矢作橋駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県岡崎市西部の、矢作川の西側に広がる住宅地に位置する名鉄名古屋本線の準急停車駅で、構内にバラスト搬入線がある関係で電気機関車が留置されている事もある
矢作橋駅 (やはぎばしえき。YAHAGIBASHI Station) です。
 
 
駅名
矢作橋駅 (NH 15)
 
所在地
愛知県岡崎市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線
 
隣の駅
豊橋方…………岡崎公園前駅 
名鉄岐阜方……宇頭駅 
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

矢作橋駅は郊外の住宅地にある地平駅で、駅の南北に駅舎が設置されています。
改札内には跨線橋があり、両方面のホームから北口と南口へアクセス可能ですが、エレベーターは北口・上り3番線と下り1・2番線の間にしか設置されておらず、南口はバリアフリー非対応となっていますので要注意です。
写真は北口で、三角屋根で味のある古い駅舎がリニューアルされながら現在も使用され続けています。
尚、矢作橋駅に駅前広場はありませんが、タクシー乗り場が設けられています。バス停留所は駅前通り上(写真右外)に設けられています。
また、左手には交番があり、さらに左には側線に隣接してバラスト積み込み設備があります。
写真は西を望む。
 
 

北口駅前の様子です。北を望む。左後方に矢作橋駅北口があります。
駅前は住宅街で、商店が点在しています。
この駅前道路を200mほど進むと国道1号線(東海道)との矢作橋駅前交差点に到達します。
 
 

北口駅舎内にある北改札口の様子です。西を望む。後方に出入口があります。
矢作橋駅は始発~8時30分の朝方のみ駅員が配置されていて、その他の時間帯は無人となります。このような時間限定の有人駅を名鉄では「特殊勤務駅」と言います。
そのため、駅集中管理システムが導入されており、無人の時間帯はインターホンでの対応となります。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端がICカード専用、窓口に面した右端が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージが可能な自動券売機が1台あります。自動券売機の手前にはベンチがあります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を通って正面(写真左)には階段とスロープがあり、その先は上り豊橋方面3番線ホームです。
階段の手前で右へ曲がると前述のチャージ機・自動精算機とトイレ・多機能トイレがあります。
また、1番線ホームの右側には下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面1・2番線ホームおよび南口とを結ぶ跨線橋があります。1・2番線ホーム、3番線ホームには階段の他にエレベーターが併設されていますが、南口との間は階段のみとなりますので注意が必要です。
尚、矢作橋駅構内に売店・コンビニはありません。駅舎の外には飲料自動販売機が設置されています。
 
 

こちらは南口です。東を望む。
南口は国鉄分割民営化直後の1988年に開業したJR東海道本線・西岡崎駅への対抗策として同駅開業前後に新設されました。
ホームから続く跨線橋を下りた地点に簡素な駅舎が設置されているのみです。駅舎外には飲料自動販売機があります。
駅舎の左手前には名鉄協商が運営する有料駐輪場があります。駐輪場まで自社系列で運営する大手鉄道事業者は名鉄くらいではないでしょうか?(調査不足で他社は分かりませんが、大抵は地元自治体が運営していますね)
そして駅舎の右側には名鉄協商のコインパーキング・月極駐車場があり、パークランドライド推進にも貢献しています。
駅敷地の出入口は後方にあり、左後方(西)と右(南。フェンスの手前)に道路が延びています。
尚、南口には駅前広場がありません。
 
 

南口駅前より南を望む。
左後方に南口駅舎が、後方に線路・ホームがあり、左手のフェンスの反対側は名鉄の敷地(名鉄協商の有料駐車場)です。
駅南側は整然とした道路割の住宅街で、一戸建て主体となっています。商店はほとんど見られません。
奥へ延びる道路を350mほど進んだ先の一帯は東レ岡崎工場になっています。
また、東レ岡崎工場を迂回して南西へ3kmほど進むとJR東海道本線の西岡崎駅があります。
そして南口から1kmほど南東へ進むと矢作川の河川敷に到達します。
 
 

こちらは南口駅舎内にある南改札口の様子です。東を望む。後方に出入口があります。
南口は全時間帯において無人で、駅集中管理システムが導入されています。インターホンが改札内外に設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右がICカード専用、左が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
『manaca』のチャージが必要な場合は改札外のインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を通って正面には階段があり、踊り場で左へ曲がって階段を上り続けると跨線橋に到達し、各ホームや北改札口へと至ります。尚、南改札口と跨線橋の間にはエレベーターが設置されていません。車いす利用でご乗車の場合は駅東側の踏切を渡り、北改札口へお回り下さい。
また、南口側にはトイレが設置されておらず、跨線橋を渡って北改札口前(改札内)の設備を利用する必要があります。
 
