千駄木駅【東京都】(東京メトロ千代田線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都文京区北東端の歴史ある市街地・千駄木に位置する東京メトロ千代田線の駅で、近年は下町情緒あふれる観光地「谷根千」の一角として注目を集めている
千駄木駅 (せんだぎえき。Sendagi Station) です。
 
 
駅名
千駄木駅 (C 15)
 
所在地
東京都文京区
 
乗車可能路線
東京メトロ:千代田線 
 
隣の駅
代々木上原方……根津駅
綾瀬方……………西日暮里駅 
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

千駄木駅の南口に相当する1番出入口前より南を望む。
手前(北)~奥(南)の道路は不忍通り(東京都道437号線)で、この地下を千代田線が通っていて後方に千駄木駅があります。
右側の不忍通り沿いに1番出入口(階段のみ)があり、その後方(北側)に都道452号との交点である団子坂下交差点があります。
千駄木駅の南側、不忍通り沿いには「千駄木本通り商店街」が形成されています。
路地を入ると昔ながら佇まいを残した住宅街が広がっています。古民家も多く残っており、一部は古民家カフェや古民家食堂として外観を活かしつつ改装されています。
ちなみに千駄木は「谷根千」の「千」で、「根」に相当する根津地区の北端部は約500m南になり、根津駅が最寄駅です。そして「谷」に相当する谷中地区は不忍通りから東へ約150m進んだ台東区域になります。
 
 

1番出入口前より北を望む。
手前(南)~奥(北)の道路は不忍通りで、前方にかけての地下に千駄木駅があります。
左側には1番出入口があり、前方に都道452号との交点である団子坂下交差点があります。
交差点の先、不忍通り沿いの左側にはエレベーター専用改札・出入口と2番出入口があります。ちなみに団子坂下交差点以北は商店の数が減少します。
また、団子坂下交差点を左折して都道452号を約150m東へ進むと台東区谷中地区へと入り、三崎坂(上り坂)に差し掛かりますが、千駄木駅南東側の谷中地区には寺院が多く、谷中霊園も南東側です。日暮里駅南口へもこの交差点を右折です。
 
 

団子坂下交差点より西を望む。
手前(東)~奥(西)の道路は都道452号で、交差点の先に上り坂(団子坂)があります。
左(南)~右(北)の道路は不忍通りで、交差点の先の左側に1番出入口が見えます。1番出入口は独立した建物です。
都道452号の団子坂沿いにはビルやマンションが立ち並んでいます。
 
団子坂ですが、Wikipediaによると
「景勝地の一つであった団子坂で、幕末から明治期にかけて行われた菊人形は、東京の秋を彩る観光イベントであった。世界的に著名な浮世絵師である歌川広重により、連作「名所江戸百景」の中で、「千駄木団子坂花屋敷」として描かれている。近くの「菊見せんべい総本店」も元々菊人形見物客向けのお土産屋から始まった。また、当時近隣に住んでいた、江戸川乱歩、森鴎外、夏目漱石といった文人の作品の中にも団子坂は登場する。」
との事です(本文を引用)。
 
団子坂上に広がる台地上にも住宅街が広がっています。
都道452号を西へ1kmほど進むと東京メトロ南北線の本駒込駅に、西へ約1.2km進むと都営三田線の白山駅に到達できます。
 
 

1番出入口からのみ利用可能な団子坂方面改札の様子です。地下1階にあります。東を望む。
右側に1番出入口への階段があります。尚、こちらにはエレベーターは存在せず、車いすご利用の場合は後述のエレベーター専用改札より入出場する必要があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端に窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ、多機能トイレは改札を入って右側にあります。
そして改札の先は代々木上原方面1番線ホームです。綾瀬方面2番線ホームは1番線の直下に相当する地下2階にあり、改札を入って右側に地下2階とを結ぶ階段、上りエスカレーターがあります。2番線および地上のエレベーター専用改札とを結ぶエレベーターは改札を入って左側のホーム中ほどにあります。
尚、千駄木駅構内に売店、コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

