近鉄・西信貴ケーブル(大阪府八尾市。2014年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、大阪府八尾市は生駒山地の高安山西麓に存在し、普通鉄道路線の信貴線とともに信貴山(朝護孫子寺)への参詣路線の一翼を担う近畿日本鉄道(近鉄)のケーブルカー路線、
西信貴ケーブル(正式名称は「西信貴鋼索線」)を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

近畿日本鉄道:西信貴鋼索線(通称:西信貴ケーブル)の概要  

区間   全長   高低差  方式  
信貴山口~高安山  1.3km  354m  単線2両交走式。軌間1,067mm  

  

  

踏破時   2002年2月  
撮影時   2014年9月  

  

  

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山麓駅に相当する信貴山口駅は標高約70mの場所にあり、鉄道線の信貴線と駅舎を共用しています。

  
  

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信貴山口駅のホームは1面2線で、ホームは広いです。勾配は比較的緩やかです。
車両は黄色系に塗装されていて、車体には信貴山の守り神である寅の絵が描かれています(阪神タイガースとは関係ありません)。
車両(コ7形)は2両あり、7号に「ずいうん」、8号に「しょううん」」の愛称が付けられています。
また、コ7形の山頂方には貨車のコニ7形(車籍あり)が連結可能で、コニ7号は赤色塗装、コニ8号は青色塗装になっています。

     
     

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信貴山口駅ホームより山頂方を望む。
路線長は1km以上あるので、山頂駅に相当する高安山駅は見えません。

  
  

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信貴山口駅を発車しました。この付近では住宅地の中を走ります。

  
  

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ほどなくして、踏切を通過します。近鉄西信貴鋼索線には踏切が2ヶ所あります。
また、遠方には大阪市街を望めます。

  
  

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中間地点で山頂側からの車両とすれ違います。この付近でも大阪市街を見下ろせます。

  
  

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さらに登ると、短いトンネルを潜ります。

  
  

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信貴山口駅を発車して約7分、間もなく高安山駅に到着します。

  
  

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高安山駅に到着しました。信貴山口駅と比較してコンパクトな造りで、傾斜がきついです。
車両には貨車のコニ7形が連結されています。

  
  

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高安山駅は標高約410mの場所にあります。
ここから先、信貴山方面へは信貴生駒スカイラインを通る近鉄バスに乗換ですが、
バスの通るルートは戦前に営業していた
信貴山急行電鉄鉄道線(平坦線)の廃線跡を転用したものです。
また、駅舎屋上には展望台がありますが、2014年9月時点では立入禁止になっていました。

  
  

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高安山駅の南側には別の展望台があり、大阪市街は勿論、大阪湾や神戸市街・六甲山、遠くは明石海峡大橋や淡路島まで望めます。

  

  

情報(2015年1月現在)  

営業期間   通年。メンテナンス時は運休の可能性あり(要確認)。  
営業時間   7時05分~18時10分。年末年始は終夜運転あり(要確認)。  
運転間隔   30分~65分毎。朝方は本数少なく、昼間帯は40分毎。  
所要時間   片道7分。  
運賃   片道:大人550円(小人280円)。近鉄他線とは独立した運賃体系です。  

  

  

乗り鉄の注意点  

ダイヤ・営業時間等については上の情報欄を参照下さい。

  

注意点として、運行時間が短いことが挙げられます。早朝や夜間・深夜に乗ることはできません。
また、朝の1便を除いて高安山駅で信貴山とを結ぶ近鉄バスと接続していますが、高安山~信貴山を結ぶ道路は歩行者通行禁止なので必ずバスに乗る必要があります。
尚、信貴山口駅での信貴線電車との接続は概ね良好です。

  

また、スルッとKANSAIやPiTaPaには未対応ですが、スルッとKANSAIの2Day・3Dayチケットは提示することで利用可能です。

  

西信貴ケーブルは老朽化が進んでいて、数年前に運転本数が削減されたこともあり、将来も安泰とは言えません。
とはいえ、八尾市側から信貴山へ至る幹線道路がないことから、簡単には廃止されないとは思いますが…。
いずれにしても、未乗の場合は早目に乗られた方が良いでしょう。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
信貴山口駅   近畿日本鉄道:信貴線  
  
(参考:近鉄のHP、Wikipedia)