京阪宇治線(京都府京都市～宇治市。2012年訪問)

木幡駅にて。最新の13000系電車です。

今回は、『おけいはん』こと京阪電気鉄道の、京阪本線との接続駅である中書島駅から宇治川に沿って走り、宇治駅へと至る路線である、
京阪宇治線を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
京阪電気鉄道：宇治線	中書島～宇治	7.8km	(※)

(※)全線複線、直流1,500V電化。軌間1,435mm。     

  

踏破達成時	1999年10月
撮影時	2012年7月ほか

起点の中書島はホーム３面４線の構造で、宇治線の電車は南側の３番線、４番線を使用しています。
写真は10000系電車です。

中書島を発車するとすぐに右へカーブし、左へカーブする京阪本線と分かれます。その後は住宅地を東へ進みますが、近鉄京都線と京都府道７号京都外環状線、そして国道24号線を続けてアンダーパスしながら宇治川沿いへ出て、観月橋(かんげつきょう)に着きます。

観月橋付近にて。宇治川に沿って走りますが、土手に阻まれ川の流れを見ることができません。

観月橋を発車後も右側に宇治川を見ながら住宅地を走ります。

やがて宇治川が右へ離れると今度は左手に伏見桃山陵や伏見桃山城のある山を見ながら支流の山科川に沿って走ります。

そして桃山南口を過ぎると区画整理された住宅地に沿って走り、六地蔵に到着します。京都市営地下鉄東西線やＪＲ奈良線との乗換駅であるものの両社局の駅までは徒歩約10分を要します。

六地蔵を発車するとすぐに山科川を渡って京都市伏見区から宇治市へと変わり、右へカーブして進路を南へ変えます。そして右側には下水処理場や工場を、左側には住宅地を見ながら南下すると木幡に着きます。
余談ですが、木幡駅の近くには、東京以外の地方では珍しいアニメ制作会社の「京都アニメーション(代表作品：『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん！』など)」の本社があり、駅ホームにも広告を出しています。

六地蔵～木幡にて。鉄道用と思われる築堤が宇治線と交差するような感じで現れますが、これは宇治線の西側、桃山南口駅の南側にあった旧陸軍の宇治火薬製造所木幡分工場への専用線跡です。

木幡を発車すると住宅地を南下しますが、やがて左へ右へカーブが続くと黄檗(おうばく)に到着します。
黄檗を発車後は左側に奈良線が接近し、住宅地の中をしばし並走します。こちらは複線ですが、ＪＲは単線です。やがて右へカーブすると奈良線と離れ、京滋バイパスをオーバーパスして今度は左へカーブすると住宅地を南下して三室戸(みむろど)に着きます。

黄檗～三室戸にて。見づらいですが、京阪の複線の右側にＪＲの奈良線の単線が並走しています。

三室戸を発車すると右へカーブし、電車が減速するとほどなくして終点の宇治に到着します。

宇治駅にて。頭端式ホーム１面２線の構造の地上駅で、大半の列車が西側の２番線を使用しています
ホーム終端西側からは奈良線や宇治川を眺めることができます。

宇治駅の駅舎です。私鉄駅では初めてとなるグッドデザイン賞を受賞しています。
かつては、ＪＲ奈良線(写真左側に鉄橋がわずかに写っています)をアンダーパスして駅前広場付近に宇治駅が設けられていました。

駅前を通る道路は、宇治橋で宇治川を渡ってＪＲの宇治駅(約890m、徒歩約15分)に通じています。
また、10円硬貨の表側に鳳凰堂が描かれている平等院へは宇治橋を渡って徒歩約10分です。

  
乗り鉄の注意点     

宇治線では普通電車のみの運転で、データイム以降はほぼ終日にわたり10分間隔で運転されています。平日朝ラッシュ時は増発され、早朝・深夜は減便されます。
また、全列車が中書島～宇治の線内運転で、中書島では京阪本線特急との接続が図られています。以前は京阪本線へ直通し、三条まで乗り入れる列車もありましたが、廃止されました。

使用車両は新型の13000系４連が中心で、10000系が使用されることもあります。
また、宇治川花火大会など、利用客が大幅に増える日には7200系５連が運用に就くこともあります。

中書島～宇治の所要時間は14分です。

尚、京阪の宇治駅とＪＲの宇治駅は宇治川を挟んで約890mも離れていて、徒歩で約15分です。
京阪とＪＲを組み合わせて乗り鉄される際は注意が必要です。

のりかえ   

乗換駅	乗換路線
中書島駅	京阪電気鉄道：京阪本線
六地蔵駅	京都市営地下鉄：東西線 (徒歩10分)。JR西日本：奈良線 (徒歩10分)
黄檗駅	JR西日本：奈良線 (徒歩6分)
宇治駅	JR西日本：奈良線 (徒歩15分)

  

(参考：Yahoo!ブログ『アメマのおとしもの』、Wikipedia)