等々力駅【東京都】(東急大井町線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都世田谷区南東部の多摩川にほど近い住宅街に位置する東急大井町線の駅で、東京23区内で唯一の自然の渓谷である「等々力渓谷」への最寄駅で観光地入口の雰囲気も感じられる、
等々力駅 (とどろきえき。Todoroki Station) です。
 
尚、等々力陸上競技場などがあるのは多摩川の対岸に位置する神奈川県川崎市中原区の等々力地区ですが、世田谷区等々力地区と中原区等々力地区を直接結ぶ多摩川の橋が存在しません。等々力陸上競技場への最寄駅は南武線の武蔵中原駅となります。ご注意下さい。
 
 
駅名
等々力駅 【副駅名?:東京都市大学等々力キャンパス前】 (OM 13)
 
所在地
東京都世田谷区
 
乗車可能路線
東急電鉄:大井町線 
 
隣の駅
大井町方……尾山台駅
溝の口方……上野毛駅 
 
訪問・撮影時
2019年9月
 
 

等々力駅の南口です。等々力駅は地平駅で、島式ホームの溝の口方(西側)に駅舎・改札口があります。
駅舎へは南北双方から構内踏切が通じています。
そして駅舎スペースが狭い関係で、手前左側にトイレと多機能トイレが設置されています。
尚、等々力駅に駅前広場は整備されておらず、駅北側の区道各所や駅北東側の目黒通り沿いにバス停留所が設置されています。
 
 

南口駅前の様子です。南を望む。手前の踏切の左側に等々力駅があります。

奥へ延びる道路は用賀中町通り(世田谷区道)です。
駅南側には閑静な住宅街が広がっていて、駅前には商店も見られます。
また、右側の森林の中には谷沢川が流れていて、深い渓谷が形成されています。これが東京23区内で唯一の自然の渓谷である「等々力渓谷」です。
 
 

こちらが「等々力渓谷」です。駅から最も近い出入口である「ゴルフ橋」より撮影。
「ゴルフ橋」は駅南口から約150mほどです。
ここより南方向、多摩川方面にかけて「等々力渓谷」が形成されており、「ゴルフ橋」前には渓谷沿いの遊歩道に下る出入口があります。
そして「等々力渓谷」を約300m南へ歩き環八通りをくぐると、等々力不動尊の西側に「等々力渓谷公園」があり、園内に展望台や日本庭園があります。
 
 

こちらは等々力駅の北口です。反対側に南口があり、構内踏切を通り南口側へ通り抜け可能です。
等々力駅は一部2階建ての年季が入った駅舎で、線路に挟まれた「島」の部分にあるので幅が狭いです。
 
 

北口駅前の様子です。北を望む。踏切の右側に等々力駅があります。
駅前には小さな商店街が形成されていて、南口側より賑やかです。
そして駅から離れると閑静な住宅街となっていますが、近くに渓谷があるだけに起伏に富んでいます。
また、写真中央の用賀中町通りを500mほど北へ直進すると玉川警察署にたどり着きます。さらに400mほど北東には等々力駅の事実上の副駅名となっている「東京都市大学等々力キャンパス」があります。
 
 

改札の様子です。背後に通路があり、右が南口、左が北口です。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機がありますが、駅舎の幅が狭く、通路数を確保するため前後にずれた状態で配置されています。
改札に窓口はなく、左端の通路沿いにはインターホンが設置されています。
背後の通路の向こう側には自動券売機と窓口、駅事務室があります。
トイレと多機能トイレは前述の南口構内踏切外にあります。
改札の正面にホームがありますが、ホームの段差は階段とスロープで解消しています。
尚、等々力駅構内に売店、コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

建植式の駅名標です。
東急の標準デザインで、大井町線のラインカラー(橙色)が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (OM 13)。
また、駅名標の下部には事実上の副駅名である「東京都市大学等々力キャンパス前」の施設看板が設置されています。
 
 

等々力駅は島式ホーム1面2線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
右(南側)が1番線で下り二子玉川・溝の口方面、左(北側)が2番線で上り大井町方面です。
有効長は5両分少々ありますが、大井町方(写真奥)の少々分には柵が設置されており進入できません。
ホーム幅は広くもなく狭くもありません。2019年9月時点でホームドアが設置されておらず、代わりに柵が設置されています。
そしてレトロな木造上屋は溝の口方(手前側)3両分にのみ設置されています。
尚、等々力駅が昭和の雰囲気を色濃く残しているのは、以前より当駅の地下化計画が存在し、多額の投資を伴うリニューアルをしづらいためと思われます。地下化の暁には島式ホーム1面2線の外側に上下の通過線が設けられる予定ですが、近隣の「等々力渓谷」への環境被害などがネックになり、いまだに着工できない状態です。
 
ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されていて、売店跡も残存しています。また、駅舎が狭いため、ホーム上にコインロッカーがあります。
写真は大井町方を望む。
 
 

大井町方を望む。手前に柵があり、ホーム先端には立入できません。
この先、すぐに目黒通りをアンダーパスして住宅街の中を一直線に東南東へ走ると尾山台駅へと至ります。
尾山台駅との駅間距離はわずか0.5kmと近く、肉眼で尾山台駅を確認できます。
 
 

ホーム上より二子玉川方・溝の口方を望む。
終端部に駅舎・改札口があり、その左側を下り線、右側を上り線が通っています。
改札口の先には駅の南北と駅舎の間にそれぞれ構内踏切が設置されています。
 
 

駅西側の用賀中町通り踏切より二子玉川方・大井町方を望む。背後に等々力駅舎があります。
この先、左手に等々力渓谷へと流れる谷沢川が寄り添い、しばし並走します。右へカーブするとその谷沢川を渡り、住宅街の中を北東へ走ると掘割区間へと入って上野毛駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が等々力駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。地下化計画があり、その関係で古い駅構造がそのまま残されていて昭和時代にタイムスリップしたような感覚に陥りました。また駅近くには等々力渓谷があり、今回訪問時は少し見物しただけで終わりましたが、機会がありましたらもっと時間をかけて歩いてみたいですね。
 
新宿からですと新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線~東急東横線直通列車に乗り、自由が丘駅で下車します。そして東急大井町線の溝の口行き各駅停車に乗り換えて当駅下車です(急行は通過します)。または新宿駅から山手線で渋谷駅まで行き、東急東横線に乗り換えて上記と同じルート、あるいは東急田園都市線に乗り換えて、さらに二子玉川駅で大井町線の大井町行き各停に乗り換えるルートもあります。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、京浜東北線南行に乗り換えて大井町駅で下車します。そして東急大井町線の各停・溝の口行きに乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、スーパーは駅南側に「成城石井」が、駅北側に「スーパーバリュー」があります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「すき家」「ドトールコーヒーショップ」くらいです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東急大井町線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は等々力駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)