宿河原駅【神奈川県】(南武線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市多摩区東部の、多摩川に近い住宅街に位置する南武線の駅で、かつては多摩川まで砂利採取線が分岐しており、また小田急線の向ヶ丘遊園駅とともに藤子・F・不二雄ミュージアムへの最寄駅である
宿河原駅 (しゅくがわらえき。Shukugawara Station) です。
 
 
駅名
宿河原駅 (JN 13)
 
所在地
神奈川県川崎市多摩区 
 
乗車可能路線 
JR東日本:南武線 
 
隣の駅
川崎方……久地駅  
立川方……登戸駅
 
訪問・撮影時
2020年3月
 
 

宿河原駅は地平駅で、駅舎は線路の南側、立川方面下り1番線ホームの立川方(西端)にあります。
北口に相当する駅舎と改札口はありません。駅北側とは駅舎東側にある改札外跨線橋で結ばれています(エレベーターあり)。
駅舎は平屋建てのオープン構造で、駅外と駅舎の間に段差はありません。
そして駅舎前には駅前広場がありますが、歩行者用のスペースだけで、ロータリーはありません。
路線バスも駅前には乗り入れておらず、最寄りのバス停は約250m西、南武線と踏切で交差する南北方向の幹線道路(川崎市道)沿いに設けられています。
駅前広場は自動車の進入を防ぐためにポールやバリカーが多数設置されています(歩行者は通り抜け可能。車いす通行スペースも設置)。
また、宿河原駅は小田急線の向ヶ丘遊園駅とともに「藤子・F・不二雄ミュージアム」への最寄駅であるため、駅前広場には小さな「ドラえもん」の銅像が設置されています。
写真は北を望む。
 
 

駅前の様子です。西を望む。右手に駅舎があります。
周辺は住宅街ですが、駅前や写真奥から左(南)へ向かう通り沿いには商店が多いです。全体的に狭い道路ばかりです。
また、約1.1km南西(徒歩15分~20分)には「藤子・F・不二雄ミュージアム」があります。
そして駅の約250m南には川崎市立稲田小学校があります。
 
 

こちらは駅北側の様子です。北西を望む。
後方には線路を越える跨線橋(階段・EV併設)があり、駅南側や駅舎とを結びます。
北側も住宅街で、近くには大規模なマンションも見られます。北側に商店は少ないです。
ちなみに、奥へ延びる道路は宿河原駅東側で南武線本線から分岐して多摩川河川敷まで延びていた砂利採取線の廃線跡です。カーブの描き方がいかにも鉄道、といった感じです。
この廃線跡の道路を歩き続けると多摩川の堤防に到達し、少し東側にある階段を下りると多摩川の河川敷に到達します(撮影地点から約500m)。
また、約450m北の多摩川近くには川崎市立稲田中学校があります。
 
 

こちらは宿河原駅のホームと線路を越えて駅北側と駅舎のある駅南側を結ぶ改札外跨線橋です。駅北側より南を望む。
階段とエレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
また、改札外跨線橋は改札内跨線橋の東隣に設置されていますが、跨線橋同士を結ぶ通路・改札はありません。
駅北側の人は橋上駅舎にしてほしいでしょうね…。
 
 

改札口の様子です。北を望む。後方に出入口、駅前広場があります。宿河原駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が3通路設置されていますが、幅広通路はありません。右端には車いすが通行可能な有人通路があり、窓口に面しています。
改札口の右手前には自動券売機と指定席販売機、乗車駅証明書発行機がありますが、『みどりの窓口』はありません。
宿河原駅は初電から6時30分まで無人で、その他にも無人の時間帯があるため駅遠隔操作システムが導入されていて、そのため乗車駅証明書発行機(改札外)とインターホン(改札内外)が設置されています。
そして改札の先は立川方面下り1番ホームですが、結構な高低差があります。段差は階段とエレベーターで解消しています。
ホームに出て右側には川崎方面上り2番線との間を結ぶ跨線橋(階段・エレベーター併設)があります。
トイレ・多機能トイレは1番線ホームに出て右側、跨線橋の先にあります(多機能トイレは6:30から使用可能)。
尚、宿河原駅構内に売店・コンビニはありません。コンビニは駅前にあります。
 
