西笠松駅【岐阜県】(名鉄竹鼻線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岐阜県羽島郡笠松町の市街地西部に位置する名鉄竹鼻線の駅で、全線単線の竹鼻線に3駅ある交換可能駅のうちの1駅、そして戦前には笠松駅を名乗っていた事もある
西笠松駅 (にしかさまつえき。NISHI KASAMATSU Station) です。
 
 
駅名
西笠松駅 (TH 01)
 
所在地
岐阜県羽島郡笠松町
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:竹鼻線  
 
隣の駅
笠松方・名鉄岐阜方……笠松駅 
江吉良方・新羽島方……柳津駅 
 
訪問・撮影時
2018年10月、2019年4月
 
 

西笠松駅は地平駅で、各ホーム別に北側(笠松方)に平屋根の簡易駅舎が設置されています。
踏切を挟んで手前(東)が新羽島方面1番線専用の新羽島方面駅舎、奥(西)が笠松方面2番線専用の笠松方面駅舎です。どちらの駅舎~ホームもバリアフリールートが確保されています。
改札内で1番線と2番線は繋がっていないので、ご乗車の際は方面ごとに駅舎を選択する必要があります。
かつては手前(東側)の新羽島方面駅舎の位置に立派な木造駅舎があり、笠松方面ホームとは構内踏切で結ばれていましたが、駅集中管理システム導入とバリアフリー化により旧駅舎は解体されて構内踏切も廃止となり、各ホーム端に簡易駅舎が建設されました。
そして新羽島方面駅舎の左には、おそらく笠松町が管理していると思われる公衆トイレがあります。多機能トイレも併設しています。
尚、西笠松駅には駅前広場が整備されていませんが、広場に相当する場所にはタクシー待機用の駐車場や有料の駐輪場が整備されています。バス停留所は駅東側の県道沿いに設けられています。
写真は西を望む。
 
 

駅前(東側)の様子です。奥へ延びる道路は県道164号線です。
右側に新羽島方面駅舎があり、後方に踏切と笠松方面駅舎があります。
駅の東側は旧来の市街地で、かつては商店が多かったのですが廃業した店舗が多く、現在は住宅街化しています。マンションは少ないです。
約300m北東に笠松町立笠松小学校が、約550m東に笠松町役場があり、笠松町役場のすぐ東側には木曽川が流れています。
また、駅北側の線路沿い(写真左)には名鉄協商が運営する月極駐車場がありますが、かつては鉄道用地だったと思われます。
 
 

1番線側、新羽島方面駅舎内にある改札口の様子です。南を望む。左後方に出入口があります。
西笠松駅は1998年以降無人駅で、インターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左はICカード専用、右は磁気券対応の幅広通路です。
右後方には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
『manaca』のチャージが必要な場合はインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)があります。
改札口を通って右へ曲がると下り新羽島方面1番線ホームで、段差は階段とスロープで解消しています。
尚、西笠松駅構内に売店・コンビニはありません。改札内にトイレ・多機能トイレはありませんが、改札外に設置されています(前述)。
 
 

こちらは上り2番線ホーム側に設置されている西側の笠松方面駅舎です。南東を望む。
踏切の先には前述の新羽島方面駅舎があります。
駅集中管理システム導入により新築された笠松方面駅舎は、かなりコンパクトな造りになっています。
駅舎の手前、右側のスペースは有料の駐輪場や駐車場として利用していますが、ここも元は鉄道用地だったかもしれません。
こちらの踏切西側にはトイレ・多機能トイレは設置されていません。ご利用の場合は東側へ回る必要があります。
 
 

駅前(西側)の様子です。奥へ延びる道路は県道164号線です。
左側に笠松方面駅舎があり、後方に踏切と新羽島方面駅舎、公衆トイレがあります。
駅の西側は住宅街になっていますが、商店は元々多くありません。
約180m前方の美笠通3交差点では県道14号(旧国道22号)と交差します。右折して県道14号を北へ280mほど進むと笠松刑務所に到達します。
また、線路沿いに北(右)へ350mほど進むと、笠松町立笠松中学校に到達します。
 
 

こちらは2番線側、笠松方面駅舎内にある改札口の様子です。東を望む。後方に出入口があります。
無人で、こちらにもインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右はICカード専用、左は磁気券対応の幅広通路です。
改札口の左後方(写真正面)には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内には『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)があります。
そして、改札口を通ると正面(写真右外)に上り笠松方面1番線に上がる階段とスロープがあります。
 
