新鵜沼駅【岐阜県】(名鉄犬山線、名鉄各務原線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岐阜県各務原市東部、鵜沼地区の南東寄りに位置する名鉄犬山線および名鉄各務原線の終着駅かつJR高山本線との乗換駅で、多くの犬山線列車の始発駅・終着駅になっている主要駅、
新鵜沼駅 (しんうぬまえき。SHIN UNUMA Station) です。
 
 
駅名
新鵜沼駅 (駅番号は各路線とも「IY 17」)
 
所在地
岐阜県各務原市 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:犬山線各務原線
 
隣の駅
名鉄犬山線
枇杷島分岐点方・名鉄名古屋方……犬山遊園駅 (愛知県)
 
名鉄各務原線 
名鉄岐阜方……………………………鵜沼宿駅
 

乗換可能駅

JR東海:高山本線……鵜沼駅まで徒歩5分

 
訪問・撮影時
2018年、2019年
 
 

新鵜沼駅は地平駅で、東西に駅舎・改札口を有しています。
写真奥は正面口に相当する西口駅舎で、2階建ての和風建築になっています。
改札口は1階にあり、2階は業務用スペースです。
駅外と駅舎の間には段差がありますが、階段とスロープで解消しています。
また、駅舎手前左側には東口やJR線・鵜沼駅、そして鵜沼駅北側とを結ぶ陸橋型の自由通路(鵜沼空中歩道)の出入口があり、階段・上りエスカレーター・エレベーターが設置されています。
そして、西口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所やタクシー乗り場も併設されています。
写真は東を望む。
 
 

西口駅前の様子です。西を望む。
後方に新鵜沼駅西口駅舎・西改札口があり、右手に鵜沼空中歩道の出入口があります。左手にはロータリーがあります。
駅周辺は意外と商店が少なく、住宅地になっています。駅前にはマンションも見られます。
左へ曲がると300mほどで木曽川に到達し、「ツインブリッジ」を渡ると犬山遊園駅に到達します。
右へ曲がると250mほどで各務原線とJR高山本線の踏切を渡ります。その先(北)は鵜沼地区の中心部です。
 
 

西口駅舎1階にある西改札口の様子です。東を望む。後方に出入口があります。
終日にわたり駅員が配置されていて、駅集中管理システム・インターホンは未導入です。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端はICカード専用、窓口に面した左端は幅広通路で、有人通路を兼ねています。
改札口の左手前には出札窓口と自動券売機が2台あり、自動券売機のうちタッチパネル式の1台は『manaca』のチャージが可能です。
一方、改札内に自動精算機とICカードチャージ機は設置されておらず、精算所(窓口)での対応となりますのでご注意下さい。
トイレと多機能トイレは改札を通って右側(改札内)に設置されています。
そして改札の先は1番線ホーム(各務原線岐阜方面)で、段差は階段とスロープで解消しています。
尚、新鵜沼駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

こちらは東口です。北を望む。
東口は名鉄線とJR線の乗換に便利です。
東口駅舎は自由通路「鵜沼空中歩道」の地平部に設置されています。左が新鵜沼駅西口で、奥が鵜沼駅です。
駅舎内には東改札口があり、地下道を介して各ホームと繋がっています(バリアフリー対応)。
東口駅舎内と鵜沼空中歩道の間には階段・上りES・EVが設置されています。
また、東口は東側(右)と西側(左)に出入口があり、東側は小さなロータリーを有する駅前広場(手前側)や駅前の住宅地(右側)に通じており、西側は名鉄協商の月極駐車場に通じています。
 
 

東口駅前の様子です。南を望む。右後方には東口駅舎があります。
右手には鵜沼空中歩道があり、新鵜沼駅ホームを跨いでいます。右前方のホーム反対側に西口が、東口の後方にJR線・鵜沼駅があります。
左側(東)には一戸建て住宅主体の住宅地が広がっています。商店は見られません。
そして、約350m南(前方)へ進むと木曽川に到達します。
 
 

また、以前は駅東側の住宅地を貫通するように鵜沼連絡線(新鵜沼駅構内扱い)が通っていました。
鵜沼連絡線は高山本線直通列車『北アルプス』が走っており、留置線も併設されていましたが、2001年に『北アルプス』が廃止されて翌2002年に新鵜沼駅の4番線・5番線が完成した後は線路が放置のち2011年に撤去され、跡地は2013年に道路になりました。
道路は線路跡だった事を彷彿とさせるカーブを描いています。
写真は北東を望む。手前が犬山線方、奥が高山本線方です。
 
