聚楽園駅【愛知県】(名鉄常滑線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県東海市北部の、工場と丘陵地の間に位置する名鉄常滑線の駅で、東側の丘陵地に広がる「しあわせ村(聚楽園公園)」に鎮座する聚楽園大仏がランドマークになっている
聚楽園駅 (しゅうらくえんえき。SHURAKUEN Station) です。
 
 
駅名
聚楽園駅 (TA 07)
 
所在地
愛知県東海市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:常滑線 
 
隣の駅
神宮前方……名和駅  
常滑方………新日鉄前駅 
 
訪問・撮影時
2018年10月
 
 


聚楽園駅は地平駅で、駅南東側(下り線の常滑方)に駅舎を構えています。
駅舎は民家風の2階建てで、駅集中管理システム導入に伴い2004年に改築されました。
1階に改札口と業務用スペースがあり、2階は業務用スペースになっていて、運転扱いの係員が常駐していますが、駅員ではないため当駅は無人駅扱いです(インターホンは太田川駅に繋がります)。
駅外と駅舎内、駅舎内と常滑方面1番線の間は段差がありませんが、名古屋方面2番線に通じる跨線橋には階段しかなく、バリアフリーは下り線のみに対応しています。車いすで当駅から名古屋方面へ向かうには事前に名鉄に連絡してホームの車いす専用出入口を開放してもらうか、一旦太田川駅まで行って名古屋方面へ戻る形になります。
 
小さなロータリーを有する駅前広場が写真右側、駅舎から見て道路(国道247号線)を挟んで東側に整備されていて、バス停留所も併設されています。
 
写真左側の踏切を渡った先(駅西側)の一帯は愛知製鋼の知多工場・鍛造工場になっていて、この踏切は事実上、愛知製鋼関係者専用となっています(他に地下道あり)。かつては専用線があり、常滑線と繋がっていたそうです。
また、写真の踏切の約100m南にも踏切があり、その先(駅南西側)は新興住宅地が広がっています。
 
 

駅前の様子です。東を望む。左後方に駅舎があり、左側に駅前広場(ロータリー)があります。
周辺に民家は少なく、商店は見られません。右側のビルは愛知製鋼の本社です。
東側は駅近くまで台地が迫っており、奥へ延びる道路は上り坂です。坂を上った先には住宅地が広がっており、ショッピングセンター「アピタ」もあります。
また、写真奥の緑地帯は東海市の施設「しあわせ村」を構成している聚楽園公園で、公園の他に保健福祉センター、健康ふれあい交流館があります。
 
 

聚楽園公園内には地域のランドマークである「聚楽園大仏」があります。
1927年(昭和2年)に完成し、鉄筋コンクリート造りで像高は18.79mと、奈良の大仏(像高14.70m)や鎌倉の大仏(像高11.39m)より高くて大きいです。
また、大仏があるのは寺院の境内ではなく公園内であり、拝観料など払うことなく誰でも自由に見物可能です。
 
 

改札口の様子です。北西を望む。右手に出入口があります。
聚楽園駅は前述の通り駅員無配置で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端はICカード専用、右端は幅広通路です。
改札口の後方には自動券売機が2台あり、右側のタッチパネル式では『manaca』のチャージが可能です。
また、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を通って右へ曲がり、スロープを登り切ってから左へ曲がると下り1番線常滑方面に出ます。
上り2番線名古屋方面へはスロープの途中で左へ曲がり、跨線橋を渡れば到達可能ですが、跨線橋には階段しかありませんので車いすでは下り列車しか自力で乗降できませんので要注意です(上り線ホームと南側の踏切の間に車いす用のスロープがありますが、普段は閉鎖されています。ご利用時は前日までに名鉄に連絡が必要)。
トイレはスロープを登りきった先の階段を下れば到達可能です(多機能トイレはありません)。
尚、聚楽園駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前にもコンビニがありませんのでご注意下さい。
 
 

4番線ホームに設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (TA 07)。
駅ナンバリング部分には常滑線・空港線のラインカラーである青色が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「TA」ですが、常滑線の頭文字の「T」と、空港線の「空港」を英訳した「airport」の頭文字の「A」で構成されています。
 
