今回の【駅】コーナーは、
愛知県稲沢市西部の、住宅と田畑が混在した郊外に位置する名鉄尾西線の駅、
上丸渕駅 (かみまるぶちえき。KAMI MARUBUCHI Station) です。
駅名
上丸渕駅 (BS 05)
所在地
愛知県稲沢市 (旧：中島郡祖父江町)
乗車可能路線
名古屋鉄道：尾西線
隣の駅
津島方・弥富方……………丸渕駅
名鉄一宮方・玉ノ井方……森上駅
訪問・撮影時
2019年8月
上丸渕駅は地平駅で、上下線別にホーム、駅舎、改札口が設置されています。
各駅舎ともホームの玉ノ井方(北側)にあり、各駅舎とも駅外と駅舎の間に段差がありませんが、駅舎前への違法駐輪が後を絶たなかったのか。出入口部分にバリカーが設置されて、車いすで通れなくなっています。車いすで上丸渕駅を利用される場合は事前に名鉄にお問い合わせ下さい。
また、いずれの出入口も車道に面しているため、飛び出し注意です。
そして、改札内に上下線ホームを結ぶ連絡通路が存在しないため、乗車前に行先に応じた駅舎・改札口を選択する必要があります。
踏切の右(西)が下り1番線名鉄一宮方面ホームに面した西駅舎で、左(東)が上り2番線津島方面ホームに面した東駅舎です。
両駅舎とも簡易駅舎ですが、後期に造られたためカマボコ屋根ではなく平屋根で、デザインも多少は考慮されています。
尚、上丸渕駅には駅前広場が存在しませんが、西側に駐輪場があります。駅の周辺を通るバス路線はありません。
写真は駅北側の踏切より南を望む。
こちらは下り1番線名鉄一宮方面ホームに面して設置されている西駅舎です。南東を望む。左に踏切と東駅舎があります。
前述の通り、出入口にバリカーが設置されています。車いすが通るにはバリカーを地中に下ろさなければならず、事前に名鉄への連絡が必要になります。
駅舎の手前には飲料自動販売機があります。
また右側には無料駐輪場があり、駅舎手前右側に駐輪場との連絡口が設けられています。
駅前です。踏切より西側を望む。
踏切の先の左側に西駅舎が、踏切手前の左側に東駅舎があります。
西側は田畑が混在した住宅地になっています。駅前に商店は見られません。
約750m南西には稲沢市立丸甲小学校があります。
西駅舎内にある一宮方面改札口です。南を望む。後方に出入口があります。
上丸渕駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が1通路のみあり、幅広通路になっています。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残高が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして、改札を通って階段とスロープ(右)を登ると1番線下り名鉄一宮・玉ノ井方面ホームに到達します。
尚、上丸渕駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
こちらは上り2番線津島方面ホームに面して設置されている東駅舎です。南を望む。
踏切の反対側には西駅舎があります。
東駅舎も出入口にバリカーが設置されています。
こちらはスペースに制約があり、飲料自動販売機や自転車置場はありません。
駅前です。踏切より東側を望む。
踏切の先の右側に東駅舎が、踏切手前の右側に西駅舎があります。
こちら側は駅前道路沿いに住宅が密集しています。かつては商店があったようですが、今は見られません。
但し、駅前道路から左右へ外れると田畑が広がっています。
そして、この駅前道路を500mほど東へ進むと日光川に差し掛かります。
日光川の対岸には「グリーンタウン」と呼ばれる分譲住宅地(？)があります。
こちらは東駅舎内にある津島方面改札口です。南を望む。
後方に出入口があります。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が1通路のみあり、幅広通路になっています。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。こちらはボタン式の機械です。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして、改札を通って階段とスロープ(左)を登ると2番線上り津島・弥富方面ホームに到達します。
下り1番線ホーム設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準タイプで、駅ナンバリングも併記されています (BS 05)。
尚、駅ナンバリングの「BS」ですが、尾西線 (びさいせん) を意味していると思われます。「B」は「尾」、「S」は「西」でしょう。
上丸渕駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線で下り名鉄一宮・玉ノ井方面、左(東)が2番線で上り津島・弥富方面です。
各ホームの玉ノ井方(手前側)は土台に玉砂利が使用されています。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に狭く、弥富方の端(奥)は特に狭いです。
上屋は各ホームとも駅舎に面した玉ノ井方の約0.5両分と、中ほどの待合所ベンチ部分にしか設置されていません。雨天時に下車される際は最も名鉄一宮寄りにご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチが設置されています。前述の通り、両ホームを結ぶ改札内連絡通路はありません。
そして各ホームとも玉ノ井方の端(後方)には駅舎・改札口があります。
写真は2番線より津島方・弥富方を望む。
2番線より弥富方を望む。津島駅の手前まで複線区間が続きます。
この先、田畑の中を一直線に南下して丸渕駅へと至ります。
上写真は2番線より、下写真は駅北側の踏切より、いずれも玉ノ井方を望む。
各ホーム端に駅舎・改札口があり、その先に踏切があります。
この先、田畑を見ながら一直線に北上しますが、県道130号線と踏切で交差して住宅地の中に入ると単線になります。これより先、終点の玉ノ井駅まで単線区間が続きます。その後は単線区間で住宅街の中を走るとやがて線路が3本になり、準主要駅である森上駅へと至ります。
あとがき
私が上丸渕駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。まぁ標準的な小駅で、特徴は見られませんでした。駅前も住宅と畑が混在したローカルな風景といった感じでした。
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から津島線直通列車(佐屋行き、弥富行き。種別不問)に乗車して津島駅で下車。そして尾西線下りの名鉄一宮方面電車に乗り換えて当駅下車です。あるいは東海道本線または名古屋本線の特急で尾張一宮駅or名鉄一宮駅まで行き、尾西線上りの津島行きに乗り換えて当駅下車です。どちらのルートも大差ありません。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。近鉄急行でアクセスされる際は近鉄弥富駅で下車の上、北側に位置する弥富駅まで徒歩で移動して(約3分)、名鉄尾西線津島経由のルートでも到達できます。関西本線でアクセスされる際は弥富駅で乗換可能ですが、同一構内(改札内)なので名鉄線の乗車券をお持ちでない場合は一旦改札を出て名鉄線の乗車券を購入の上で再入場する必要があります(ICカードはホームでの乗り継ぎが可能と思われます)。いずれにしても弥富駅経由の場合は必ず津島駅で名鉄一宮方面電車に乗り換える必要があります。そしてJR東海道本線でアクセスされる際は尾張一宮駅で下車して、隣接する名鉄一宮駅から尾西線上りの津島行き電車に乗車すれば当駅に到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約1.2km東と約1.2km北西の「セブンイレブン」です。必ず事前に用意して下さい。
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄尾西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は上丸渕駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：Google地図、Wikipedia)