団子坂下交差点の北側にて西を望む。左側の白いビルの1階にエレベーター専用改札があり、2階に駅事務室があります。
手前の道路は不忍通りです。
エレベーター専用改札は基本的に駅員無配置で、窓口は閉鎖されています。代わりにインターホンがあります。
ICカード対応の自動改札機、自動券売機・自動精算機(ともにICカードチャージ可能)があり、改札内に地下1階1番線ホーム、地下2階2番線ホーム、2階駅事務室へ向かうエレベーターが設置されています。
 
 

こちらは千駄木駅の北口に相当する2番出入口です。西を望む。
2番出入口も1番出入口と同様に独立した建造物で、手前を通る不忍通りに向けて開口しています。階段のみ設置です。
尚、千駄木駅には駅前広場は存在しません。駅前の不忍通り沿いにバス停留所が設けられています。
 
 

2番出入口前より南を望む。
手前(北)~奥(南)の道路は不忍通りで、前方にかけての地下に千駄木駅があります。
背後に横断歩道(信号機付き)があり、その右側に2番出入口(階段のみ)があります。
不忍通りを110mほど南下するとエレベーター専用改札が、さらに60m南下して団子坂下交差点を越えると1番出入口があります。
この付近はまさに「駅前」なのですが、1番出入口南側とは違い商店が少なく閑散とした印象です。
 
 

2番出入口前より北を望む。
手前(南)~奥(北)の道路は不忍通りで、後方地下に千駄木駅があります。
後方(南)にはエレベーター専用改札、1番出入口もあります。
そして手前左側には横断歩道(信号機付き)があり、その左側に2番出入口があります。
駅より北側は住宅街で、不忍通り沿いにはビルやマンションが立ち並んでいますが、商店は少ないです。
さらに北へ進むと荒川区道灌山方面へと至ります。
 
 

また、団子坂下交差点より北、不忍通りから東へは写真のような路地が複数存在します。道路沿いには古い民家も多く見られます。
各路地を抜けると(100m弱)、谷中地区西部を南北に通る「谷中よみせ通り」に出ます。下町情緒漂う「よみせ通り」沿いには商店街が形成されています。この「よみせ通り」を境に西は文京区千駄木、東は台東区谷中になりますが、商店街の風景としては一体化されており、区による違いは感じられません。
また、2番出入口を出て「谷中よみせ通り」へ入って北上すると、右側に「谷中ぎんざ」こと谷中銀座商店街があります(2番出入口から約300m)。谷中銀座商店街はテレビでもよく取り上げられており、下町風情を感じる事ができる商店街です。特に土休日は観光客が多いです。そして谷中銀座商店街を東へ抜けて階段を上がってしばらく歩くと日暮里駅へと至ります(2番出入口から約850m)。
ちなみに、千駄木地区北部や谷中地区にも古い町並みや民家が残っており、古民家カフェや古民家食堂も見られます。
 
 

こちらは2番出入口からのみ利用可能な道灌山方面改札の様子です。地下1階にあります。北を望む。
始発~5:30までの間は利用できませんのでご注意下さい。
左側に2番出入口への階段があります。尚、こちらにもエレベーターは存在せず、車いすご利用の場合は前述のエレベーター専用改札より入出場する必要があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端に窓口があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ、多機能トイレは改札を入って右側にあります。
そして改札を通り右側への通路を抜けると代々木上原方面1番線ホームです。綾瀬方面2番線ホームは1番線の直下に相当する地下2階にあり、改札を入ってすぐ(写真左奥)の階段を下ります(上りエスカレーターも併設)。2番線および地上のエレベーター専用改札とを結ぶエレベーターは1番線ホーム中ほど(ホームを南へ100mほど歩いた先)にあります。
 
 

2番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
東京メトロの標準仕様で、下部は千代田線のラインカラー(グリーン)となっています。
また、駅ナンバリングも併記されています (C 15)。
背後の側壁は特徴的なデザインになっています。
 