 

1番線側壁に設置されている建植式の駅名標です。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (TH 01)。
起点の笠松駅が名古屋本線の駅ナンバリング (NH 56) を使用しているため、当駅が竹鼻線・羽島線のトップナンバーになっています。
尚、駅ナンバリングの「TH」ですが、「T」は竹鼻線の頭文字、「H」は羽島線の頭文字と思われます。
他線の例からして、「H」は竹鼻の「鼻」ではないはずです。
 
 

西笠松駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
左(東)が1番線(下り羽島市役所前・新羽島方面)で、右(西)が2番線(上り笠松・名鉄岐阜方面)です。
ホーム有効長は4両分です。ホームドアは設置されていません。
ホーム幅は笠松方(手前側)の2両分こそ一定の広さが確保されているものの、後に延伸されたと思われる新羽島方(奥)の2両分は狭くなっています。
上屋は1番線が笠松寄りの0.5両分ほど、2番線が笠松寄りの約1両分にしか設置されておらず、雨の日に当駅で下車される場合は注意が必要です。
各ホームにはベンチが設置されています。2番線には飲料自動販売機も設置されています。
そして1番線・2番線とも笠松方のホーム端(後方)に駅舎・改札口があります。前述の通り1番線と2番線を結ぶ連絡通路はありません。
写真は2番線より江吉良方・新羽島方を望む。
 
 

2番線より笠松方を望む。各ホーム端に駅舎・改札口があります。
この先、笠松の市街地の中を北北東へ走り、やがて大きく右へカーブします。そしてすぐに今度は左へカーブして、右側から名古屋本線が接近してくると両路線の間に建つ笠松駅舎の前を通過して笠松駅へと至ります。大半が当駅止まりですが、平日朝と夕方以降(休日は深夜のみ)の一部列車は名古屋本線・名鉄岐阜駅まで乗り入れます。
 
 

1番線より江吉良方・新羽島方を望む。竹鼻線は全線単線です。
この先、緩やかに右へカーブして踏切を渡ると岐阜市(旧・羽島郡柳津町)に入って築堤へと上がり、県道14号などをオーバーパスします。県道を跨ぐガードの側面にはかつて「おちよぼ稲荷参詣電車」と書かれていました(「よ」は読みでは小文字の「ょ」ですが、大文字で書かれていたと記憶しています)が、千代保稲荷神社(通称:おちょぼさん)への拠点駅であった大須駅(かつての竹鼻線の終着駅)が廃止になったため、文字は消されています(Googleストリートビューより)。その後は右へカーブして地平に戻り、住宅地の中を西へ走ります。そして大きく左へカーブすると左手に田園風景を、右手に「イオン柳津店」を見て南西へ走り、今度は右へカーブして針路を西へ戻し、県道151号と踏切で交差すると程なくして柳津駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が西笠松駅で下車(乗車)したのは2018年と2019年の計2度です。2018年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)が、駅前にトラックが停車していてまともに写真撮影できなかったため、2019年にリベンジ訪問しました。市街地の中にある駅ですが、商業の中心地がロードサイドに移って久しく、商店は少なく寂れている感じがしました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の名鉄岐阜行き列車(特急・急行)に乗車して笠松駅下車。同じホーム反対側から発車する新羽島行き電車(全て普通)に乗り、1駅目で下車です。JRと名鉄の乗換は尾張一宮駅~名鉄一宮駅でもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。在来線で訪問される場合は岐阜駅で下車して至近距離にある名鉄岐阜駅から名古屋本線上り列車(昼間はミュースカイを除き全列車OK)に乗り、笠松駅で下車。跨線橋を渡り1番線から発車する新羽島行き電車に乗り継いで1駅目で下車です。もしくは新幹線『こだま』『ひかり(一部)』で岐阜羽島駅まで行き、隣接する新羽島駅から羽島線・竹鼻線電車に乗車しても到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は存在せず、最寄りのコンビニは約300m南西にある「ローソン」です。また、約400m南西にはスーパー「カネスエ」があります。一方、最寄りの飲食チェーン店は約400m北西に位置する「どんどん庵」で、約500m南西には「街かど屋」がありますが、近くありません。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄竹鼻線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は西笠松駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)