 

聚楽園駅は下り線が通過線を持つ相対式(単式)ホーム1面2線、上り線が島式ホーム1面2線の、計2面4線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
右(東)ホームは1番線(下り常滑・中部国際空港方面)で、その左に下り通過線があります。
左(西)ホームは上り神宮前・名鉄名古屋方面で、右から3番線(本線)、4番線(副本線、待避線)の順です。4番線の左側には留置線の側線が1線あります。
1番線の右側には聚楽園公園の丘が写っていて、その上には聚楽園大仏が見えます。
ホーム有効長は全番線とも6両分ですが3番線は19m車7両分の長があり、4番線は19m車6連がギリギリ収まるほどの長さです。8両編成の列車は後ろ2両がドアカットになります。後2両が2両編成の場合は当駅で乗降できなくなるので、下り列車は大江駅で、上り列車は太田川駅で、必ず前6両にお乗り換え下さい。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は全体的にやや狭く、特に3番線の神宮前方(写真左奥)は狭くなっています。
上屋は1番線が常滑方(手前側)の2両分、3・4番線が常滑方の4両分に設置されています。雨天時に下車される際は常滑寄りの車両(上り列車が8連の場合は3両目~6両目)にご乗車になって下さい。
各ホームともベンチと飲料自動販売機が設置されています。
1番線の常滑方(写真右端)には改札に通じるスロープとトイレがあり、3・4番線の常滑方の端(後方)には改札と1番線を結ぶスロープに通じる跨線橋(階段のみ)が設置されています。
写真は3番線より神宮前方を望む。
 
 

こちらは3番線より常滑方を望む。
左(東)から1番線~4番線の順で、右端には留置線の側線が1線あります。
駅舎、改札口は写真左奥の1番線常滑方にあり、左側のビルは愛知製鋼の本社、右側一帯は愛知製鋼の知多工場です。
 
 

3番線より神宮前方・金山方・名鉄名古屋方を望む。
左から1番線~4番線、留置線側線の順で留置線側線の先には留置線が3線あります。
この先、右へカーブしながら聚楽園公園(右)と愛知製鋼工場(左)の間を走りますが、やがてそれらは途切れ、今度は住宅地(右)と工場・倉庫(左)の間を走るようになります。左へカーブして伊勢湾岸自動車道と国道302号をアンダーパスすると一直線に北北東へ走り、左側の工場・倉庫が住宅地に変わると程なくして小さな川を渡ります。その後は左手に田園地帯を見て大きく左へカーブしながら高架区間へと入り、カーブが終わって北北西へ進路を取ると名和駅へと至ります。
 
 

1番線より常滑方・中部国際空港方・河和方・内海方を望む。
ホーム端に駅舎・改札口と跨線橋があります。
この先、県道249号をアンダーパスしてから右へカーブして、左手に丘陵地を見ながら住宅地の中を南南西へ走り続けると新日鉄前駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が聚楽園駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。駅構内は待避可能な副本線があるため広く、無人駅ながら立派な駅舎を有しています。東側の聚楽園公園内にはホームからも見える聚楽園大仏があり、道中は上り坂ですがすぐにたどり着けます。一方、西側一帯は愛知製鋼の工場になっています。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から準急(急行)の中部国際空港行きにご乗車になり当駅下車です。あるいは急行の河和行きまたは内海行きで大江駅まで行き、接続する太田川方面の普通に乗り換えても到達できます。JRと名鉄の乗換は金山駅でもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。金山駅で名鉄に乗り換えてもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅前にあり、約400m南東の丘の上にショッピングセンター「アピタ」があります。また、駅前に気軽に入れる飲食店はありませんが、「アピタ」としその周辺に「スガキヤ」「マクドナルド」「築地銀だこ」「ケンタッキーフライドチキン」「ミスタードーナツ」「瀬戸うどん」「サイゼリヤ」があります。「しあわせ村」の施設内にもレストランがあります。まぁ朝や夜間の訪問でない限りは事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄常滑線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は聚楽園駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)