津軽五所川原駅【青森県】(津軽鉄道線。2015年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
青森県北西部、津軽地方北部の中心都市である五所川原市の中心市街地に位置する日本最北の私鉄路線・津軽鉄道線の起点駅で、JR五能線との乗換駅でもある
津軽五所川原駅 (つがるごしょがわらえき。TSUGARU GOSHOGAWARA Station) です。
 
 
駅名
津軽五所川原駅 (駅番号なし)  
 
所在地
青森県五所川原市  
 
乗車可能路線
津軽鉄道:津軽鉄道線  
 
隣の駅 
津軽中里方……十川駅 
 
乗換可能駅
JR東日本:五能線……五所川原駅まで徒歩3分 
  
訪問・撮影時
2015年9月
 
 

津軽鉄道線の津軽五所川原駅は地平駅で、JR五能線・五所川原駅の北東側に並行してホームが設けられています。
改札内コンコースや跨線橋はJRと共用ですが、駅舎・改札口とホームは会社ごとに独立しています。
 
写真は津軽五所川原駅の駅舎です。東を望む。JR駅舎の北側に設けられています。JR駅舎は右側にあります。
ちなみに駅舎は駅の西側にしかなく、東側からアクセスするには駅南側の陸橋を渡って西側へ回る必要があります。
駅舎は1930年(昭和5年)の開業時からのものと思われ、鉄筋コンクリート造2階建ての立派な建物です。左の2階部分には津軽鉄道の社紋が飾られています。左側に少しだけ写っている建物は津軽鉄道の本社です。
駅舎の出入口は右寄りの駅名看板直下にあります。寒冷地なので出入口に扉があります。右端には出口兼早朝・夜間の無人時間帯に使用する通用口があります(無人時間帯は車内精算です)。
尚、津軽五所川原駅および五所川原駅に駅前広場はありません。駅舎手前のスペースは津軽鉄道の私有地です。後方にバスターミナルがあります(後述)。
 
 

駅前です。西を望む。後方に津軽五所川原駅舎があり、右手に津軽鉄道本社が、左手にJR五所川原駅があります。
正面には弘南バスのバスターミナル(五所川原駅前案内所)があり、近隣はもとより、弘前方面、青森方面の中距離バス、そして東京方面への長距離夜行バスが発着しています。
 
また、駅西側は五所川原市の中心市街地で、商店街もありますが活気に欠ける印象です。
五所川原市街地では毎年8月上旬に「五所川原立佞武多」が開催され、会場となる駅前通りは山車の運行に支障がないよう電柱が地中化されています。
約300m南には五所川原市役所があります。約450m西には「立佞武多の館」があります。
尚、駅東側は整然とした住宅街で、1km~2km南東の県道156号線沿いにはロードサイド店舗が立ち並んでいます。
 
 

 

駅舎内の様子です。上写真は北を、下写真は南東を望む。
南西側に出入口があり、南東側に改札口があります。
北端部には窓口があります。きっぷや定期券などを発売していますが、車内精算方式なので駅員不在時はきっぷを買わなくても乗車可能です(始発駅なので整理券は発行されません)。
窓口の右側、売店跡には五所川原農林高校のサテライト店舗があります。私の訪問時は早朝だったので営業していませんでしたが、農産物でも販売しているのでしょうか?
駅舎南西側の出入口近くには待合室があり、冬の寒さ対策でストーブが置かれています。
待合室の東側に改札口があり、跨線橋への通路と繋がっています。
ちなみに跨線橋にエレベーターはありません。車いすでご利用の場合は駅員にお問い合わせ下さい。
改札を入って右側には後述の出口兼早朝・夜間用の出入口があります。
トイレはJR駅舎内(改札外)にあります(多機能トイレ併設)。
尚、津軽五所川原駅および五所川原駅の構内にコンビニはありません。最寄りのコンビニは約250m西の「ローソン」になります。
 
 

こちらは駅舎右側(南側)にある出口兼無人時間帯用の入口です。東を望む。
駅員がいる時間帯は出口として使用されていますが、無人時間帯は出入口になります。
無人時間帯にご乗車になる場合、運賃は車内でお支払い下さい。
尚、津軽鉄道とJRは改札内でつながっています。津軽鉄道からJRに乗り継ぐ場合、JR線の乗車券をお持ちでない場合は一旦改札を出てJR駅で乗車券をお求め下さい。JRから津軽鉄道に乗り継ぐ場合はそのままホームへお進み下さい。車内で津軽鉄道線の運賃をお支払い下さい。
この出入口を通った先の左側には前述の津軽鉄道線改札口があります。右へ曲がると跨線橋です。
 