 

下り1番線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式で、バックライトはLEDですが、近年の流れからしてゆくゆくは非電照式に置き換えられるかもしれません。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には南武線のラインカラーである黄色が表示されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (JN 13)。
 
 

宿河原駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
右(南)が1番線で下り立川方面、左(北)が2番線で上り川崎方面です。2番線の左側には留置線が2本あります(後述)。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅はやや狭く、1番線の両端は結構狭いです。
上屋は1番線が全6両分、2番線がほぼ6両分(最前部2mほどがはみ出します)に設置されています。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されていて、1番線にはトイレと多機能トイレもあります。
1番線の立川方(右側。南側)には駅舎・改札口があり、1番線中ほどと2番線川崎寄りとの間には跨線橋が設置されています(EV併設)。
写真は1番線より川崎方を望む。
 
 

こちらは改札外跨線橋より立川方を望む。
跨線橋の左が2番線ホームで、ホーム右側には留置線が2本あります。右側の1線は立川方(奥)で行き止まりになっています。
この留置線は日中や夜間の車両留置に使用されます。
2線とも川崎方(後方)で上り線と接続し、さらに先に下り線との片渡り線があるため川崎方からはどちらの留置線にも入線できます。一方、立川方では左側の留置線が上り線とは繋がっているものの、その先に渡り線がないため、留置線から下り立川方面へは出られません。
また、配線の関係で宿河原駅始発・終着の列車を設定できないため、入出庫するのは主に武蔵溝ノ口駅始発・終着列車に使用される車両となります。
そして、改札内跨線橋は結構古いです。
まぁ、この留置線は以前に右側(北)へ分岐していた砂利採取線関係の側線を転用したのでしょうね…。
 
 

こちらは1番線より立川方を望む。
左から1番線、2番線の順で、2番線の裏手には前述の留置線が2線あります。
1番線と2番線の位置関係ですが、約50mずれています。
また、発車メロディーは、近くに「藤子・F・不二雄ミュージアム」がある関係で藤子・F・不二雄氏の作品の曲が使用されており、
1番線……すいみん不足 (キテレツ大百科)
2番線……夢をかなえてドラえもん (ドラえもん)
です。
 
 

1番線より川崎方を望む。
左側で留置線が上り線に合流し、その少し先で上り線から下り線への片渡り線があります。
この先、左へカーブすると若干ローカルな雰囲気も感じられる郊外の住宅地の中を東へ走ります。その後すぐに右へカーブして進路を南東へ変え、東名高速道路と川崎市道をアンダーパスすると二ヶ領用水を渡って久地駅へと至ります。
 
 

1番線より立川方を望む。2番線ホームがかなり先まで延びています。
この先、住宅街の中を西北西へ走り、用水路を渡ると右へカーブして進路を北西に変えます。以前はこの付近で左へ分岐して小田急線の向ヶ丘遊園駅とを結ぶ砂利運搬が目的と言われている連絡線が延びていました(戦後まもなく廃止。遺構はほとんどなし)。その後は市街地に入り、左へカーブすると登戸駅へと至ります。小田急線と乗換可能です。
 
 
あとがき
私が宿河原駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。昔の雰囲気を残す2面3線の駅でした。駅から北へは砂利採取線跡が分かれていて、廃線跡は道路になっていますがカーブの形状から調べていなくても廃線跡だと分かりました。また駅前もレトロな感じで、道路も狭かったのですが、その狭い道路沿いにはビルが立ち並んでいて都会的な一面も見られました。
 
新宿からですと新宿駅から小田急線の快速急行・急行で登戸駅まで行き、南武線の川崎方面電車(各停のみ。快速は不可)に乗り継いで当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、横須賀線の久里浜方面行きに乗り換えて武蔵小杉駅で下車。さらに南武線の立川方面各駅停車に乗り継いで(武蔵中原行き、武蔵溝ノ口行きはダメ)、当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが2軒あり、駅前にスーパー「まいばすけっと」もあります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店はありません。心配な場合は事前に用意しましょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。南武線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は宿河原駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)