戸越公園駅【東京都】(東急大井町線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
東京都品川区中西部に広がる住宅街に位置する東急大井町線の駅で、古くからの庭園である戸越公園への最寄駅である
戸越公園駅 (とごしこうえんえき。Togoshi-koen Station) です。
 
 
駅名
戸越公園駅 (OM 03)
 
所在地
東京都品川区
 
乗車可能路線
東急電鉄:大井町線 
 
隣の駅
大井町方……下神明駅 
溝の口方……中延駅 
 
訪問・撮影時
2019年10月、12月
 
 

戸越公園駅は地平駅で、概ね東西方向に線路・ホームが延びています。
そして戸越公園駅は上下線で駅舎が分離されています。
南北方向の踏切道(とごし公園通り)の右側には踏切の南にある駅舎(二子玉川 溝の口方面のりば)で、溝の口方面1番線ホームの西寄り(溝の口方)に駅舎・改札口があります。
南側駅舎は平屋建てのオープン構造で、「とごし公園通り」に面したスロープ出入口と、駅舎南側を線路に並行する道路に面した階段出入口があります。
そして南側駅舎の先(北)に線路・踏切があり、踏切の北、道路右側には後述の北側駅舎(大井町方面のりば)があります。
ちなみに、改札内で1番線ホームと2番線ホームの間は移動できません。したがって、乗車時は行先によってどちらの駅舎・改札口から入場するのかを選択しなければなりません。
尚、戸越公園駅には駅前広場が整備されていません。駅前や駅近くにバス路線は設定されていません。
写真は北を望む。
 
 

こちらは南側駅舎を西(とごし公園通り)より撮影。
左側に踏切があり、さらに左には北側駅舎があります。
奥に改札口があり、出入口から改札口までは簡易な屋根に覆われたオープン構造です。
右側(南)には階段の出入口があります。
 
 

駅前(南側)の様子です。
左に南側駅舎が、後方に踏切と北側駅舎があります。
駅前を通る南北方向の道路沿いには商店街が形成されていて、すぐ先の四間通りとの交差点を境に北(手前)が「とごし公園通り(戸越公園中央商店街)」、南(前方)が「戸越公園駅前南口商店街」です。
また、駅から離れると住宅街が広がっています。一戸建て住宅の割合が高いです。
「戸越公園駅前南口商店街」を南へ歩き、その先で東へ向かうと約1.1kmでJR線・西大井駅に到達します。
ちなみに、駅南側にはこれといったランドマークはありません。
 
 

南側駅舎(1番線二子玉川 溝の口方面のりば)の改札の様子です。東を望む。
後方には「とごし公園通り」に面したスロープ出入口が、右には南側道路に面した階段出入口があります。左には踏切と北側駅舎があります。
前述の通り、こちらの駅舎・改札は1番線溝の口方面ホームとしかつながっていません。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端が幅広通路(ワイド改札口)です。右端に窓口兼有人通路があります。
また、窓口前には駅員不在時に備えてインターホンが改札内外に設置されています。
改札口の右手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機(ICカードチャージ可能)があります。
通常のトイレは改札を入ってすぐの右側、多機能トイレは1番線ホームに設置されています。
そして改札口の先は1番線ホームで、改札とホームの間は高低差がありますが、スロープで解消していてバリアフリーに対応しています。
尚、戸越公園駅構内に売店、コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

こちらは大井町方面2番線ホームの西側・溝の口方に位置する北側駅舎(大井町方面のりば)です。南東を望む。
右手(南)には踏切があり、その先には溝の口方面1番線ホームに面した南側駅舎(二子玉川 溝の口方面のりば)があります。
駅舎は平屋建てで、オープン構造です。昭和後期っぽい外観が特徴的です。
 
 

駅前(北側)の様子です。
右に南側駅舎が、後方に踏切と南側駅舎があります。
駅前から北へ向かう道路沿いには「戸越公園中央商店街(とごし公園通り)」が形成されていて、約200m先の都道420号との交差点まで続いています。
こちら側も駅から離れると住宅街になっていて、一戸建て住宅も多く見られます。
この通りを700m弱ほど北上すると戸越銀座商店街と交差し、右折して商店街を西へ450mほど進むと池上線の戸越銀座駅に到達します。戸越銀座駅の手前には都営浅草線の戸越駅があります。
そして駅から約400m北東には東京都立大崎高等学校と品川区立戸越体育館があり、大崎高校と戸越体育館・品川区立戸越小学校の間にある歩道を東へ進むと、駅名の由来となった戸越公園に到達します(駅から約500m)。戸越公園は、江戸時代の肥後国熊本藩細川家の下屋敷の名残りである静かな庭園です(Wikipediaより)。
また、戸越体育館前の道路をそのまま北上すると国文学研究資料館跡地(旧・三井文庫)を整備して2013年に開園した公園「文庫の森」にたどり着きます。「文庫の森」の南側には前述の戸越小学校があり、「文庫の森」から東へ少し歩くと北側に品川区立ゆたか図書館があります。図書館の南側は戸越公園です。
 
