男鹿線貨物支線の廃線跡(男鹿~船川港。秋田県男鹿市。2006年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回は、「なまはげ」で有名な秋田県男鹿市・男鹿線の終着駅である男鹿駅からさらに先へ進み、岸壁近くの船川港駅までを結んでいた
男鹿線貨物支線の廃線跡について簡単にレポートします。

 

男鹿線貨物支線では、小坂精錬の小坂駅からの濃硫酸の貨物列車や、沿線で産出される原油を輸送する貨物列車などが運転されていて、それぞれの施設へ至る専用線もありましたが、前者は1999年、後者は2001年に貨物輸送が廃止されました。翌2002年(平成24年)に男鹿線貨物支線は1937年の開業以来65年の歴史に幕を閉じました。

 

尚、今回の区間は徒歩でサラッと辿っただけなので調査が不十分なことを、
また写真が少ないことをお詫び申し上げます。
また、訪問時は2006年と古く、当時と現在で廃線跡の状況が異なっていることをご了承願います。


 

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(Yahoo!地図を使用)


 

路線名  区間  営業キロ  廃止日 
JR貨物:男鹿線貨物支線  男鹿~船川港  1.8km  2002年1月1日 

  

探訪・撮影時   2006年8月  

  

  

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(1)男鹿線貨物支線の起点駅であった男鹿駅にて船川港方を望む。
終端方には線路が残っていました。機回し線として機能しているようです。
また、男鹿駅には側線がありますが、旅客用か貨物用かは定かではありません…。
尚、男鹿線の旧路線名は『船川線』で、男鹿駅の旧駅名は『船川駅』でした。
1968年に現在の男鹿線・男鹿駅に改称されました。


 

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(2)男鹿駅の終端方にある踏切にて男鹿駅方を望む。
線路は除草されていて、使用されている感じがしました。
なお、踏切には警報器はありますが遮断機はかなり短くなっていました。普段は列車が通らないことを意味しています。


 

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(2)上写真と同じ踏切より船川港方を望む。
この先で複数あった線路は収束して、最終的に線路が途切れていました。


 

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(3)さらに進むと、レールは撤去されていました。ただし、廃線跡の用地は確認できます。
手前の道路とは現役時代より踏切があったようですが、廃線後に道路改良工事が行われ、踏切跡の面影は消えていました。
この先、男鹿線貨物支線は左へカーブします。


 

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(4)男鹿方を望む。左へカーブすると、広い敷地内にバラストだけが残っていました。
この付近に大口のユーザーだった石油会社(JX日鉱日石エネルギー船川事業所)の工場が今もあり、専用線もあったそうです。


 

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(4)この先は単線分のバラストが綺麗に残存していました。
さらに進むと、もう一度左へカーブします。


 

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(5)男鹿方を望む。2度目のカーブを終えるとバラストも撤去され、広い用地だけが貨物線があったことを偲ばせます。


 

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(5)2度目のカーブの先は埠頭にある船川港駅へ向かっていましたが、
2006年の時点で廃線跡には倉庫が建設されていました。現在はもう少し建物が増えている可能性もあります。


 

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(6)倉庫を迂回して先へ進みました。この付近から先が船川港駅だった可能性が高いですが、
これより先は立入禁止となっていて、また終端方は開発されていました。
もう少し先まで行きたかったのですが、スケジュールの都合で、ここで引き返しました…。

  
  

以上で男鹿線貨物支線の廃線跡探訪の記事は終了です。今回も中途半端な内容ですみませんでしたm(_)m

  

  
廃線跡探訪の注意点  

今回の廃線跡は1.8kmと、元気な人であれば徒歩1時間で何とか往復可能な距離です。スムーズに行って徒歩で片道30分、途中で止まったりしながら進むと45分ほどかかります。
船川港駅跡付近には路線バスが走っていないので、往復徒歩が前提となります。男鹿線でアクセスされる方は男鹿駅の発車時刻を必ず確認しておいて下さい。

 

廃線跡は道路転用されていないですが、近くに道路があるので概ね廃線跡に沿って歩けます。また、大半の区間では廃線跡が更地で残っていて、後半はバラストだけでしたが遺構もありました。まぁ、いずれにしても事前に地図で調べておいた方が良いでしょう。
私は2006年の探訪でしたが、多分2014年現在は幾らか状況が変わっているかもしれませんね…。機会があれば皆様もウォーキングがてらご訪問下さい。

  

  

接続路線   

男鹿駅……JR東日本:男鹿線  

  
(参考:Wikipedia)