西ノ口駅【愛知県】(名鉄常滑線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県常滑市北部の、伊勢湾沿いに広がる住宅地に位置する名鉄常滑線の駅で、空港線開業による輸送力増強のため2面4線プラス留置線をを有する大規模な駅になったものの無人駅である
西ノ口駅 (にしのくちえき。NISHINOKUCHI Station) です。
 
 
駅名
西ノ口駅 (TA 18)
 
所在地
愛知県常滑市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:常滑線 
 
隣の駅
神宮前方……大野町駅 
常滑方………蒲池駅 
 
訪問・撮影時
2019年8月
 
 

西ノ口駅は地平駅で、2004年の駅拡張により橋上駅舎化され、駅集中管理システムが導入されました。元より無人駅でした。
橋上駅舎は東西自由通路を兼ねているものの簡素な構造で、エレベーターがなくバリアフリー非対応です(車いすで当駅をご利用の場合は後述)。
写真は正面口に相当する西口で、階段が北側に1ヶ所あるのみです。
駅舎の左側にはトイレ(車いす対応設備あり)があります。
また、西口には小さなロータリーを有する駅前広場が整備されています。付近にバス路線は設定されていません。
写真は東を望む。
 
 

西口駅前の様子です。西を望む。後方に駅があります。
周辺は古くからの住宅地が広がっています。商店は見られません。
ちなみに周辺の地名は「西之口」で、駅名は「之」がカタカナの「ノ」になっています。
前方約100mの左側には常滑市立鬼崎北小学校があります。
そして直線距離で約300m西には伊勢湾が広がっていますが、駅から伊勢湾岸へ直接行ける道路がなく、南北へ大きく迂回しなければならないのが残念です…。
 
 

こちらは東口です。北を望む。
東口は南北計2ヶ所の出入口がありますが、いずれも階段のみの設置です。
階段の下は無料駐輪場になっています。
東口には駅前広場がありません。
 
 

東口駅前の様子です。東を望む。左後方に駅があります。
こちらの東側は民家が少なく、畑が広がっています。
約350m先の丘陵地には新興住宅地が広がっており、駅から遠望できます。ここの住民も少なからず西ノ口駅を利用していると思われます。
新興住宅地の西側には国道155号線が南北方向に通っていて、沿道には郊外型店舗が点在しています。
 
 

橋上階にある改札口の様子です。南を望む。右が西口、左が東口です。実に簡素な構造です。
西ノ口駅は前述の通り無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右はICカード専用、左は磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通った先に地平の各ホームへの階段があり、左が下り常滑・中部国際空港方面の1・2番線ホーム、右が上り神宮前・名鉄名古屋方面の3・4番線ホームです。こちらもエレベーターが設置されていません。
尚、西ノ口駅構内に売店・コンビニはありません。駅前や駅近くにもありませんのでご注意下さい。
トイレは西口前(改札外)に設置されています(車いす対応設備あり)。
 
 

1番線に設置されている建植式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (TA 18)。
駅ナンバリング部分には常滑線・空港線のラインカラーである青色が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「TA」ですが、常滑線の頭文字の「T」と、空港線の「空港」を英訳した「airport」の頭文字の「A」で構成されています。
 
 

西ノ口駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
以前は相対式ホーム2面2線でしたが、空港線開業による輸送力増強に対応するため2面4線になり、留置線も新設されました。日常的に普通列車が優等列車を待避しています。
右ホーム(東)は右から1番線・2番線の順でともに下り常滑・中部国際空港方面、左ホーム(西)は右から3番線・4番線の順でともに上り神宮前・名鉄名古屋方面です。
4番線の常滑方には留置線が1線(8両対応?)あります。
内側の2・3番線が本線で、ミュースカイなどが高速で通過します。外側の1・4番線は副本線(待避線)です。
ホーム有効長は8両分で、これは太田川~常滑の途中駅では唯一の存在ですが、当駅を発着する8両編成の営業列車はないのではないでしょうか?
ホームドアは設置されていません。ホーム幅は駅の利用者数に対して広いです。但し各ホームとも常滑方(手前側)は狭くなっています。
上屋は各ホームとも神宮前寄り(前方)の4両強分(8両編成の常滑に向かって3両目後方~7両目)に設置されていますが、一部(神宮前方)は橋上駅舎が屋根代わりになっています。
各ホームにはベンチが設置されています(西方向からの風除けあり)。
そして各ホーム中ほどの神宮前寄りには2階の改札口とを結ぶ階段のみがあります。
各ホームの神宮前方の端(写真奥)には車いす用のスロープが設置されていますが、普段は閉鎖されています。ご利用の場合は乗降の前日までに名鉄に連絡しなければなりません。
写真は2番線より神宮前方を望む。
 
 

3番線より神宮前方を望む。
ホーム端には前述の車いす用スロープがあります(1・2番線は東側、3・4番線は西側にしか通じていません)。
また、少し先の上り線方(左側)には保線用の側線があります。
この先、右へカーブして住宅密集地の中を北上します。そして再び右へカーブして矢田川を渡ると大野町駅へと至ります。
 
 

1番線より常滑方を望む。
1番線の先には安全側線があり、4番線の先には留置線が1線あります。
この先、右へカーブして右側の住宅地と左側の農地の間を南へ走ります。そして左側車窓も住宅地に変わり、常滑線と並行する旧・国道155号線(現・常滑市道)と踏切で交差すると程なくして蒲池駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が西ノ口駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。駅は2面4線で留置線も有していますが、無人駅でした。駅前は伊勢湾に面する西側には昔ながらの住宅地が広がっていましたが、東側は農地が広がっていて、離れた丘陵地にあるニュータウンを遠望できました。
 

東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から特急・中部国際空港行きで太田川駅まで行きます。そして普通・常滑行きor中部国際空港行きに乗り換えて当駅下車です。金山駅で名鉄に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。

一方、大阪からは東海道新幹線or在来線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。金山駅で名鉄に乗り換えてもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 

食料・飲料について、駅前に気軽に入れるコンビニ・商店・飲食店は一切ありません。最寄りのコンビニは約450m北東の国道155号沿いにある「ファミリーマート」で、最寄りのスーパーは約700m東の「ヤマナカ」です。そして最寄りの飲食チェーン店は約500m南東の「和食さと」で、その南隣には「韓丼(カルビ丼など)」があります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄常滑線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は西ノ口駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)