 

北側駅舎(2番線大井町方面のりば)の改札の様子です。東を望む。
後方に出入口があり、右手には踏切と南側駅舎があります。
前述の通り、こちらの駅舎・改札は2番線大井町方面ホームとしかつながっていません。
こちらは普段駅員不在のようで、窓口付近にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、一番左が幅広通路(ワイド改札口)です。
左端には窓口とインターホンがあります。
改札口の左手前には自動券売機がありますが、運賃表には2番線から行ける大井町線の下神明駅・大井町駅までの運賃とJR線のりかえ運賃しか表示されていません。
改札内には自動精算機(ICカードチャージ可能)があります。
トイレ・多機能トイレはこちらの改札内にはなく、1番線にしか設置されていません。ご利用の際は駅員にその旨を説明する必要があります。
そして改札口の先に2番線ホームがあ、改札とホームの高低差はスロープで解消しています。
 
 

1番線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式と思われます。
東急の標準デザインで、大井町線のラインカラー(橙色)が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (OM 03)。
尚、当駅の駅名は1927年の開業当初~1936年まで「蛇窪駅」でした。
「蛇窪」の名は下神明駅付近にあるJR品鶴線と大崎支線との信号場の名称でも使用されていました(現在は大崎駅構内扱い)。
 
 

戸越公園駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東北東~西南西方向にホームが延びていて、カーブを描いています。
左(南)が1番線で下り二子玉川方面・溝の口方面、右(北)が2番線で上り大井町方面です。
ホーム有効長は5両分ありますが、以前は駅の両側に踏切がある関係で溝の口方(写真奥)の3両分しかなく、上下列車とも大井町方の2両はドアカットが行われていました。大井町方の踏切を東へ移設の上で、2013年に両ホームが延伸(5両対応化)されました。
2019年12月現在、ホームドアは未設置でしたが、2020年2月に設置されました。
ホーム幅はさほど広くなく、特に大井町方(後方)は狭くなっています。
上屋は溝の口寄り(写真奥)の3両強分にしっかりとしたものが設置されています。2両弱分は雨ざらしとなっています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されていて、2番線には多機能トイレもあります(通常のトイレは2番線方の南側改札近く)。
そして各番線とも写真奥、溝の口方のホーム端に駅舎・改札口があります。
尚、改札内には1番線と2番線を結ぶ連絡通路がありません。
写真は2番線ホームより溝の口方を望む。
 
 

2番線より大井町方を望む。撮影地点は2013年にホームが延伸された部分です。
この先、住宅街の中を東へ走りますが、やがて上り勾配に転じて高架区間になります。そして右へカーブして東海道新幹線をくぐり、品鶴線(横須賀線)から大崎支線(湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線)が分岐する旧・蛇窪信号場をオーバークロスするとすぐに下神明駅へと至ります。尚、JR線には駅がありませんので下神明駅では乗換ができません。
 
 

2番線より二子玉川方・溝の口方を望む。すぐ先に踏切があり、左に南側駅舎、右に北側駅舎があります。
この先、左へカーブしながら住宅街の中を南西へ走りますが、やがて高架区間になります。そして地下を都営浅草線が通る第二京浜をオーバーパスすると程なくして中延駅へと至ります。都営浅草線と乗換可能です。
 
 
あとがき
私が戸越公園駅で駅の外に出たのは2019年10月の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅は小規模でしたが、駅前は結構大規模な商店街があり、多くの買物客や通行人で賑わっていました。昔ながらの私鉄駅前の雰囲気が残っている印象でした。
 
新宿からですと新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線~東急東横線直通列車に乗り、自由が丘駅で下車します。そして東急大井町線の大井町行き各駅停車に乗り換えて当駅下車です(急行は通過します)。または新宿駅から山手線で渋谷駅まで行き、東急東横線に乗り換えるルート、山手線で五反田駅まで行き池上線~旗の台経由のルート、そして山手線で品川、京浜東北線に乗り換えて大井町、さらに東急大井町線に乗り換えるルートでも到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、京浜東北線南行に乗り換えて大井町駅で下車します。そして東急大井町線の各停・溝の口方面行き(種別色は青でも緑でもOK)に乗り継いで当駅下車です。急行は旗の台駅まで無停車なので乗車しないで下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが1軒あり、スーパーは駅北側に「まいばすけっと」があります。一方、駅前の栄え方の割には気軽に入れる飲食店は多くなく、チェーン店は「マクドナルド」「モスバーガー」「松屋」くらいです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東急大井町線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は戸越公園駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)