 

2番線ホーム上屋部分に設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 15)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

矢作橋駅は単式ホーム・島式ホーム各1面、計2面3線の地平構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
一番右(南)の電車が止まっている線路が留置線で、その左側の島式ホームは下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面です。右の1番線が副本線(待避線)で、左の2番線が本線(通過線)です。
左の単式ホーム(北)は1番線で上り東岡崎・豊橋方面です。そして3番線の豊橋寄り(写真左奥)、北口駅舎の向こう側にはバラスト搬入線が1線あり、時間帯によっては貨車(ホッパ車。ホキ80形)と牽引に使用される電気機関車・EL120形が留置されています。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は各番線とも中央部は比較的広いですが両端は狭く、各ホームとも名鉄岐阜方の端(手前側)は特に狭いです。
上屋は各ホームとも跨線橋や駅舎に面した中ほどの2両分強にしか設置されていませんので、雨天時に下車される際は要注意です。
各ホームにはベンチが設置されていて、1・2番線には飲料自動販売機も設置されています。
そしてホーム中ほどのやや名鉄岐阜寄りには跨線橋があり、ホーム・行先に関係なく両方の改札口を利用可能です(但し、南改札口はバリアフリー非対応)。
写真は2番線より豊橋方を望む。
 
 

こちらは駅東側の踏切より矢作橋駅(名鉄岐阜方)を望む。
左(南)から留置線、1番線(下り)、2番線(下り)、3番線(上り)、バラスト搬入線の順で、留置線はホームの先で、バラスト搬入線は北口駅舎の前で行き止まりになっていて、ともに豊橋方からしか直接出入りできません。
留置線には3700系が、バラスト搬入線にはEL120形電気機関車とホキ80形が留置されています。
分かりづらいですが、右端にはプラットホーム式のバラスト搬入設備があり、ダンプカーからホキ80形へバラストを移し替えるのに使用されています。
また、名古屋本線では矢作橋駅~岡崎公園前駅の上下線間の間隔が名鉄の標準よりもやや広く3m90cm幅となっていますが、これは名鉄の前身である愛知電気鉄道に吸収された会社で、都市間高速運転を志向した東海道電気鉄道の規格に合わせたためです。ただし、矢作川橋梁部分の間隔はこの理由ではなく、橋梁架け替えに伴うものです(Wikipediaより)。
 
 

2番線より豊橋方を望む。すぐ先で留置線、1番線(下り副本線)、バラスト搬入線が本線に合流します。その先で下り線から上り線への片渡り線があります。
この先、踏切を渡ると上り勾配で住宅地の中を南東へ走り、築堤高架になると矢作川を渡ります。その後は築堤高架のまま市街地を南東へ進み、より高い位置を走る愛知環状鉄道線をアンダークロスすると岡崎公園前駅へと至ります。駅前に愛環線の中岡崎駅があり、乗換が可能です。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。
左端の留置線は本線に合流せずに行き止まりになっています。左から合流する線路は1番線(下り副本線)です。
この先、住宅地の中を北西へ走りますが、やがて田園風景の中を走るようになります。その後は再び住宅地に入り、右へカーブすると程なくして宇頭駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が矢作橋駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇)。駅は矢作川のすぐ西側、岡崎平野に広がる住宅地の中にあり、広い構内と古い駅舎(北口)を有しています。私の訪問時は電気機関車のEL120形が構内に留置されていました。駅も駅前も特にこれといったインパクトは感じませんでした。駅は小規模でしたが、利用客は一定数いました。駅前は普通の住宅地でした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線・豊橋方面の急行に乗車します。そして新安城駅で普通電車に乗り換えて2駅目で下車です。金山駅でJRから名鉄線に乗り換えてもOKです。運賃・料金が安くなる豊橋駅乗換でもOKですが、所要時間の上では名古屋経由の方が早く矢作橋駅に到着できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅or金山駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニは全くなく、最寄りの店舗は約700m北西の「ファミリーマート」です。約700m南東には「ローソンストア100(パンを購入可能)」もありますが、いずれも近くありません。一方、駅前に気軽に入れる商店・飲食店はほとんど存在せず、最寄りの飲食チェーン店は約400m北東の「なか卯」になります。また、北口駅前に商店があるものの、食料を販売しているかどうかは不明です。必ず事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は矢作橋駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)