竹鼻駅【岐阜県】(名鉄竹鼻線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岐阜県羽島市の中心市街地北端部に位置する名鉄竹鼻線の主要駅で、路線名と同一名称の駅、かつては前身の竹鼻鉄道の本社や車庫が併設されていて、現在も構内に当時の面影が残る、
竹鼻駅 (たけはなえき。TAKEHANA Station) です。
 
 
駅名
竹鼻駅 (TH 06)
 
所在地
岐阜県羽島市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:竹鼻線 
 
隣の駅
笠松方・名鉄岐阜方……不破一色駅 
江吉良方・新羽島方……羽島市役所前駅 
 
訪問・撮影時
2018年10月
 
 

竹鼻駅は地平駅で、ホームがある南側に駅舎を有しています。北側から直接駅へはアクセスできず、東西の踏切へ迂回する必要があります。
駅舎は木造で、相当年季が入っていますが(完成時期不明)、駅集中管理システム導入時に改築されず、リニューアルされて現在も使用され続けています。
駅外と駅舎の間に段差があり、以前は階段しかありませんでしたが、リニューアル時に車いす用のスロープが設置されてバリアフリー化されました。
左手には名鉄協商の月極駐車場(一部は時間貸駐車場)がありますが、以前この場所には竹鼻線を運営していた竹鼻鉄道の本社屋(木造2階建て)があり、名鉄に合併後も倉庫などとして利用していましたが、1980年頃に老朽化のため解体されました。
右手にはかつて貨物取扱所がありましたが、廃止後は跡地が有料駐輪場(現在は名鉄協商が運営)に転用され、竹鼻駅の有人駅時代は改札口が駐輪場の出入口でホームの一部を駐輪場として使用していましたが、駅集中管理システム導入で無人駅化されるのに伴い駐輪場の線路側に柵を設置してホームと分離した上で、改札外から駐輪場へ出入りするように経路を変更しました。駅舎右手には公衆電話(電話ボックス)もあります。
また、竹鼻駅は主要駅ですが駅前広場は整備されていません。駅前にバス路線は乗り入れていません。
 
 

駅前の様子です。駅舎出入口より南を望む。後方に駅舎があり、右手に旧・竹鼻鉄道本社跡の駐車場があります。
いかにも地方都市の駅前といった光景で、昔ながらの町並みが広がっていますが、かつて軒を連ねていたと思われる商店の数は少ないです。
南へ延びる駅前通りは県道199号線に指定されています。
駅南側から南西側にかけてが旧・竹鼻町かつ現・羽島市の中心市街地になっていますが、地方都市の例に漏れず空洞化により寂れている印象で、半ば住宅地と化しています。
約700m南西には真宗大谷派竹鼻別院と羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館があります。
竹鼻別院は藤の名所として知られています。
羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館が建つ場所には大昔に竹ヶ鼻城があったとされており、資料館の前に本丸城址碑があります。
また、この地にはかつて「竹鼻朝日館」という映画館があり、ここに残っていた映画資料を保存するために歴史民俗資料館に映画資料館を併設する事になりました。
資料館の外観ですが、西側は竹ヶ鼻城を、南側は「竹鼻朝日館」をイメージした造りとの事です。
竹鼻別院と羽島市歴史民俗資料館・羽島市映画資料館は隣の羽島市役所前駅が最寄りですが、竹鼻駅~羽島市役所前駅を町歩きしながらこれらの寺院や施設に立ち寄ってみるのはいかがでしょうか?
 
また、駅の北側には住宅地が広がっています。
駅北東側にはニチアス羽島工場があり、駅の北東約500mには羽島市民病院があります。
 
 

改札口です。北を望む。後方に出入口があります。竹鼻駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
竹鼻駅は長らく有人駅でしたが、2007年に駅集中管理システムが導入され、無人駅になりました。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右がICカード専用通路、窓口跡に面した左が磁気券兼用の幅広通路です。窓口は閉鎖されています。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内(写真奥)にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
右側にはかつて待合室があったと思われますが、バリアフリー化に伴いスロープが設置されました。用地の関係で駅舎内にも設置されています。
そして改札を抜けるとホームです。改札とホームの間に段差はありません。
改札内にはトイレが設置されていますが、多機能トイレはありません。
尚、竹鼻駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

