水郡線(その2・常陸大子~安積永盛[~郡山]) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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郡山駅にて。キハE130系気動車です。

  

茨城県の戸駅から久慈川などに沿って山間部を北上して福島県の安積永盛駅、そして東北本線へ乗り入れて山駅へ至る本線と、上菅谷から常陸太田へ至る常陸太田支線で形成されている非電化ローカル線、
水郡線(すいぐんせん)【愛称:奥久慈清流ライン】の第2回目は、茨城県北部の常陸大子(ひたちだいご)からさらに北上して福島県へと入り、阿武隈高地を進んで終点の安積永盛(あさかながもり)、そして東北本線へ乗り入れて郡山へ至る区間を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間・営業キロ  
JR東日本:水郡線  本線:水戸~安積永盛(137.5km)、支線:上菅谷~常陸太田(9.5km)  
  
  
今回紹介の区間   
路線名   区間   営業キロ  備考  
水郡線   常陸大子~安積永盛  81.9km   全区間単線・非電化  
  
  
踏破達成時   2004年8月  
撮影時   2010年8月ほか  

  

  

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常陸大子駅にて。このような写真しかなくてすみません…orz
単式ホーム・島式ホームが各1面の計2面3線の構造です。
また、構内には車両基地があり、水郡線のキハE130系はここを拠点に運用されています。

  

常陸大子を発車すると住宅地を走った後に山越えをして、久慈川沿いの盆地に出ます。

  
  

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住宅地や田園風景の中を走ったあとは久慈川の渓谷を通り、やがて平地へと出て下野宮に着きます。

  

下野宮を発車後は山里風景を見ながら走りますが、久慈川を渡ると山間部へと入って左手に久慈川を見ながら走り、茨城県大子町から福島県矢祭町へと変わります。その後再び久慈川を渡ると矢祭山に着きます。その後は久慈川を渡って山間部を走りますが、やがて平地へと出ると住宅地へと入り、矢祭町の中心部にある東館に到着します。

  

東館を発車すると主に田畑の中を北上し、南石井、磐城石井と進みます。

  
  

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東館~南石井にて。田園風景の中を走ります。

  

磐城石井を発車後は右側の山地に寄り添うように走り、塙町へと変わります。そして住宅と畑の混在した風景の中を走った後に市街地へと入り、磐城塙に到着します。
磐城塙を発車すると右側の山並みは少し離れて農村風景の中を北上し、棚倉町へと変わります。しばらく走って久慈川を渡ると近津に着きます。近津を発車後は再び久慈川を渡り、田園風景を北上して中豊に着きます。中豊を発車後は棚倉城下に広がる市街地を車窓左手に見ながら走り、磐城棚倉に到着します。

  
  

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磐城棚倉駅にて2006年撮影。写真の車両は以前に使用されていたキハ110系です。
廃線跡を再利用したバス専用道も通るJRバス関東・白棚線(はくほうせん)は当駅で乗換です。

  

磐城棚倉を発車すると白棚線跡が左へ分かれ、こちらは右へカーブして山間部を走ります。ここで分水嶺を越えて久慈川水系から阿武隈川水系へと変わります。そして盆地へと出ると田園地帯を走り、浅川町へと変わると住宅地へ入り、磐城浅川に到着します。

  
  

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磐城浅川を発車すると住宅地は終わり、社川を渡ります。

  

その後は主に田園風景の中を走り、再び社川を渡ると里白石に着きます。里白石を発車後は阿武隈高地の山間部を進み、石川町へと変わっても山間部を北上していきます。やがて今出川を渡ると市街地へと入り、磐城石川に到着します。

  
  

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磐城石川駅にて。一部の列車が当駅を始発・終着としています。
また、石川の市街地は駅の東側、今出川沿いに広がっています。

  

磐城石川を発車すると山間部へと入り、山あいの農村風景を見ながら走ります。野木沢を過ぎると玉川村(自治体名)へと変わり、山間部を抜けて阿武隈川が形成する盆地の田園地帯を走り、川辺沖に着きます。川辺沖を発車後は一瞬だけ左側を流れる阿武隈川に接近してから離れ、あぶくま高原道路をアンダーパスします。そして右手に市街地を見ながら走ると泉郷に着きます。泉郷は玉川村の中心駅ですが、同じ水郡線に「玉川村」駅がある為か、当駅は自治体名を名乗っていません。また、福島空港への最寄駅ですが、バス路線の接続はなく、タクシーに頼らざるを得ません。尚、徒歩でのアクセスには難があります。

  

泉郷を発車後は田園地帯を北上し、やがて丘陵地を抜けると須賀川市へと変わり、再び一瞬だけ阿武隈川に接近して離れ、以後は主に田園地帯を走り川東に着きます。

  

  

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泉郷~川東にて。主に田園風景の中を走ります。

  

川東を発車後は丘陵地に広がる農村風景の中を走り、小塩江に着きます。その後は郡山市へと変わり、左へカーブして針路を西寄りへと取って谷田川に着きます。谷田川を発車後は平地へと出て田畑の中を走ります。

  
  

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そして磐城守山を過ぎると平坦な田園地帯を走り、やがて阿武隈川を渡ると須賀川市に戻りますが、右へカーブして郡山市へ変わると東北本線と合流します。
そして東北新幹線をアンダーパスして住宅地へと入ると水郡線の終点である安積永盛に到着します。

  
  

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安積永盛駅は単式ホーム・島式ホームが各1面の計2面3線の構造です。
水郡線の列車は主に駅舎に面した単式ホームの1番線を使用します。
また、水郡線の全列車は1駅先の東北本線・郡山駅までの運転です。

  
  

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郡山駅にて。運転系統上の水郡線の終着駅で、列車は路線名の通り水戸~郡山を走ります。
水郡線の列車は切欠式ホームの3番線を使用します。

  

  

乗り鉄の注意点  

現在の水郡線は普通列車のみの運転です。過去には準急・急行の運転がありました。
運転系統は水戸~郡山と磐城棚倉発水戸行き、常陸大子~郡山、郡山発磐城棚倉行き、磐城石川~郡山の各系統があります。
列車本数は少なく、概ね2~3時間に1本です。昼間帯には4時間以上間隔が開くことがありますが、繁忙期には約2時間間隔になるように臨時普通列車の運転があります(運転日は要確認)。

  

使用車両はキハE130系の独壇場です。2007年までは民営化後に導入されたキハ110系が使用されていましたが、異例の速さでの世代交代となりました。

  

水戸からの所要時間は、常陸大子まで約1時間20分、磐城棚倉まで2時間強、郡山まで約3時間半です。

  

最後に、水郡線ではIC乗車カード『Suica』などを利用できないので、特に首都圏エリアや仙台エリアの『Suica』のエリア内各駅から乗車して水郡線の駅(水戸駅、安積永盛駅、郡山駅を除く)で下車される場合は注意が必要です。
また、『Suica』で水郡線を介して首都圏エリアと仙台エリアをまたがって乗車することはできません。ご注意下さい!

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
常陸大子駅   JR東日本:水郡線(水戸方面)  
磐城棚倉駅   白棚線(休止線。現在は一部区間がJRバス関東のバス専用道に)  
安積永盛駅   JR東日本:東北本線(白河・黒磯方面)  
(郡山駅)   JR東日本:東北新幹線東北本線(福島・仙台方面)磐越東線磐越西線  
  
(参考:Wikipedia)