 

こちらは東口駅舎1階にある東改札口の様子です。南を望む。
左が東側出入口、右が西側出入口で、後方には2階部分に延びる鵜沼空中歩道に通じる階段・上りESがあり、右手にEVがあります。
東改札口は駅員無配置で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端がICカード専用、右端が幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機が2台あり、左側のタッチパネル式の券売機では『manaca』のチャージが可能です。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります(と記憶しています…)。
そして改札を通ると正面に地下通路へ下る階段があり、右側には地下通路とを結ぶエレベーターが設置されています。新鵜沼駅は西口、東口ともにバリアフリーに対応しています。
尚、東口側も構内や駅前に売店・コンビニはありません。東口側にはトイレもありませんのでご注意下さい(西口改札内にある設備が最寄りとなります)。
 
 

1番線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式(行灯式)で、バックライトは蛍光灯と思われます。
2019年1月撮影で、現在は非電照式に置き換えられているかもしれません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (IY 17)。
当駅の駅番号は犬山線優先で各務原線の駅番号は設定されておらず、隣駅の鵜沼宿駅が「KG 01」になります。
 
駅ナンバリング部分には犬山線および各務原線のラインカラーであるグリーンが使用されています。
尚、駅ナンバリングの「IY」ですが、犬山線の「犬」の「I」と「山」の「Y」を使用しています。
決してイトーヨーカドーの略ではありませんw
 
 

新鵜沼駅は単式ホーム1面・島式ホーム2面、計3面5線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びていますが、線路・ホームはカーブを描いています。特に1~3番線は半径300mの急カーブ上にホームが設置されています。
右端(西)の単式ホームが1番線(各務原線上り名鉄岐阜方面)で、中央の島式ホームが右から2番線(各務原線から直通の犬山線上り犬山・名古屋方面。一部犬山線名古屋方面からの当駅止まり列車も使用)、3番線(犬山線名古屋方面からの折り返し列車が使用)の順で、左端(東)の島式ホームが右から4番線・5番線(いずれも犬山線名古屋方面からの折り返し列車が使用)の順です。
1・2番線が各務原線に直通していて、3~5番線は北側(手前側)で行き止まりになっています。また、後に設置された4・5番線は1~3番線と少し離れた位置にあります。
ホーム有効長は1番線のみ6両分で、他は8両分あります。ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に広い部類ですが、4・5番線の名鉄名古屋方(写真奥)のみ狭くなっています。
上屋は、1番線が名古屋方の端から4両分、2~5番線が名古屋寄りの4両分(8両編成の場合、2~5号車)です。
各ホームともベンチ、飲料自動販売機、待合室(空調は?)が設置されています。
写真は2番線より犬山線の犬山方・名鉄名古屋方を望む。
 
 

こちらは4番線より犬山線の犬山方・名鉄名古屋方を望む。
右から1番線~5番線の順で、4・5番線は1~3番線と少し離れていますが終端方(手前側)のホーム幅が広く、カーブも緩いです。
写真奥の左手前~右前方にかけて自由通路の鵜沼空中歩道(改札外跨線橋)が延びており、左側の東口およびJR線・鵜沼駅と右側の西口を結んでいます。
5番線と東口の間のスペースには名鉄協商の月極駐車場があります。
 
 

こちらは1番線より各務原線・名鉄岐阜方および犬山線の終端方を望む。
左から1番線~5番線の順です。1番線の左側に隣接して西口駅舎と西改札口があります。
ホームを跨いでいる陸橋は鵜沼空中歩道で、写真右前方には東口とJR線・鵜沼駅があります。
鵜沼空中歩道の少し先の直下には各ホーム間および西口・東口を結ぶ地下通路があります。
各ホームと地下通路の間には階段およびエレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
 
 

こちらは4・5番線より各務原線・名鉄岐阜方および犬山線の終端方を望む。
左から1番線~5番線の順です。1番線の左側に隣接して西口駅舎と西改札口があります。
ホームを跨いでいる陸橋は鵜沼空中歩道で、写真右前方には東口とJR線・鵜沼駅があります。
前述の通り、4番線と5番線の名古屋方(手前側)はホーム幅が狭くなっています。
 