 

画質が悪くてすみません。
千駄木駅は地下1階と地下2階にそれぞれ単式ホーム1面1線を備える二層構造の地下駅となっています。南北方向にホームが延びています。
写真は地下1階にある代々木上原方面1番線ホームで、東側に線路が、西側にホームがあります。
後述の2番線ホームも含めて10両対応で、ホームドアが設置されています。
そして各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。1番線にはフリーペーパーのラックもあります。
また、1番線ホームの代々木上原寄り(写真手前)左側には団子坂方面改札、トイレ・多機能トイレ(ともに改札内)、地下2階の綾瀬方面2番線ホームへの階段と上りエスカレーターがあり、ホーム中ほど(写真奥)には2番線および地上のエレベーター専用改札・駅事務室とを結ぶエレベーターが、そして綾瀬方のホーム端付近左側(さらに奥)にはトイレ・多機能トイレ(ともに改札内)、道灌山方面改札、地下2階の綾瀬方面2番線ホームへの階段と上りエスカレーターがあります。
写真は綾瀬方を望む。
 
綾瀬方はこの先、不忍通りの地下を北上し、不忍通り地下を離れると大きく右へカーブして一瞬だけ台東区内を通り、すぐに道灌山通り地下を北東へ走るようになると今度は荒川区に入って西日暮里駅へと至ります。JR山手線・京浜東北線と日暮里・舎人ライナーと乗換可能です。
 
 

こちらは地下2階にある綾瀬方面2番線ホームで、こちらも東側に線路が、西側にホームがあり、1番線と同じ配置です。
ホームドアが設置されています。地下1階の代々木上原方面ホームおよび改札階へ上がる階段、エスカレーターや、エレベーター専用改札へ上がるエレベーターの位置関係は1番線とほぼ同じです。
写真は2番線ホームの綾瀬方の終端部近くより代々木上原方を望む。
 
代々木上原方はこの先、不忍通りの地下を南下し、千駄木二丁目交差点付近で大きく左へカーブして針路を南東へ変えます。そして根津神社の東側を走ると「谷根千」の一角をなす根津地区に位置する根津駅へと至ります。上野動物園池之端門が徒歩圏内にあります。
 
 
あとがき
私が千駄木駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。用地の関係で駅は二層構造で、地上に出るとやはり道路は狭かったです。駅前は市街地ですが、路地を入ると古民家も残っています。また谷中地区にも近く、私の訪問時は雨天で観光客はほとんどいませんでしたが、天気が良ければ休日はそれなりに賑わうのでしょうね。
 
新宿駅からですと中央線快速に乗車して御茶ノ水駅で下車。聖橋口を出て目の前にある東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅から東京メトロ千代田線の綾瀬方面行き電車に乗車して当駅下車です。東京メトロ線のみでアクセスされる場合は丸ノ内線で国会議事堂前駅まで行き、千代田線綾瀬方面に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅で下車。中央線快速に乗り換えて御茶ノ水駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。また、東京駅で山手線内回りに乗り換えて西日暮里駅で下車、千代田線の代々木上原方面に乗り換えて1駅目で下車でもOKです。尚、京浜東北線は昼間帯に全列車快速運転となり、西日暮里駅を通過するので要注意です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅前に複数あり、スーパーも駅近くに「まいばすけっと」「マルエツプチ」があります。一方、飲食店も一定数あり、気軽に入れるチェーン店は「モスバーガー」「松屋」「なか卯」「ミスタードーナツ」「サンマルクカフェ」があります。また駅前の千駄木地区や駅北東側の谷中地区にはカフェなどの飲食店が多数あります。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
東京メトロ千代田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は千駄木駅でも途中下車されてみて下さい!
また、「谷根千」の千駄木地区、谷中地区を観光、散策の際はぜひ千代田線をご利用になり、ぜひ千駄木駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:東京メトロのHP、谷中マップ、地理院地図、Google地図、Wikipedia)