阪神電鉄・杭瀬連絡線の廃線跡(兵庫県尼崎市。2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、阪神本線杭瀬駅と、1975年に廃止となった軌道線・阪神国道線の東長洲電停or東長州電停を結んでいた非営業列車しか通らなかった連絡線、
杭瀬連絡線の廃線跡について簡単に紹介します。

  

杭瀬連絡線につきましては詳細な資料が見つかりませんでしたが、1930年に開業しましたが、1967年に本線の架線電圧が600Vから1,500Vへ昇圧されたのに伴い、600Vのままだった国道線と直通運転が不可能となり休止状態になりました。そして1975年に国道線が廃止され、同時に杭瀬連絡線も廃止となりました。

  
  

今回は本線の杭瀬駅から東長洲電停or東長州電停方面へ向けて、廃線跡探訪レポートを超簡単に紹介致します。

  

尚、いつもながら調査が不十分なことをお詫び申し上げますm(_)m

  
  

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(Mapion地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
阪神電気鉄道:(杭瀬連絡線)  杭瀬~東長洲or東長州  約400m   (※)  

(※)全線単線・直流600V電化。軌間1,435mm。     

  

  

訪問・撮影時   2017年10月  

  

  

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(1)杭瀬駅上りホームより東長洲方を望む。
阪神本線は左へカーブしていますが、杭瀬連絡線は直進していて、写真奥中央の高層住宅の用地を通っていました。
杭瀬連絡線廃止後に阪神本線が高架化され、当時の面影は残っていません。

  
  

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(2)杭瀬駅西方にて。杭瀬連絡線は手前左側より駐車場及び中央の高層住宅の用地を通っていました。
左側を通る道路のさらに左側に阪神本線の高架橋があります。
やはり遺構は残存していません。


 

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(3)上写真のやや東長洲方より杭瀬駅方を望む。
杭瀬連絡線は写真やや右側を手前から奥に通り、阪神本線に合流していました。


 

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(4)高層住宅の裏へ回ると、廃線跡は「活魚廻転寿司 にぎり長次郎」の駐車場になっていました。
遺構はありませんが、廃線跡に背を向けた住宅用地や奥の左カーブに当時の面影を見る事ができます。


 

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(5)左カーブの先に進むと、廃線跡は「にぎり長次郎」の用地で右へカーブして
右を通る国道2号線(阪神国道線の廃線跡)に合流します。


 

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(5)上写真と同じ地点にて杭瀬駅方を望む。
右へカーブして高層住宅用地を抜けると阪神本線と合流していました。


 

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(6)その後、杭瀬連絡線はこの付近で阪神国道線と合流していました。
阪神国道線は国道2号線の中央を通っていた軌道線(路面電車)です。


 

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(6)杭瀬連絡線と阪神国道線の合流地点より杭瀬駅方を望む。
杭瀬連絡線はこの付近で阪神国道線より右へ分岐し、「にぎり長次郎」の用地を通り杭瀬駅へ向かっていました。

  
  

(おしまい)  

  

  

廃線跡探訪の注意点  

私が杭瀬連絡線の廃線跡を探訪したのは2017年の1度きりです。杭瀬駅を訪問する機会があり、折角なので辿ってみました。
都市部にある廃線跡なので廃線跡用地の多くは住宅等に転用され、忠実に辿る事はできませんでした。また、遺構も皆無に等しかったです。

  

今回の杭瀬連絡線の廃線跡の距離は約400mですが、迂回が必要になるので往復で約1.2kmほどでしょうか。それでも徒歩で往復20分あればじゅうぶん辿れるでしょう、

  

食料・飲料について、杭瀬駅高架下に商業施設「Yotte杭瀬」があり、スーパーや「ぎょうざの満洲」、喫茶店があります。また駅前や駅近くにコンビニがあります。また、東長洲or東長州駅跡付近や駅跡西側の国道2号線沿いにはマクドナルド、ロイヤルホスト、すき家もあります。時間があれば事前に用意しなくても大丈夫でしょう。

  

尼崎を訪問される際は、ぜひ一度杭瀬連絡線の廃線跡も歩かれてみて下さい。

  

  
接続路線   

接続駅   接続路線  
杭瀬駅   阪神電気鉄道:本線  
東長洲or東長州電停   阪神電気鉄道:国道線(1975年廃止)  
  
(参考:地理院地図、Googleマップ、Wikipedia)