御油駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県豊川市西部の、山地への入口部分に広がる住宅地に位置する名鉄名古屋本線の駅で、観光地である旧・東海道の御油宿や御油の松並木に近く、近年は御油宿への玄関口としても知名度が増している、
御油駅 (ごゆえき。GOYU Station) です。
 
 
駅名
御油駅 (NH 05)
 
所在地
愛知県豊川市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線 
 
隣の駅
豊橋方…………国府駅
名鉄岐阜方……名電赤坂駅 
 
訪問・撮影時
2018年7月
 
 

御油駅は地平駅で、上下線別にホーム、駅舎、改札口が分離されています。
改札内に上下線ホームを結ぶ連絡通路は存在せず、乗車前に行先に応じた駅舎・改札口を選択する必要があります。
踏切を挟んで左(西)が下り1番線名鉄名古屋・名鉄岐阜方面ホームに面した西駅舎で、右(東)が上り2番線豊橋方面ホームに面した東駅舎です。
尚、御油駅に駅前広場は整備されていません。バス停留所は約220m北東(右側)の県営御油住宅内に設置されています。
写真は駅南側の踏切より北北西を望む。
 
 

こちらは下り1番線岐阜方面ホームに面して設置されている西駅舎です。北を望む。
右手に踏切があり、その先に東駅舎があります。
御油駅は無人駅で、以前は駅舎すらありませんでしたが、駅集中管理システム導入に伴いおなじみの簡易駅舎が建てられました。出入口前に飲料自動販売機があります。
左手に無料駐輪場があり、駅舎の手前左手には国道1号線(東海道)をくぐる地下道の出入口があります。
 
 

駅前(西側)の様子です。南西を望む。
右手に西駅舎と国道1号をくぐる地下道の出入口が、後方に踏切と東駅舎があります。
すぐ先に国道1号との御油駅前交差点があります。幹線道路である国道1号沿いにはロードサイド型店舗が多く立地していて、左側の豊橋方面に向かっては多数の飲食チェーン店が見られます。この国道1号を1km少々左(南)へ進むと国府駅に到達しますが、多くのロードサイド飲食店は御油駅からの方が近いです。
また、駅西側は古くからの住宅地で、国道1号を渡ってさらに西へ進むと駅から350mほどで旧東海道(現・県道374号)に到達します。その交差点を右折して旧東海道に入り、音羽川を渡ると御油宿に入ります。御油宿内には調味料メーカー「イチビキ」の第1工場や、豊川市御油の松並木資料館などがあり、古民家も見られます。商店は和菓子屋などがあるものの数は少ないです。そして御油宿を北西へ抜けると次の赤坂宿までの間、旧東海道の沿道には江戸時代より今日まで現存している「御油の松並木」が存在し、松の木が立ち並んでいます。御油駅から御油宿を通り、御油の松並木と赤松宿を経由して名電赤坂駅へ至るルートで(逆も可)、気軽にハイキングができます。
そして御油宿の西側には豊川市立御油小学校、御油墓園、御油神社があります(御油神社まで駅から約1.5km)。御油神社の南側には愛知県営東三河ふるさと公園があります(写真奥の山並み一帯。駅から最短で約1.1km)。
 
 

岐阜方面の西駅舎内にある改札口の様子です。北を望む。後方に出入口があります。
御油駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用通路、右が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通った先は岐阜方面下り1番線ホームで、改札とホームの段差は階段とスロープで解消していて、バリアフリーに対応しています。尚、御油駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。かつては駅南西側(現在の「かつや」の位置)にコンビニ「ミニストップ」がありましたが閉店となり、現在は北西約200mの国道1号西側にある「ファミリーマート」が最寄りのコンビニになります。
 
 

こちらは上り2番線豊橋方面ホームに面して設置されている東駅舎です。西を望む。
左前方に踏切があり、その先に西駅舎と国道1号があります。
西駅舎とほぼ同様の構造の簡易駅舎です。但し、豊橋方面へ向かう需要は少ないのか、こちらは駅舎前に飲料自動販売機が設置されていません。
 
 