ホームのフェンスに掛けられている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (TH 06)。
尚、駅ナンバリングの「TH」ですが、「T」は竹鼻線の頭文字、「H」は羽島線の頭文字と思われます。
他線の例からして、「H」は竹鼻の「鼻」ではないはずです。
 
 

竹鼻駅は単式ホーム1面1線の棒線駅・地平構造で、東北東~西南西方向にホームが延びています。
1線のみのため番線は設定されておらず、同じホームから新羽島方面、笠松方面、両方向の列車が発着するので乗り間違いに注意が必要です。
また、右側のスペースには車庫が併設されていて、1962年の昇圧後に撤去されて側線が残っていましたが、それも撤去され、跡地は一部が羽島市に売却されて市道の拡幅用地に転用されたほか、名鉄協商の月極駐車場にも転用されています。変電所も設置されています。
 
ホーム有効長は4両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は新羽島方(写真奥)の約2両分こそ一定の広さが確保されていますが、笠松方(手前側)の約2両分は狭くなっています。
狭くなっている部分の左側には白い柵が設置されていますが、以前はホームと駅外を仕切る柵がもっと左にありました。白い柵の左側には名鉄協商の有料駐輪場がありますが、前述の通り有人駅時代は駐輪場がホーム用地(改札内)でにありました。竹鼻駅が無人駅化されるのに伴い、ホームのスペースと駐輪場のスペースの間に柵が設置されて駐輪場は改札外に移されました。
 
上屋は新羽島寄りの1両分(新羽島行き4両編成の場合、1両目中ほど~2両目中ほど)のみに設置されています。雨天時に下車される際、2両編成の場合は編成中央部に、4両編成の場合は新羽島寄りの2両にご乗車下さい。
ホームにはベンチ(改札前)とトイレ(新羽島寄り)があり、上屋下部分の左側(南)には駅舎・改札口があります。
写真は江吉良方・新羽島方を望む。
 
 

笠松方・名鉄岐阜方を望む。
右手に非電化の側線(保線用か?)と貨物設備跡(現在は月極駐車場と有料駐輪場に転用)があります。
この先、住宅地の中を北北東へ走ります。沿線に田園が目立ち始めると県道1号(水郷ハナミズキ街道)と踏切で交差し、その後は左へカーブして進路を北東に変え、三星グループや三星ケミカルの工場を見て走ると不破一色駅へと至ります。
 
 

江吉良方・新羽島方を望む。左側の駐車場の場所に旧・竹鼻鉄道の本社がありました。
この先、古くからの住宅街の中を西南西へ走り、逆川を渡ってしばらくすると大きく左へカーブして進路を南に変えます。そして左手に竹鼻別院などの寺院を見て市街地を南下すると主要駅である竹鼻線の中間駅で唯一の有人駅である羽島市役所前駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が竹鼻駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。主要駅ながら駅は1面1線の棒線駅ですが、古い木造駅舎はリニューアルされつつ現在も使用されていて、古き良き駅の面影は残っています。駅前は古い町並みで、街歩きも楽しめそうですが、中心市街地の空洞化で寂れている印象も抱きました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の名鉄岐阜行き列車(特急・急行)に乗車して笠松駅下車。同じホーム反対側から発車する新羽島行き電車(全て普通)に乗り、当駅下車です。JRから名鉄への乗換は尾張一宮駅~名鉄一宮駅でもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。在来線で訪問される場合は岐阜駅で下車して至近距離にある名鉄岐阜駅から名古屋本線上り列車(昼間はミュースカイを除き全列車OK)に乗り、笠松駅で下車。跨線橋を渡り1番線から発車する新羽島行き電車に乗り継いで当駅下車です。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
もしくは東京・大阪とも新幹線『こだま』『ひかり(一部)』で岐阜羽島駅まで行き、隣接する新羽島駅から羽島線・竹鼻線電車に乗車しても到達できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は存在せず、最寄りのコンビニは約350m南の「セブンイレブン」になります。一方、飲食チェーン店は駅から1km以内のエリアに存在しません。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄竹鼻線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は竹鼻駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)