 

1番線より犬山線の犬山方・名鉄名古屋方を望む。
すぐ先に下り線(1番線)から上り線(2番線)への片渡り線があり、その先で3番線・4番線・5番線の線路が上り線に収束してから前方の踏切の先で上り線から下り線への片渡り線があります。したがって、全番線において犬山・名古屋方面への列車が発着可能ですが(実際に2番線に入線する当駅折り返し列車あり)、各務原線の名鉄岐阜方面へは1番線しか発着できません(名鉄岐阜方に渡り線はありません)。また、かつては踏切の辺りで左から来た鵜沼連絡線も上り線に合流していました。
 
この先、左へカーブして南へ進むと左側に小さな山が、右側に県道27号線が寄り添います。その後すぐに木曽川を渡って愛知県犬山市に入りますが、この犬山橋はかつて鉄道・道路併用橋として有名で、電車が低速でしか走れず、趣味的には面白かったのですが運行上のネックとなっていましたが、2000年には西側に道路橋(ツインブリッジ)が完成して犬山橋は鉄道線用橋になり、スピードアップが図られました。犬山橋を渡り終えるとすぐに右へカーブして、犬山遊園駅へと至ります。犬山線名古屋方面と各務原線の乗換は上下移動を伴う場合のある犬山駅や新鵜沼駅より、必ず同一ホームで乗り換えられる犬山遊園駅の方が便利です。
 
 

2番線より各務原線・名鉄岐阜方を望む。
左から1番線・2番線・3番線の順で、1番線と2番線が各務原線に直通しており、右端の3番線と写真外の4番線・5番線はホーム端に車止めがあり、その先を高山本線が横切っています。
各務原線はこの先左へカーブして、右(東)から直進してきた高山本線の南側を並走する形で西へと走ります。住宅地を抜けて田園地帯に入り、小さな川を渡ると程なくして鵜沼宿駅へと至ります。高山本線には駅が設置されていません。
 
 

4番線より犬山線・終端方を望む。
左から1番線~4番線の順で、右側の写真外に5番線があります。
3~5番線は終端部に車止めがあり、名古屋方面にしか線路が通じていません。
車止めの先には高山本線が左右方向に走っています。右側には高山本線の鵜沼駅があります。
尚、かつて存在した鵜沼連絡線は新鵜沼駅の南側(名古屋方)で東へ分岐し、鵜沼駅の東側(富山方)で高山本線に合流していました。したがって鵜沼連絡線を走行していた特急『北アルプス』は新鵜沼駅と鵜沼駅の双方を通過していて、名鉄とJRの乗務員交代は美濃太田駅で行われていました。
 
 
あとがき
私が新鵜沼駅で駅の外に出たのは2009年、2012年、2018年の計3度です。2009年は各務原線の車窓風景撮影後に高山本線に乗り換えるため、2012年は犬山線の車窓風景撮影と鵜沼連絡線跡を探訪するため、そして2018年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。主要駅ゆえに構内は広く、立派な駅舎を有しており、駅前も整備されていました。一方、駅前はあまり発展しておらず、普通の住宅地といった感じでした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から犬山線方面のミュースカイ、快速特急、特急、急行の新鵜沼行きに乗車して終点下車です(ミュースカイと快速特急・特急の特別車はミューチケットが必要)。犬山経由名鉄岐阜行きでもOKです。但し、犬山行きまたは新可児行きの場合は犬山駅で新鵜沼・名鉄岐阜方面行き列車へ乗換が必要です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線または関西本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。東海道本線でアクセスされる際は岐阜駅で下車して名鉄岐阜駅まで徒歩移動し、東改札口から入場して名鉄各務原線の電車(種別不問)に乗り当駅下車です。先発列車が新鵜沼駅に先着します。あるいは岐阜駅で高山本線に乗り換えて鵜沼駅まで行き、改札外連絡通路を通れば新鵜沼駅に到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約450m西の「ファミリーマート」になります。最寄りの飲食チェーン店は約1km北西の国道21号沿いにある「かつや」で、その西側には「和食さと」や「マクドナルド」などがありますが、近くありません。必ず事前に用意して下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄犬山線、名鉄各務原線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新鵜沼駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)