駅前(東側)の様子です。東を望む。左手に東駅舎が、後方に踏切と西駅舎があります。
東側は高台になっており、台地上には県営御油住宅をはじめとした複数の新興住宅地が広がっています。
この風景を見ると御油駅の乗降客はそこそこ多そうですが、実際の1日平均乗降人員(2017年)は312人と、非常に少ないです。利用低迷の原因は、普通しか停車せず、しかも本数が少ないため隣の特急停車駅である国府駅に利用客が流れている、車社会ゆえに電車利用率が低い、などが挙げられます。
また、東側のランドマークは、豊川市立御油第二保育園(北東約500m)、東海カントリークラブ(北東約800m)、西明寺(東約850m)、です。
 
 

こちらは豊橋方面の東駅舎内にある改札口の様子です。北を望む。
後方に出入口があります。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用通路、右が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を通った先は豊橋方面上り2番線ホームで、改札とホームの段差は階段とスロープで解消していて、バリアフリーに対応しています。
 

 

1番線ホームに設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 05)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
当駅は1926年に「本御油駅」として開業しました。当時は国鉄東海道本線の愛知御津駅が「御油駅」を名乗っていました。戦後の1948年に国鉄の御油駅が愛知御津駅に改称されたのを受けて、翌1949年に本御油駅は現在の御油駅へと改称されました。
 
 

御油駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南南東~北北西方向にホームが延びています。
左(西)が1番線で下り東岡崎・名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、右(東)が2番線で上り伊奈・豊橋方面および豊川稲荷方面です。
ホーム有効長は4両分で、6両編成の場合は後2両がドアカットになります。後方が2両編成の場合は当駅で下車できなくなるため、下りは国府駅までに、上りは本宿駅までに前4両に移動して下さい。
優等列車が高速で通過しますがホームドアは未設置です。ホーム幅は駅の利用者数に対して広いですが、1番線の豊橋方の端(左後方)と2番線の両端は狭くなっています。
上屋は各ホームとも豊橋方(手前側)の約1両分しか設置されていません。雨の日に当駅で下車される場合は豊橋寄りの車両にご乗車下さい(下り列車の6両編成の場合は4両目)。但し、豊橋方の端は雨ざらしなので、岐阜寄りの2ヶ所のドアから降車して下さい。
各ホームにはベンチが設置されています(一部は風除けあり)。そして各ホームの豊橋方には駅舎と改札口があります。
また、前述の通り両ホームを結ぶ連絡通路は存在しません。
写真は2番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

1番線より豊橋方を望む。各ホーム端に駅舎・改札口があり、その先に踏切があります。
この先、ロードサイド店舗や国道1号線を右手に見ての住宅地の中を一直線に南南東へ走り、やがて県道5号(姫街道)をアンダーパスすると左手に留置線が見えてきて、特急停車駅かつ豊川線との分岐駅である国府駅(こうえき)へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。正面や左側に山並みを望めます。
また、平井信号場の先から御油駅を経由して名電赤坂駅の手前までの間、約8kmも直線区間が続きますが、この区間は私鉄最長の直線区間になります。
この先、左手に国道1号などを見て住宅地の中を一直線に北北西へ走りますが、やがて沿線風景は田畑に変わり、右側から山並みが迫ってきます。そして右手の丘の上に豊川市立赤坂小学校が見えてくると山陰川を渡り、すぐに緩やかに左へカーブすると名電赤坂駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が御油駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇)。暑い7月の訪問だったからか、観光客は誰もいませんでした。駅は名鉄無人駅の標準仕様で、線形が良いため優等列車が高速でバンバン通過していきます。また、駅前はローカルかと思いきや、結構住宅が多く、駅の西側には片側2車線の国道1号が通っていて、しかも渋滞しており、殺伐とした雰囲気でした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線・豊橋方面の快速特急に乗車します。そして東岡崎駅で普通電車・伊奈行きに乗り換えて当駅下車です。金山駅でJRから名鉄線に乗り換えてもOKです。または、東海道新幹線で豊橋駅まで行き、名鉄名古屋本線の特急に乗り換えて国府駅で下車。さらに東岡崎方面の普通電車に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅or金山駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅の北西約200mにコンビニがあり、飲食店も国道1号沿いに「かつや」「五味八珍(浜松餃子などの中華ファミリーレストラン)」「ココイチ」「和食さと」「コメダ珈琲店」「吉野家」「丸亀製麺」「マクドナルド」「ロッテリア」といったチェーン店が駅から600m圏内にひしめいています。小駅では珍しく、事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は御油駅でも途中下車されてみて下さい!
そして、旧東海道・御油宿や御油の松並木を観光の際はぜひ名鉄名古屋本線をご利用になり、御油駅もぜひ観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)