今回の【駅】コーナーは、
東京都大田区北西部の住宅街に位置する東急池上線の駅で、駅名の通りすぐ近くには桜の名所としても有名な洗足池がある、
洗足池駅 (せんぞくいけえき。Senzoku-ike Station) です。
駅名
洗足池駅 (IK 07)
所在地
東京都大田区
乗車可能路線
東急電鉄：池上線
隣の駅
五反田方……長原駅
蒲田方………石川台駅
訪問・撮影時
2019年10月
洗足池駅は築堤高架駅で、駅北側の2番線五反田方面ホーム東寄りに平屋建ての駅舎があります(写真中央)。
池上線の他の多くの駅とは違い駅舎は1ヶ所のみで、開口部は北側だけです。
駅舎左側のガードをくぐると駅南側へ抜けられます。南側に出入口はありません。
駅舎は1934年(昭和9年)に改築された2代目(？)で、一部リフォームしつつ現在も使用され続けています。
写真は南を望む。駅の手前には東西方向に中原街道(東京都道2号線)が通っています。
尚、洗足池駅には駅前広場が存在せず、駅舎手前に歩行者用のスペースがあるのみですが、違法駐輪が多かったのか、そのスペースの半分ほどが柵により仕切られています(歩行者の進入は可能)。ちなみにバス停留所は写真右外の中原街道沿いに設置されています。
そして、後方(北側)には洗足池があります(後述)。
駅前(北側)の様子です。東を望む。
右手に洗足池駅が、左手に洗足池と洗足池公園、大田区立洗足池図書館があります。
北側には住宅街が広がっていて、一戸建て住宅の割合が高いですが、写真中央の中原街道沿いにはビルやマンションが立ち並んでいます。商店は一定数見られますが、数は多くありません。
また、駅の北側には洗足池があります。右側に少し見える建物はボート乗り場で、ボートを楽しめます(有料)。
洗足池を含む周囲一帯は大田区立洗足池公園で、桜の名所となっています。園内にはホタルの自生化に取り組む水生植物園、厳島神社が鎮座する弁天島、池月橋など見どころも多いです。サクラが群生する「桜広場」「桜川」も人気が高いとの事です(Wikipediaの本文を引用)。
駅前(南側)の様子です。南を望む。
後方に前述の駅舎側(北側)へ抜けるガードがあります。
駅前から南～南東へ向けて洗足池商店街(ファミリーロード洗足池)が形成されています。
この商店街を外れると戸建住宅主体の住宅街が広がっています。
また、後方のガード前の交差点を右へ曲がると洗足池から呑川へ注ぐ水路「洗足流れ」沿いへと出ます。川沿いには桜が植えられていて、花見の時期は見物客が多く訪れますが、住宅街に位置するため宴会はできませんのでご注意下さい。
そして、「洗足流れ」沿いを南へ歩くと駅から700mほどで東京都保健医療公社荏原病院、東京都立北療育医療センター城南分園に到達します。
改札口の様子です。洗足池駅の改札はこの1ヶ所です。後方に出入口があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端は広幅通路(ワイド改札口)です。
右端通路は有人通路を兼ねています。駅員不在時に備えてインターホンが設置されています。
改札口の右手前には自動券売機が設置されています。また、ワイド改札口の左にはAEDが設置されています。
トイレ・多機能トイレは改札内、蒲田方面1番線ホームに設置されています。
そして改札口の先は線路の高架下で、手前側を右へ曲がると五反田方面2番線への、奥まで直進して右へ曲がると蒲田方面1番線への、階段とエレベーターがそれぞれ設置されています。尚、洗足池駅構内に売店、コンビニはありません。ご注意下さい。
1番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。おそらく電照式です。
東急標準のデザインで、池上線のラインカラー(桃色)が使用されています。
駅ナンバリングも表示されています（IK 07）。
洗足池駅は相対式ホーム2面2線の盛土高架構造で、東北東方向～西南西方向にホームが延びています。
左(南)が1番線で下り蒲田方面、右(北)が2番線で上り五反田方面です。
尚、池上線は東急多摩川線と同様にホームセンサー方式の都市型ワンマン運転を行っていて、転落や乗客と車両の接触を防止するため、ホームにはセンサー付き固定式ホーム柵と監視モニターが設置されています。将来的に設備が老朽化した場合はホームドアに取り替えられるかもしれません。
ホーム有効長は3両分あります。各ホームとも上屋は木造で、五反田寄り(手前方)の約1両半ほど分にしか設置されていませんので、雨の日に当駅で下車される際は注意が必要です(五反田寄りの車両に乗れば大丈夫です)。
また、各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、古びた冷水器があり、1番線にはトイレ・多機能トイレも設置されています。
そして、1番線・2番線とも五反田方ホーム端(手前側)に地平の改札階に下る階段とエレベーターが設置されています。
写真は1番線ホームより蒲田方を望む。
1番線ホームより五反田方を望む。ホーム端に前述の改札階へ下る階段とEVがあります。
この先、地形の関係で下り勾配にならずに地平区間になり、住宅街の中を東北東へ走ります。その後は掘割区間になり、左へカーブすると地下トンネルに入って長原駅へと至ります。
2番線ホームより蒲田方を望む。左側(下り線側)には洗足池変電所がある関係で線路上空が架線柱で賑やかです。
この先、こちらも地形の関係で地平区間になり、住宅街の中を西南西へ走ります。そして左へカーブしながら掘割区間を通りますが、掘割は季節によっ花が綺麗なようです。そして進路を南西に変えて右手にドラマやCMなどのロケ地として有名な坂道を見上げながら掘割区間を抜けると石川台駅へと至ります。
あとがき
私が洗足池駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。レトロな感じの駅で、駅施設、駅前とも昭和の雰囲気が色濃く残っていました。また、駅の目の前に洗足池があり、レジャースポットへの玄関口としても機能しています。
新宿からですと山手線内回り(渋谷方面)で五反田駅まで行き、東急池上線の蒲田行きに乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。山手線外回り(渋谷方面)で五反田駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。あるいは京浜東北線南行(横浜方面)に乗り換えて大井町駅で下車、東急大井町線に乗り換えて旗の台駅まで行き池上線蒲田方面に乗り換えるルートも大差ありません。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、コンビニは駅前に複数あり、スーパーは駅南側に「まいばすけっと」があります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「道楽ラーメン」「モスバーガー」くらいです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
東急池上線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は洗足池駅でも途中下車されてみて下さい！
そして、洗足池へお出かけの際は是非池上線をご利用になり、洗足池駅も観察されてみて下さい！
(参考：東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)