甘木駅【福岡県】(甘木鉄道甘木線。2012年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
福岡県朝倉市の中心市街地西端部に位置する甘木鉄道甘木線の終着駅で、近くに西鉄甘木線の甘木駅があり乗換が可能な
甘木駅 (あまぎえき。AMAGI Station) です。
 
尚、西鉄の甘木駅の記事につきましては過去にUPいたしました⇒記事はこちら
そして写真は2012年当時のもので、現在は多少なりとも変化があると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名
甘木駅 (駅番号なし)
 
所在地
福岡県朝倉市 (旧・甘木市)
 
乗車可能路線
甘木鉄道:甘木線 
 
隣の駅
基山方……高田駅
 
乗換可能駅
西日本鉄道:甘木線……甘木駅まで徒歩5分 
 
訪問・撮影時
2008年4月、2012年6月
 
 

甘木鉄道・甘木駅の駅舎です。北西を望む。
甘木駅の駅舎は古いですがしっかりとしていて、1939年の開業時から使用され続けています。
駅舎機能の他、甘木鉄道の本社と旅行代理店も入居しています。
平屋建てで、中央の屋根の高い部分は2階建てではなく吹抜になっています。駅舎の前には飲料自動販売機があります。
また、ロータリーを有する駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場やバス停留所が併設されています。
 
 

駅前の様子です。東を望む。左側に駅舎があります。
すぐ先に甘木駅前交差点があり、右奥方向(東)が駅前通り、左方向(北)が西大通りです。
駅前通りを直進して、約200m先の庄屋町交差点を右折すると50mほどで西鉄甘木線の甘木駅に到達します。
また、右側に駐車場があり、その向こう側に西鉄甘木線が見えていて両社の甘木駅の直線距離は近いのですが、移動するとなると少々迂回しなければなりません。
そして、駅周辺は朝倉市の中心市街地の南西端に相当し、住宅が多く商店も点在しています。
市街地の中心部は約700m北東にあり、その付近には西鉄バスの結節点である甘木バスセンターがあります。
 
 

駅舎内の様子です。後方に出入口があります。
甘木鉄道は全駅において車内精算を実施しているので、改札口はありません。
左側は手前から乗車券・回数券の自動券売機、甘木鉄道本社・定期券うりば・旅行代理店への出入口、窓口(「夜間窓口」と書かれていますが午前中も営業していました。甘鉄一日フリー乗車券などを発売)の順で、右側はベンチ、待合室とトイレの出入口の順です(多機能トイレの有無は?)。
 
 

そして駅舎を通り抜けると構内踏切を渡り、階段を上ってホームに到達します。
構内踏切は警報器はあるものの遮断機はありませんので横断時は注意が必要です。
また、ホームとの段差は階段しかありません。車いす利用で列車に乗られる際は窓口係員または甘木鉄道本社係員へ、降車時は運転士に、それぞれ申し出て下さい。
 
 

ホーム上屋下に設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
JR九州と類似のデザインで、シンボルイラストが描かれています。甘木駅のイラストは「桜」で、甘木は桜の名所だそうです。
尚、甘木鉄道では駅ナンバリングは設定されていません。
この他に建植式の駅名標もあります。
 
 

甘木鉄道の甘木駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、概ね南西方向~北東方向にホームが延びています。
左から1番のりば、2番のりばの順で、ともに上り小郡・基山方面です。
1番のりばの左側(左前方の車両手前)に構内踏切があり、その左に駅舎があります。
また1番・2番のりばの外側にはそれぞれ側線が1線ずつありますが、どちらの側線も終端方(後方)の車両基地にしか繋がっていません。
ホーム有効長は7両分ほどありそうですが、現在運行しているのは2両編成までです(三セク転換当初は3両編成の列車もありました)。
上屋は1両分にのみ設置されています。ホーム幅はさほど広くありません。
ホームにはベンチが設置されています。
写真は2番のりば側より基山方を望む。
 
 

基山方を望む。右側は車両基地の側線です。
この先、右へカーブして小石原川を渡ると左手から西鉄甘木線が接近し、しばし並走した後に西鉄線が左へ遠ざかります。その後は田園風景の中を西南西へ走り、筑前町に入ると右前方に住宅地が見えてきて、高田駅へと至ります。
 
 

終端方を望む。後方にホームが、右後方に駅舎があります。
ホームの先に車庫があり、そこで行き止まりになっています。正面には三郡山地の山々がそびえています。
尚、建設当初より当駅より先への延伸計画は存在しなかったようです。
 
 
あとがき
私が甘木鉄道の甘木駅で下車(乗車)したのは2001年、2008年、2012年の計3度です。いずれの機会も西鉄甘木線とセットで乗り鉄をしました。2001年は両路線の乗りつぶしのため、2008年は両路線の単純乗り鉄のため、そして2012年は両路線の車窓風景撮影のため、終着駅ゆえに必然的に下車(乗車)する形になりました。駅構内は広く、終端部には車庫もあり立派な駅でした。風格漂う駅舎も印象的でした。一方、駅前は市街地ですが中心市街地空洞化の影響で商店は少なく活気に欠ける印象でした。また、250mほど南東には西鉄甘木線の甘木駅がありますが、若干離れているので両駅が統合されれば少しは利便性が向上するのではないでしょうか?
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で博多駅まで行き、鹿児島本線の下り快速(行先は鳥栖以遠)に乗り継いで基山駅まで行きます。そして甘木鉄道甘木線の甘木行き列車に乗り換えて終点下車です。タイトな日程になりますが(最大滞在時間5時間程度)、日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと山陽新幹線に乗り博多駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニはなく、最寄りのコンビニは約300m北の「ローソン」、最寄りのスーパーは約150m東の「レッドキャベツ」になります。また、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、300m圏内に飲食チェーン店はいずれも九州発祥の「ジョイフル」と「リンガーハット」しかありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、甘木鉄道甘木線を乗り鉄の際は、すぐに引き返したり西鉄に乗り換えたりせずに、ぜひ一度は甘木駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)