水郡線(その3【常陸太田支線】・上菅谷~常陸太田) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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上菅谷駅にて。キハE130系気動車です。

  

茨城県の戸駅から久慈川などに沿って山間部を北上して福島県の安積永盛駅、そして東北本線へ乗り入れて山駅へ至る本線と、上菅谷から常陸太田へ至る常陸太田支線で形成されている非電化ローカル線、
水郡線(すいぐんせん)の最終第3回目は、上菅谷で本線から分岐して、常陸太田市の中心部にある常陸太田駅へ至る、
常陸太田支線を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間・営業キロ  
JR東日本:水郡線  本線:水戸~安積永盛(137.5km)、支線:上菅谷~常陸太田(9.5km)  

  

  

今回紹介の区間  

路線名   区間   営業キロ  備考  
水郡線(常陸太田支線)  上菅谷~常陸太田  9.5km   全区間単線・非電化  
  
  
踏破達成時   2002年1月  
撮影時   2010年12月ほか  

  

  

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上菅谷駅の駅舎です。昔ながらの木造平屋建てです。

  
  

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上菅谷駅は単式ホームと島式ホームが1面ずつ、計2面3線の構造ですが、単式ホームが駅舎の反対側にあるという、珍しい構造です。
常陸太田支線の列車は全ての番線を使用しています。但し、常陸太田発水戸行きの列車と常陸太田支線内運転の上菅谷折返し列車は1番線を使用しています。

  

上菅谷を発車すると住宅地の中を一直線に北上して、左へカーブする本線と分かれます。常陸太田支線が直進して本線が分岐する構図は違和感がありますが、これは先に常陸太田支線が水戸と常陸太田を結ぶ目的で明治時代に敷設され、水戸と郡山を結ぶ本線は大正時代から順次延伸されていった歴史的経緯によるものです。

  
  

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本線との分岐後は常磐自動車道をアンダーパスして、田畑の中を走り南酒出に着きます。

  
  

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南酒出を発車後も農村部を走り、額田に着きますが、左側車窓には林が続きます。

  
  

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そして額田を発車してしばらく進むとその林の中へと入り、カーブの続く下り勾配で丘陵から久慈川の谷へと下ります。

  
  

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その後は林から開けた場所へ出て左へカーブすると久慈川を渡り、茨城県・那珂市から常陸太田市へと変わります。
そして築堤を下ると河合に到着します。

  
  

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河合を発車すると広大な田園風景の中を一直線に北北東へ走り、谷河原に着きます。
谷河原を発車後は丘陵を切通しで抜けて、市街地へ入るとほどなくして終点の常陸太田に到着します。

   
   

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(2010年撮影)常陸太田駅は単式ホーム1面1線となっていて、1列車しか入線できません。

  
  

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(2010年撮影)常陸太田駅は2011年に新しい駅舎に建て替えられました。
新しい駅舎は徳川光圀公(水戸黄門)の隠居所である「西山荘」をイメージしたものだそうです。
(新駅舎の写真はWikipedia:常陸太田駅のページへ)

  

また、駅周辺は市街地になっています。かつては東側に日立電鉄線の常北太田駅がありました。

  
  

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2004年当時の常陸太田駅はこんな感じでした。

  

  
乗り鉄の注意点  

水郡線常陸太田支線では普通列車のみの運転です。
運転系統は水戸へ直通する水戸~常陸太田の系統と、支線内運転の上菅谷~常陸太田の各系統があります。支線内系統ですが、上菅谷での本線系統との接続は比較的良好で、特に水戸方面は短時間での接続となるように配慮されています。但し、一部列車は接続が悪いので、ご乗車の際は事前に時刻表で確認を。
列車本数は概ね毎時1本ですが、昼間帯は約2時間間隔になります。

  

使用車両はキハE130系の独壇場です。2007年までは民営化後に導入されたキハ110系が使用されていましたが、異例の速さでの世代交代となりました。

  

水戸からの所要時間は、上菅谷まで約17分、常陸太田まで約まで30分台前半です。また、常陸大子まで約1時間20分、郡山まで約3時間半です。

  

最後に、水郡線ではIC乗車カード『Suica』などを利用できないので、特に首都圏エリアや仙台エリアの『Suica』のエリア内各駅から乗車して太田支線の駅で下車される場合は注意が必要です。

  

  
のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
上菅谷駅   JR東日本:水郡線【本線】(水戸方面、安積永盛・郡山方面)  
  
(参考:Wikipedia)