今回は、近鉄大阪線の名張駅(三重県名張市)と、名松線(現在は災害の為に鉄道ではアクセスできない)の伊勢奥津駅(三重県津市。旧・美杉村)を結ぶバス路線で、名松線の線路が通る予定だったかもしれない区間を走るバス路線、
三重交通の奥津線(おきつせん)を簡単に紹介します。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/8c/d0/p/o0640048014425176961.png?caw=800)
(奥津線は名張駅周辺を除き主に国道368号線を通ります。)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
三重交通:奥津線(31系統) | 名張駅前~奥津駅前 | 不明 | バス路線 |
初乗車時 | 2002年1月 |
撮影時 | 2009年1月 |
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/8c/ec/j/o0400030014425176973.jpg?caw=800)
名張駅前を発車するとすぐに近鉄大阪線の南側へと回り、名張川に沿って国道165号線を過ぎます。その後は新興住宅地の富貴が丘を通り、名張川に沿って昔ながらの集落が残る下比奈知地区、上比奈知地区を通ります。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/fa/a0/j/o0400030014425176981.jpg?caw=800)
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/14/a8/j/o0400030014425176997.jpg?caw=800)
そしてダム湖の「ひなち湖」を見ながら走り、山間部をしばし進むと名張川と並走して長瀬地区へと入ります。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/50/51/j/o0400030014425177005.jpg?caw=800)
タイミングよく反対方向からのバスと離合しました。
長瀬地区を南下してしばらく走ると、今度は津市(旧・美杉村)の太郎生地区へと入ります。国道はバイパスが整備されて集落を迂回しますが、バスは太郎生地区の中心部の狭路を走ります。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/da/e2/j/o0400030014425177022.jpg?caw=800)
そして山道へと戻ると、三重県から奈良県御杖村へと入ります。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/b3/86/j/o0400030014425177039.jpg?caw=800)
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/bc/c7/j/o0400030014425177048.jpg?caw=800)
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/14/s-limited-express/c9/c1/j/o0400030014425177064.jpg?caw=800)
正面には伊勢奥津駅の駅舎が見えます。
駅前の集落はかつて、伊勢本街道の奥津宿として栄えていたようです。現在は多くの民家が様々な暖簾(のれん)を掲げていて町興しをしているようで、「のれん街」として多くの観光客が訪れているようです。
当バス路線は近鉄大阪線の名張駅と名松線の伊勢奥津駅を結ぶ「抜け道」路線でもマイナーなルートですが、本数が1往復のみと非常に少なく、しかも直通便がないです。
朝7時台の奥津駅前発敷津乗り換え名張駅前行きと夕方17時台の名張駅前発敷津乗り換え奥津駅前行きでしかバスで両駅を移動することができません(トータルの所要時間は約1時間10分)。
朝7時台の奥津駅前発敷津乗り換え名張駅前行きと夕方17時台の名張駅前発敷津乗り換え奥津駅前行きでしかバスで両駅を移動することができません(トータルの所要時間は約1時間10分)。
名張での近鉄大阪線は列車の本数が多いので接続がそんなに悪くないのですが、伊勢奥津での名松線代行バスとの接続は、夕方の名張駅前17時15分発の便に乗り敷津で乗り換えると18時25分頃に奥津駅前に到着します(バスの運賃は1,010円)。
そして伊勢奥津19時05分発の名松線代行バス(青春18きっぷで乗車可能)に乗り、家城で名松線列車に乗り換えれば20時21分に松阪に到達できます。
そして伊勢奥津19時05分発の名松線代行バス(青春18きっぷで乗車可能)に乗り、家城で名松線列車に乗り換えれば20時21分に松阪に到達できます。
まぁ、伊勢奥津近辺に宿泊しない限り名張→松阪の順のルートしかムリですし、夜間にかかりますし、とても使える抜け道ではなくなってしまいました…。以前はそこそこ本数があったのですが…。
このままいけば路線自体が廃止になる可能性もあるかもしれません。機会があれば一度は名松線の計画区間がどのような地域だったのかを目に焼き付けておくのも損はないかと思います。
乗換停留所 | 乗換路線 |
名張駅前 | 近畿日本鉄道:大阪線 (名張駅まで徒歩1分) |
(※1)奥津駅前 | JR東海:名松線 (伊勢奥津駅まで徒歩1分) |
(参考:三重交通のHP、Wikipedia)