換えて(快速急行はそのまま乗車して)西宮駅で下車します。そして普通車に乗り換えて当駅下車です。土休日の快速急行は芦屋駅を通過しますので、必ず西宮駅で普通車にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前に複数のコンビニがあるものの、飲食店は少なく、駅から500m以内にチェーン店はありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪神本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は深江駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪神電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)