 

跨線橋にて東を望む。跨線橋はJRと津軽鉄道の共用です。
ここで右へ下るとJR線の1・2番線で、直進して左へ曲がると津軽鉄道線の3番線です。
 
 

建植式駅名標です(右側)。電照式ではありません。
国鉄式と類似のデザインで、漢字の書体が特徴的です。
津軽鉄道線に駅ナンバリングは導入されていません。
また、左側では津軽鉄道線で使用されたレールの変遷を展示しています。
 
 

津軽五所川原駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
 
左(西)が3番線で下り津軽中里方面です。右(東)の4番線は客扱いでは使用しておらず、事実上使用停止の状態です。途中(終端方)で途切れているものの線路はあり、留置線として使用されています。
3番線の左側にはJR五能線が並行しており、五能線との間に津軽鉄道の側線があります。この側線は手前側でJRの側線と繋がっていますが、レール上に枕木が置かれており現状は不使用状態です。
そして4番線の右側にも側線があり、右後方に車庫があります。
 
3番線のホーム有効長は6両分あると思われますが、現状は「ストーブ列車」も含めて最長でも3両プラス機関車で、列車は基本的に手前の跨線橋近くに停車します。津軽中里方(奥)の約1両分は立入禁止になっています。
ホーム幅はそこそこ広いですが、前方の待合室部分は狭くなっています。
上屋は終端方(手前側)の概ね3両弱分に設置されています。
ホームには飲料自動販売機と待合室(前方。冷房なし。暖房は不明)が設置されています。
また、後方には跨線橋の階段があります。
写真は津軽中里方を望む。
 
 

こちらは4番線より終端方を望む。
4番線側(東側)には車両基地があり、終端方には車庫と機関庫があります。
豪雪地帯であるため、屋根付きの車庫が設けられています。
それにしても、古いです…。
 
 

 

3番線より津軽中里方を望む。上屋の端には待合室があります。
右の4番線側には「ストーブ列車」用の客車が、左の3番線側には旧型気動車が留置されています。
また、左端には五能線が並走しています。
この先、すぐに右へカーブして五能線と分かれ、住宅地の中を北東へ走ると旧十川を渡ります。その後は田園地帯に入り、右カーブを始めると十川駅へと至ります。
 
 

 

終端方を望む。下写真は3番線側です。
ホーム終端部には跨線橋の階段があり、改札口(出口)や右前方に見えるJR線ホームと繋がっています。
3番線の先には車止めがあります。
右側には津軽鉄道(津鉄)とJRを繋ぐ側線があります。JR側には保線用車両が留置されています。
津鉄の車両が弘前まで乗り入れられれば…と勝手に思ってしまいますが、妄想にとどめておきますww
 
 
あとがき
私が津軽五所川原駅で下車(乗車)したのは2006年、2015年の計2度です。2006年は津軽鉄道線の乗りつぶしのため、そして2015年は津軽鉄道線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅(起点駅)ゆえに必然的に下車(乗車)しました。車両以外は昭和の雰囲気を色濃く残していて、昭和時代にタイムスリップした感覚に陥りました。駅前は市街地ですが、空洞化が進行している印象でした。
  
東京からですと東北新幹線で新青森駅まで行き、奥羽本線上り普通列車に乗り換えて川部駅で下車、さらに五能線に乗り換えて五所川原駅下車すぐです。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:5時間半程度。『リゾートしらかみ』運転日は最大滞在時間が7時間程度まで延びます)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。相当タイトな日程になりますが、何とか日帰り訪問可能です(最大滞在時間:1時間程度。『リゾートしらかみ』運転日は最大滞在時間が1時間半程度まで延びます)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約250m西の「ローソン」、最寄りの飲食チェーン店は約950m南東の「吉野家」です。コンビニはさほど遠くありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、津軽鉄道線を乗り鉄の際は、津軽五所川原駅ですぐに乗り換えたりせずに、一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)