氷見駅【富山県】(氷見線。2014年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
富山県北西部、富山湾に面した能登半島の東海岸の都市である氷見市の中心市街地に位置する氷見線の終着駅、
氷見駅 (ひみえき。Himi Station) です。
 
尚、写真は2014年訪問時のもので、現在は車両の塗色や駅前など変化が見られます。ご了承下さい。
そして、氷見線は現在、城端線とともにLRT化の検討中との事で、将来はさらに変化する可能性もあります。
 
 
駅名
氷見駅 (駅番号なし)  
 
所在地
富山県氷見市    
 
乗車可能路線
JR西日本:氷見線    
 
隣の駅 
高岡方……島尾駅  
 
訪問・撮影時
2014年7月  
 
 

氷見駅は地平駅で、西側のみ駅舎が設置されています。
東側からアクセスする場合は、約300m南の踏切または約150m北を通る県道302号線を経由して西側へ回る必要があります。
1958年(昭和33年)に改築された鉄筋コンクリート造平屋建ての古い駅舎が今も使用されています。
右側に出入口があり、その左に観光案内所があります。出入口に段差はありません。
出入口前には郵便ポストと飲料自動販売機が設置されています。
駅舎の右側にはトイレと全く使用されていない臨時改札口があります。
また、ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
尚、現在は駅前広場が改良され、駅舎前には雁木造り風の屋根が設置されました。その関係で現在は遠方から駅舎を撮影しづらくなっています。
写真は東を望む。
 
 

駅前です。西南西を望む。後方に駅舎があります。
氷見駅は氷見市の中心市街地の南端部に位置するためか、駅前に商店は少ないです。
約300m西を南北方向に延びる国道415号線沿いに商店街が形成されています。
氷見市役所は約2.3km北西にありますが、駅からは遠いです…。
 
一方、駅東側は住宅街が広がっていて、400mほど東(北東)へ進むと富山湾岸に出ます。
海岸の道路は「漁火ロード」と名付けられています。
 
 

改札口です。東を望む。後方に出入口があります。
氷見駅は有人駅で、入場および出場の際は駅員に乗車券を提示しなければなりません。
改札口は車いす通行幅が確保されていて、中央には駅員不在時に使用する入場用のセルフ式日付印字機が設置されています。タイムカードのようにきっぷを差し込むと日付が印字されます。改札口の左側には窓口があります。
尚、氷見線では交通系ICカードを利用できません。
改札口の左手前には『みどりの窓口』と自動券売機があります。
また、改札内に自動精算機はありません。乗り越しの場合は改札口の窓口で精算して下さい。
そして改札を通ると1番のりばで、改札とホームの間に段差はありません。
1番のりばに出て右へ進むと、トイレがあります(多機能トイレなし)。
ちなみに、氷見駅および駅前に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射板が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
尚、金沢支社管内ではラインカラーが設定されていないため、今も駅名標の下部は青色のはずです。
そして、氷見線において駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

氷見駅は単式ホームの高岡方(手前)西側に切欠式ホームを併設した計1面2線の地平構造で、南南東~北北西方向にホームが延びています。高岡方の端(後方)で若干カーブしています。
列車が停車している右(東)が1番のりばで上り高岡方面ですが、現在は全営業列車が1番のりばに発着しています。左(西)には切欠構造の2番のりばがありますが、現在は営業列車の発着がありません。
1番のりばの右側には側線が2本あり、左の側線が元機回し線で、終端方において本線(1番のりば)の線路と合流していましたが、現在はホーム端で途切れています。右の側線は手前に車止めがあります。また、以前は構内に転車台もあったそうです。
ホーム有効長は1番のりばが6両分、2番のりばが3両分(過走余裕距離を差し引くと実質2両分)です。ホーム幅は一定の広さが確保されていますが、高岡方の端(後方)は狭くなっています。
上屋は1番のりばの終端方約3両分に設置されていて、基本的に全ての運行列車が上屋内に収まります。2番のりばに上屋はありません。
ホームにはベンチが設置されていて、終端寄りに改札口があります。
写真は1番のりばより終端方を望む。
 
 

こちらは切欠ホームの2番のりばです。南を望む。左が1番のりばです。
2014年の時点でも使用頻度が低かったようで、線路には草が生えています。
 
 

1番のりばより高岡方を望む。右に2番のりばがあります。
前方のホーム端で左へカーブして、右の2番のりば、左の元機回し線、側線と合流します。
この先、仏生寺川を渡ると住宅地の中を南東へ走り、やがて畑が中心の農村風景へと変わります。左側は富山湾が接近しますが、防風林に覆われて海が見えません。そして海が遠ざかると再び住宅地の中に入り、島尾駅へと至ります。
 
 

切欠式の2番のりばより終端方を望む。
左側にはホーム跡のような構造物があります。
車止めの先、1番のりばは右前方へと続きますが、車止めの正面にはトイレと駅舎があります。
トイレと駅舎の間には臨時改札口がありますが、現在は全く使用されていません。
 
 

1番のりばより終端方を望む。
2014年当時、右に機回し線があり、前方で2線が合流してその先に車止めがありましたが、現在は前方が再開発され、県道302号の付け替えや造成が行われ、合流地点手前で2線ともレールが途切れています。
尚、氷見線をこの先、さらに北(石川県七尾方面)へ延伸する構想が存在したかどうかは不明です。
もっとも、現在の駅の位置ですと、すぐ北側が氷見市の中心市街地なので、現在地からの延伸は事実上不可能な状態だったと思われます。氷見線の建設当時、もう少し市街地寄りに氷見駅を設けたかったようですが、それすら実現できておらず、結局は現在地に設置した仮駅が本設の駅になってしまいました。
 
 
あとがき
私が氷見駅で下車(乗車)したのは2000年、2008年、2014年の計3度です。2000年は氷見線を乗りつぶした際、2008年は氷見線を単純に乗り鉄した際、そして2014年は氷見線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえに必然的に下車しました。駅構内はさほど大きくありませんでしたが、国鉄時代からの立派な駅舎を有していました。駅前は氷見市の中央市街地の南部に相当しますが、市街地の空洞化が進んでいて閑散としていました。
  
東京からですと東京駅から北陸新幹線『はくたか』または『かがやき』と『つるぎ』の乗継(富山駅乗換)で新高岡駅まで行き、城端線に乗り換えて高岡駅へ。さらに氷見線に乗り継いで終点下車です。あるいは『かがやき』で富山駅まで行き、あいの風とやま鉄道線の乗り換えて高岡駅まで行くルートもあります(運賃は割高になります)。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:9時間少々)。
一方、大阪からですと大阪駅から北陸本線特急『サンダーバード』に乗車して金沢駅まで行き、北陸新幹線『はくたか』または『つるぎ』に乗り換えて新高岡駅で下車。以降は上記のルートで到達できます。あるいは金沢駅からIRいしかわ鉄道線~あいの風とやま鉄道線の電車に乗って高岡駅まで行く方法もあります。以降は上記のルートで到達できます。若干タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:7時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約1.1km北の「ローソン」で、最寄りの飲食チェーン店は約1.2km南西の「すき家」です。必ず事前に用意して下さい。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、氷見線を乗り鉄の際は、氷見駅ですぐに引き返さずに、ぜひ一度は駅を観察されてみて下さい!
 
(参考:改札画像.net、地理院地図、Google地図、Wikipedia)