伊予鉄道城南線(愛媛県松山市。2010年ほか訪問)

道後温泉駅にて。「坊っちゃん列車」です。

今回は伊予鉄道軌道線(松山市内線)のうち、

市街地中心部と道後温泉を結ぶ本線格の城南線を紹介します。

尚、城南線は道後温泉駅が起点ですが、本記事では西堀端～道後温泉の順で紹介していきます。ご了承下さい。

(Yahoo!地図を使用)   

城南線(本線)の概要  

路線名	区間	営業キロ	備考
伊予鉄道：城南線	道後温泉～西堀端	3.5km	全線複線・直流600V電化

(※)軌間1,067mm。      

踏破達成時・撮影時	2001年1月
撮影時	2010年9月ほか

西堀端電停にて。大手町線、本町線との接続駅ですが、ＪＲ松山駅前へ向かう大手町線と城南線の電停は一体となっています。
一方、本町線の電停は交差点の北側に独立して設置されています。

西堀端を発車すると交差点を右折して松山城のお堀の西側を走りますが、すぐに左折してお堀の南側を通る国道11号の中央を東へ走り、松山市駅へ至る花園線が分岐する南堀端に着きます。

南堀端を発車後は左側にお堀を、右側に官庁街を見ながら東へ走り、正面に松山市役所が見えてくると左へ曲がって市役所前に着きます。

市役所前を発車後は正面に松山城を見ながらお堀の東側を北へ走ります。そして正面に愛媛県庁が接近してくると右へ曲がり、針路を東へ変えて県庁前に着きます。

県庁前を発車後は繁華街へと入り、駅南側にアーケード街のある大街道に到着します。

大街道を発車すると市街地を通る国道11号の中央を東北東へ進み、勝山町に着きます。勝山町を発車後は勝山交差点を左折して県道20号を北上し、警察署前に着きます。警察署前を発車後も市街地を北上し、上一万に到着します。

上一万電停にて。この先の交差点で城南線は右へ、城北線へ続く城南線支線が左へ分かれます。

上一万を発車すると交差点で城北線へ続く城南線支線が左へ分かれ、城南線本線も右へ曲がり、県道20号線を東へ進むと南町に着きます。

南町電停にて。電停の北側にはひめぎんホール(愛媛県県民文化会館)があります。

南町を発車後は緩やかに左へカーブしながら市街地を通り、やがて左へ急カーブすると道後公園電停に着きます。電停の東側には道後公園があります。

道後公園電停を発車後は道後温泉の市街地へ入り、やがて左へカーブして併用軌道区間から専用軌道区間へと変わると終点の道後温泉駅に到着します。

道後温泉駅にて。
相対式ホーム２面２線の構造で、終端方には引上線があります。この引上線は、かつて営業していた道後鉄道城北線の名残です。
また、駅の終端方には引上線とは別に坊っちゃん列車展示線が１線あり、夜間を中心に入線しています。

道後温泉駅の駅舎はレトロなデザインですが、現駅舎は1986年に新築された比較的新しいものです。
しかし、明治時代に建築された旧駅舎のイメージを引き継いでいます。

駅前は道後温泉街となっており、アーケード商店街もあります。
道後温泉本館へはアーケード商店街を通って約５分です。

  
乗り鉄の注意点  

城南線では松山市駅前をターミナルとしている〈１ 環状線(南堀端→西堀端)〉〈２ 環状線(南堀端～上一万)〉〈３ 市駅線(南堀端～道後温泉)〉の３系統、ＪＲ松山駅前より発着する〈５ ＪＲ線(西堀端～道後温泉))〉、そして本町線直通の〈６ 本町線(西堀端～道後温泉)〉が運転されています。尚、坊っちゃん列車も運転されています(別料金が必要)。
系統により運転間隔が異なりますが、本町線系統が30分毎なのを除き、概ね10分以内で次の電車が来ます。各系統の電車が集中する南堀端～上一万では相当本数が運転されています。但し、行先が多岐にわたるので乗り間違いには要注意です。また、始発が６時台で終電が22時台と、運行時間が短いので注意が必要です。

また、道後温泉方面～城北線方面の移動は上一万で乗換となり、降車時に運賃と引換にのりかえ券を運転士から貰う必要があります。

西堀端～道後温泉の所要時間は17分です(松山市駅前～道後温泉は16分、ＪＲ松山駅前～道後温泉は19分)。
また、大街道まではＪＲ松山駅前から９分、松山市駅前から６分です。路面電車なので交通事情により所要時間が延びる場合があります。

５系統または６系統を乗り通せば、自動的に城南線を乗りつぶしできます。

  
のりかえ   

乗換電停	乗換路線
西堀端	伊予鉄道：大手町線(直通運転。JR松山駅方面)<1・2・5系統>、本町線(直通運転)<6系統>
南堀端	伊予鉄道：花園線(直通運転。松山市駅方面)<1・2・3系統>
大街道	松山城ロープウェイ・松山城リフト (ともに東雲口駅まで徒歩5分)
上一万	伊予鉄道：城南線支線・城北線方面(直通運転)<1・2系統>

  

(参考：Wikipedia)