今回の【駅】コーナーは、
愛知県稲沢市西部の田園地帯に位置する名鉄尾西線の駅で、かつては準主要駅で特急も停車していた時期があったという、
丸渕駅 (まるぶちえき。MARUBUCHI Station) です。
駅名
丸渕駅 (BS 04)
所在地
愛知県稲沢市 (旧：中島郡祖父江町)
乗車可能路線
名古屋鉄道：尾西線
隣の駅
津島方・弥富方……………渕高駅
名鉄一宮方・玉ノ井方……上丸渕駅
訪問・撮影時
2018年10月
丸渕駅は地平駅で、上下線で駅舎が統一されています。
弥富方(南)の西側に簡易駅舎が設置されています。出入口は人通りが少ない北側に設置されており、内外に段差はありません。
駅舎裏手には線路沿いに道路が延びていて、駅南側や駅東側からアクセス可能です。約100m南には踏切があります。
また、駅前広場は整備されていません。駅近くにバス路線はありません。右側には駐輪場があります。
写真は南東を望む。
こちらは駅舎南側から北を望む。後方に踏切があり、駅東側からの進入路になっています。
南側には出入口がありません。安全上の理由でしょうか。駅舎の左側を回って北側にある出入口から入る形になります。
また、右手の改札内には構内踏切があり、駅舎とホームを連絡しています。
かつての丸渕駅は駅舎がなく、直接構内踏切を渡ってホームに行く形でした。駅舎部分は大半が空地で、手前の構内踏切横は事実上の駐輪場になっていました。
駅前の様子です。西を望む。左手に駅舎があります。
駅舎周辺には民家が複数見られますが、少し北へ歩くと一面は広大な田園風景です。
遠方には養老山地の山々も望めます。天気のいい日は右前方に伊吹山も眺められます。
また、駅東側も田園地帯になっていて民家が少ないです。駅の東西とも商店は見られず、診療所があるのみです。
そして、約800m南西の愛西市域には愛知県立佐織工業高等学校があります。佐織工業高校の西隣には愛知県立佐織特別支援学校があります(2校とも最寄駅は渕高駅です)。
改札口です。南を望む。丸渕駅の改札口はこの1ヶ所のみです。右後方に出入口があります。
丸渕駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がIC専用通路、右が車いす対応の幅広通路になっています。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って左に曲がり、構内踏切を渡ってから左側にあるスロープを登るとホームに到達します。スロープは傾斜が急ですが、手すりは付いています。一応、バリアフリーに対応しています。
尚、丸渕駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
下り1番線ホーム設置されている吊下式駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準タイプで、駅ナンバリングも併記されています (BS 04)。
尚、駅ナンバリングの「BS」ですが、尾西線 (びさいせん) を意味していると思われます。「B」は「尾」、「S」は「西」でしょう。
丸渕駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線(下り名鉄一宮・玉ノ井方面)で、左(東)が2番線(上り津島・弥富・名鉄名古屋方面)です。
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホームは三日月状で、全体的にさほど広くありませんが、特に玉ノ井方の端(奥)は狭いです。
上屋は弥富方ホーム端(手前側)の約0.5両分と、中ほどのベンチ部分(約8m)に設置されています(古くからの上屋で、支柱に古レールが使用されています)。弥富側の上屋はスロープの屋根と連続しています。雨天時はいちばん津島方の扉から下車して下さい。
ホーム中ほどの上屋下にはベンチがあります。
そしてホームの弥富方の端には構内踏切へのスロープがあり、構内踏切を渡ると西側(左)にある駅舎・改札口に到達します。
写真は構内踏切より名鉄一宮方・玉ノ井方を望む。
2枚とも2番線側より津島方・弥富方を望む。右が1番線、左が2番線です。
ホーム端は特に幅が狭いです。
そしてホーム中央の上屋は支柱が古いです。古レールが使用されています。
1番線側より弥富方を望む。複線区間は津島駅の手前まで続きます。
ホーム端にスロープと構内踏切があり、右側に駅舎があります。
この先、田園風景の中を南下すると愛西市に入り、沿線風景が住宅地に変わります。その後しばらくして左へカーブすると渕高駅へと至ります。
1番線側より玉ノ井方を望む。複線区間は上丸渕駅の先まで続きます。
周囲は田園地帯で、前方(北)には岐阜県の山々を遠望できます。
この先、田園や畑の中をひたすら北上します。好天の日は左側には養老山地や伊吹山を望めます。そして住宅地の中に入ると上丸渕駅へと至ります。
あとがき
私が丸渕駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。尾西線では珍しい島式ホームの駅で、西側に簡易駅舎があります。駅前は住宅も少なく、田園風景が広がっていましたが、この風景を見るとなぜ特急が停車していたのか不思議に思いました。
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から津島線直通列車(佐屋行き、弥富行き。種別不問)に乗車して津島駅で下車。そして尾西線下りの名鉄一宮方面電車に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。近鉄急行でアクセスされる際は近鉄弥富駅で下車の上、北側に位置する弥富駅まで徒歩で移動して(約3分)、名鉄尾西線津島経由のルートでも到達できます。関西本線でアクセスされる際は弥富駅で乗換可能ですが、同一構内(改札内)なので名鉄線の乗車券をお持ちでない場合は一旦改札を出て名鉄線の乗車券を購入の上で再入場する必要があります(ICカードはホームでの乗り継ぎが可能と思われます)。いずれにしても弥富駅経由の場合は必ず津島駅で名鉄一宮方面電車に乗り換える必要があります。そしてJR東海道本線でアクセスされる際は尾張一宮駅で下車して、隣接する名鉄一宮駅から尾西線上りの津島行き電車に乗車すれば当駅に到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約1km西の「ファミリーマート」です。必ず事前に用意して下さい。
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄尾西線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は丸渕駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：のんべえさんの部屋、Google地図、Wikipedia)