今回の【駅】コーナーは、
愛知県岡崎市西部の、安城市にほど近い平野部に広がる住宅地に位置する名鉄名古屋本線の駅で、岡崎市最西端の駅である
宇頭駅 (うとうえき。UTO Station) です。
駅名
宇頭駅 (NH 16)
所在地
愛知県岡崎市
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線
隣の駅
豊橋方…………矢作橋駅
名鉄岐阜方……新安城駅
訪問・撮影時
2019年4月
宇頭駅は郊外の住宅地にある地平駅で、各ホームに面して駅舎・改札口が設置されています。
駅舎は上下線とも東側の豊橋方に設置されていて、南側が名古屋方面の駅舎、線路を挟んで北側が豊橋方面の駅舎です。
宇頭駅は無人駅です。どちらの駅舎も駅集中管理システム導入に伴い設置された簡易駅舎で、ホームと同じ高さになっています。
駅外と改札の間に段差が発生していますが、階段とスロープで解消していて、バリアフリーに対応しています。
そして、改札内には階段のみの跨線橋があり、健常者であれば行先にかかわらずどちらの改札も利用可能ですが、車いすの場合は行先により入場する駅舎・改札を選択する必要があります。
写真は1番線に面した名古屋方面駅舎で、手前からスロープ、階段、駅舎・改札の順です。駅舎前には飲料自動販売機があり、駅舎の向こう側には無料の駐輪場があります。
また、右側には踏切があり、反対側には豊橋方面駅舎があります。
尚、宇頭駅に駅前広場は整備されていませんが、後述の豊橋方面駅舎の前に自動車も停車可能な(但し、出入りにバックが必要)アスファルト敷きの広いスペースがあります。バス停留所は駅南側の少し離れた場所に安城市コミュニティバス「あんくるバス」東部線の宇頭駅南停留所があります。
写真は北西を望む。
駅前(南側)の様子です。南西を望む。
右後方に名古屋方面駅舎があり、後方に踏切と豊橋方面駅舎があります。
駅周辺は一戸建て中心の住宅地になっていて、商店も点在しています。但し、駅から離れると田園も見られるようになります。
右前方への道路を少し進むと前述の「あんくるバス」宇頭駅南停留所があります。
また、宇頭駅は岡崎市内にありますが、この道路を500mほど進むと安城市に入ります。
そして、左前方への道路を130mほど進み、左へ曲がると宇頭神明社(神社)や宇頭公園に到達します。
名古屋方面駅舎内の改札口の様子です。北西を望む。後方に出入口があります(駅外との段差は階段、スロープで解消)。
宇頭駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されていて、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右がICカード専用通路、左が磁気券併用の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
『manaca』のチャージが必要な場合は改札外のインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を入ると1番線名古屋・岐阜方面ホームです。改札とホームの間も段差はありません。
前述の通り、豊橋方面ホームとは跨線橋で結ばれていますが、階段しかありませんので要注意です。
尚、宇頭駅構内に売店・コンビニはありません。駅南側にコンビニが1軒あります。
また、トイレは2番線側、豊橋方面改札近く(改札内)にあります。多機能トイレはありませんのでご注意下さい。
こちらは2番線側、豊橋方面駅舎です。北西を望む。
左に踏切があり、反対側には名古屋方面駅舎があります。
豊橋方面駅舎の前には広いスペースがありますが、自動車はターンなしでは出入りできません。
広いスペースの周りは駐輪場になっていて、線路沿いには花壇が設置されています。
豊橋方面駅舎も駅外と改札の間には段差があり、階段とスロープで段差を解消しています。
駅前(北側)の様子です。北東を望む。
左手に豊橋方面駅舎があり、後方に踏切と名古屋方面駅舎があります。
こちらも駅周辺は一戸建て中心の住宅地になっています。商店は少ないです。
奥へ延びる道路を250mほど進むと国道1号線(東海道)に出ます。その先は安城市になります。宇頭駅は岡崎市が安城市側に出っ張った位置に存在しています。
また、約300m北西には岡崎市立矢作西小学校があります。
こちらは豊橋方面駅舎内の改札口の様子です。北西を望む。後方に出入口があります(駅外との段差は階段、スロープで解消)。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右がICカード専用通路、左が磁気券併用の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
『manaca』のチャージが必要な場合は改札外のインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を入ると2番線東岡崎・豊橋方面ホームです。改札とホームの間も段差はありません。
正面には1番線とを結ぶ階段のみの跨線橋があります。。
また、トイレは改札を入ってすぐ右にある階段を下った先にあります。多機能トイレはありませんのでご注意下さい。
1番線に設置されている建植式の駅名標です。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 16)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
宇頭駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
右(南)が1番線で下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、左(北)が2番線で上り東岡崎・豊橋方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は狭く、後に延伸された名鉄岐阜方(手前側)は特に狭いです。
上屋は1番線が豊橋方(写真奥)の2両分強で、2番線に至っては豊橋方の1両分弱しかありません。雨天時に下車される際は要注意です。
各ホームにはベンチが設置されています。
そして各ホームとも豊橋方の端に駅舎・改札口があり、豊橋方には両ホームを結ぶ階段のみの跨線橋があります。
写真は1番線より豊橋方を望む。
こちらは2番線より名鉄岐阜方を望む。
駅舎・改札付近は上屋があり、ホーム幅もそこそこあります。
跨線橋には「宇頭駅」と書かれていますが、名鉄には跨線橋に駅名が書かれているケースが多く、パノラマカーで前面展望する際はどの駅を通過するのか一目瞭然でした。現在、名鉄のパノラマ車両は1200系『パノラマスーパー』のみになってしまい、しかも展望室(展望席)は豊橋方にしかありません。またいつかパノラマカーの再来を期待したいですが…。
1番線より豊橋方を望む。ホーム端に駅舎・改札口があります。
この先、住宅地の中を南東へ走りますが、左へカーブすると田園風景の中をしばらく走ります。そして再び住宅地の中を走るようになると、バラスト搬入線があり、EL120形電気機関車が留置されている事もある矢作橋駅へと至ります。
1番線より名鉄岐阜方を望む。
この先、すぐに田園風景の中を走るようになり、ほぼ一直線に北西へ進みます。やがて安城市に入ると左へカーブして、引き続き田園風景の中を走行しますが、右側は国道1号が接近し、線路沿いには住宅などが立ち並ぶようになります。その後は左から西尾線が合流し、市街地に入ると特急停車駅である新安城駅へと至ります。西尾線と乗換可能です。
あとがき
私が宇頭駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは不透明ですが、名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました。駅は岡崎平野に広がる住宅地の中にあり、駅も駅前も特にこれといったインパクトは感じませんでした。駅は小規模でしたが、利用客は一定数いました。
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線・豊橋方面の急行に乗車します。そして新安城駅で普通電車に乗り換えて1駅目で下車です。金山駅でJRから名鉄線に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅or金山駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
食料・飲料について、駅の約150m南にコンビニが1軒あり、駅のすぐ南に「スーパーダイワ」がありますが、駅前に気軽に入れる商店、飲食店は一切ありません。最寄りの飲食チェーン店は駅のコンビニは約400m北、国道1号沿いの「すき家」で、近くありません。約700m北西には「マクドナルド」もありますが、事前に用意しておいた方が無難でしょう。
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は宇頭駅でも途中下車されてみて下さい!
(参考:Google地図、Wikipedia)