上野毛駅【東京都】(東急大井町線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都世田谷区南部の環八通り沿いに広がる住宅街に位置する東急大井町線の駅で、東急グループの事実上の創業者一族である五島慶太の美術コレクションを展示する五島美術館への最寄駅である、
上野毛駅 (かみのげえき。Kaminoge Station) です。
 
 
駅名
上野毛駅 (OM 14)
 
所在地
東京都世田谷区
 
乗車可能路線
東急電鉄:大井町線 
 
隣の駅
大井町方……等々力駅
溝の口方……二子玉川駅 
 
訪問・撮影時
2019年9月
 
 

上野毛駅の正面口です。上野毛駅は掘割駅で、駅前通りに相当する上野毛通りの陸橋「不動橋」を挟んで南東側(前方)に正面口駅舎が、北西方(背後)に北口駅舎があります。
写真の正面口は1階に駅舎機能があり、上野毛通りとは段差なしで繋がっています。2階にはテナント(学習塾)が入居しています。
正面口駅舎、北口駅舎とも類似の形状で、両駅舎間は上野毛通りを跨ぐ穴開きの屋根で繋がっていて、両側の駅舎が一体化したデザインとなっています。駅舎の設計は安藤忠雄氏です。
尚、上野毛駅に駅前広場は整備されておらず、駅部分の上野毛通り上にバス停留所が設置されています。また、北口西側に歩道を拡幅したスペースが存在します。
 
 

こちらは上野毛駅の北口駅舎です。
左手前にある正面口駅舎と同じデザインですが、改札は少し奥まった場所にあり、環八通りに面した西側(写真左奥)にも出入口があります。
1階と2階にはテナントが入居していますが、1階の「HOKUO」は私が訪問した2019年9月の直前に閉店したようです。
駅の向こう側には上野毛通りと環八通り(国道466号線)の上野毛駅前交差点があります。
 
 

駅前(北東側)の様子です。右背後に正面口駅舎が、左背後に北口駅舎があります。
手前から奥へ延びる上野毛通り沿いには商店街が形成されていますが、少し離れると一戸建て住宅主体の住宅街が広がっています。
 
 

こちらは北口駅舎を南西側より撮影。右側に正面口駅舎があります。
前述の通り、環八通りに面した右側(西側)にも出入口があります。その出入口の左隣(写真左奥)には交番があります。
 
 

北口駅前、上野毛駅前交差点より南を望む。
手前~奥の広い道路は環八通りで、交差する左右方向の道路は上野毛通りです。左手前に北口駅舎があります。
環八通り沿いにはビルやマンションが立ち並んでいますが、商店は多くありません。駅から離れると住宅街になります。
 
そして、駅から約350m西には「五島美術館」があり、当駅が最寄駅となっています。
また、「五島美術館」周辺の上野毛地区や美術館西側の瀬田地区は高級住宅街としても有名です。
 
 

正面口改札の様子です。背後に出入口があります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端には有人通路があります。
改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ、多機能トイレは改札内にあります。
掘割にあるホームとの間には階段、上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、上野毛駅構内に売店、コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

こちらは北口改札です。右側には上野毛通りに面する出入口が、背後には環八通りに面する出入口があります。
北口改札には駅員が常駐しておらず、代わりにインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり、左端はインターホン対応通路を兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機があります。
尚、トイレ、多機能トイレは北口側には存在せず、正面口改札内にしかありません。
そして掘割にあるホームとの間には階段しかありません。エスカレーター、エレベーターを利用しなければならない場合は正面口へ回る必要があります。
 
 

吊下式の駅名標です。おそらく電照式です。
東急の標準デザインで、大井町線のラインカラー(橙色)が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (OM 14)。
 
 

上野毛駅は島式ホーム1面2線の北東側に上り通過線を有する計1面3線の掘割構造で、南東方向~北西方向にホームが延びています。
右(南西側)が1番線で下り二子玉川・溝の口方面、左が2番線で上り大井町方面です。
上り急行列車は通過線を通りますが、下り急行列車は1番線を通過します。
ホーム有効長は5両分で、ホーム幅は狭いです。ホームドアが設置されています。
そしてホーム全体が正面口駅舎の大屋根、正面口駅舎、上野毛通り(不動橋)、北口駅舎に覆われていて雨に濡れる事はありません(ゲリラ豪雨時を除く)。
ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
また、ホーム中ほどから大井町方(写真奥)にかけて正面口改札への階段・上下方向ES・EVが、溝の口寄り(手前側)には北口改札への階段がそれぞれ設置されています。
写真は大井町方を望む。
 
 

大井町方を望む。
右から下り線(1番線)、上り副本線(2番線)、上り本線(通過線)の順です。
この先、すぐに掘割を抜けて住宅街の中を南東へ走り、等々力渓谷へ流れる谷沢川を渡ると左へカーブして、しばらく右手に谷沢川を見て東南東方向へ走ります。そして谷沢川が右へ離れるとほどなくして等々力駅へと至ります。
 
 

溝の口方を望む。掘割やカーブが影響して遠方まで望めません。
左から下り線(1番線)、上り線の順で、上り線は写真右側で2番線と通過線に分かれます。
この先、左へカーブして環八通りをくぐり、掘割区間を西へ走ります。そして五島美術館の辺りで掘割区間から高架区間に変わり、右へカーブして左手に「二子玉川ライズ」の高層ビルを見て西北西へ走ります。その後は左へカーブして田園都市線上下線の間に入ると主要駅である二子玉川駅へと至ります。
二子玉川駅から先は田園都市線との方向別複々線で溝の口駅を目指しますが、途中の二子新地駅と高津駅にはホームがなく、この2駅に停車する大井町線の各駅停車(種別色が青)は二子玉川駅の先で田園都市線の線路に転線し、高津駅の先で大井町線へと戻ります。
 
 
あとがき
私が上野毛駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。安藤忠雄氏がデザインを手がけた駅舎はインパクトが大きかったです。また駅前には環八通りが通っていて、多くの車が行き交っていました。
 
新宿からですと新宿三丁目駅から東京メトロ副都心線~東急東横線直通列車に乗り、自由が丘駅で下車します。そして東急大井町線の溝の口行き各駅停車に乗り換えて当駅下車です(急行は通過します)。または新宿駅から山手線で渋谷駅まで行き、東急東横線に乗り換えて上記と同じルート、あるいは東急田園都市線に乗り換えて、さらに二子玉川駅で大井町線の大井町行き各停に乗り換えるルートもあります。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、京浜東北線南行に乗り換えて大井町駅で下車します。そして東急大井町線の各停・溝の口行きに乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが複数あるものの、気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「CoCo壱番屋」くらいです。他に約350m北東に「神戸屋レストラン」と「藍屋」が、約550m北東に「フォルクス」があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東急大井町線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は上野毛駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)