![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/2a/80/j/o0550041214425827673.jpg?caw=800)
尚、今回は稚内~南稚内の旧線跡につきましては未探訪の為、紹介できません。ご了承下さい。
かつて稚内駅は日本領だった南樺太(現・サハリン)とを結ぶ稚泊航路の桟橋が近くにあり、その関係で旅客・貨物とも重要な駅となっていました。側線も多数あり、さらに稚泊航路と乗り継ぐ旅客の利便を図るべく稚内駅構内扱いで桟橋近くに稚内桟橋仮乗降場が1938年に設置されました。
しかし、1945年にソ連が南樺太へ侵攻した結果、南樺太における日本の施政権が及ばなくなり、稚泊航路が運航停止となりました。そして稚内桟橋仮乗降場も事実上廃止に追い込まれました。戦後も貨物輸送のために側線が多数敷かれていて、専用線も存在していました。また、稚内桟橋仮乗降場への線路も残存していたようですが、1984年に貨物取扱が廃止されて旅客専用駅となり、貨物側線や仮乗降場への線路が撤去されて最終的に現在の姿になりました(仮乗降場への線路がいつ撤去されたかは不明)。
しかし、1945年にソ連が南樺太へ侵攻した結果、南樺太における日本の施政権が及ばなくなり、稚泊航路が運航停止となりました。そして稚内桟橋仮乗降場も事実上廃止に追い込まれました。戦後も貨物輸送のために側線が多数敷かれていて、専用線も存在していました。また、稚内桟橋仮乗降場への線路も残存していたようですが、1984年に貨物取扱が廃止されて旅客専用駅となり、貨物側線や仮乗降場への線路が撤去されて最終的に現在の姿になりました(仮乗降場への線路がいつ撤去されたかは不明)。
今回は稚内駅~稚内桟橋仮乗降場跡の廃線跡を中心に、南東へ分岐していた専用線跡も含めて廃線跡探訪レポートを超簡単に紹介致します。
尚、いつもながら調査が不十分なことをお詫び申し上げますm(_)m
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/67/a9/g/o0600055014425827724.gif?caw=800)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
日本国有鉄道:宗谷本線 | 稚内~稚内桟橋(稚内駅構内扱い) | 実キロ約0.7km | 全区間単線・非電化 |
訪問・撮影時 | 2017年6月 |
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/60/09/j/o0550041214425827780.jpg?caw=800)
以前は島式ホームで、ホーム右側にも線路があり、さらに先まで延びていました。
稚内駅は2011年に駅ビルが建て替えられましたが、前年の2010年に1面1線化されています。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/14/85/j/o0550041214425827819.jpg?caw=800)
以前は右側の遊歩道や駐車場の場所にレールが敷設されていました。正面が稚内桟橋方です。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/52/54/j/o0550041214425827854.jpg?caw=800)
稚内桟橋へ向かう線路は駅舎の左側を通っていました。また、この手前辺りより左(南東側)へ専用線が分岐していました。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/11/84/j/o0550041214425827889.jpg?caw=800)
この場所は鉄道用地だったと思われますが、空中写真を見る限りはこの場所に線路があったかどうかは不明です。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/1a/e3/j/o0550041214425827987.jpg?caw=800)
また、貨物側線または専用線が正面の岸壁手前まで延びていました。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/a1/1e/j/o0550041214425828013.jpg?caw=800)
右側に写っているANAクラウンプラザホテル稚内の駐車場をかすめるように通っていました。
奥には防波堤ドームが見えます。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/7d/07/j/o0550041214425828044.jpg?caw=800)
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/34/9d/j/o0550041214425828072.jpg?caw=800)
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/ce/dd/j/o0550041214425828105.jpg?caw=800)
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/14/3e/j/o0550041214425828367.jpg?caw=800)
稚内桟橋仮乗降場は稚泊航路を利用する乗客のために設置された駅でした。
また、右隣には蒸気機関車(C55 49)の鉄輪が保存されています。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/d8/98/j/o0550041214425828404.jpg?caw=800)
さらに、この辺りで専用線は二手に分かれていました。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/bf/53/j/o0550041214425828444.jpg?caw=800)
現在もカーブしている用地にその面影を感じられます。
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/42/b4/j/o0550041214425828480.jpg?caw=800)
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/9d/0d/j/o0550041214425828516.jpg?caw=800)
こちらも用地にその面影を感じられます。
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/17/s-limited-express/3f/56/j/o0550041214425828544.jpg?caw=800)
(おしまい)
私が稚内桟橋仮乗降場跡への廃線跡を探訪したのは2003年と2017年の2度です。2003年訪問時は写真撮影しておらず、2017年にリベンジしました。廃止から随分と時間が経過している事もあり、遺構は皆無に等しかったです。また再開発や区画整理により線形の面影も見られませんでした。
稚内駅~稚内桟橋仮乗降場跡の距離は0.7kmですが、区画整理された関係で迂回が必要で、徒歩ですと片道15分ほど見ておいた方が良いでしょう。
稚内駅~稚内桟橋仮乗降場跡の距離は0.7kmですが、区画整理された関係で迂回が必要で、徒歩ですと片道15分ほど見ておいた方が良いでしょう。
食料・飲料について、稚内駅にコンビニや飲食店がありますが、稚内桟橋仮乗降場跡付近には何もありません。稚内駅で事前に調達しておきましょう。
日本最北端の駅である稚内へ行かれる際は、ぜひ一度日本最北端の普通鉄道廃線跡である稚内~稚内桟橋の廃線跡も歩かれてみて下さい。
接続駅 | 接続路線 |
稚内駅 | JR北海道:宗谷本線 、稚内公園ロープウェイ(廃止) |
(参考:地理院地図、Googleマップ、Wikipedia)