山陰本線(その4・城崎温泉~鳥取) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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餘部(あまるべ)駅にて。キハ40系気動車です。

  

支線を除く本線の営業キロが日本最長の路線で、京都市の京都駅と山口県下関市の幡生(はたぶ)駅を結ぶ、
山陰本線を数回にわたり紹介します。

  

第4回は、ついに日本海沿岸に到達、鳥取県に入り、城崎温泉~鳥取間を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
山陰本線  京都~幡生(676.0km)  軌間1,067mm。支線は含めず。  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:山陰本線  城崎温泉~鳥取  69.5km   全区間単線、非電化。   
  
  
踏破達成時   1999年9月  
撮影時   2010年8月ほか  

  

  

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城崎温泉駅は島式ホーム・単式ホーム合わせて3面4線の地上駅です。
京都から続いてきた電化区間は当駅にて途切れ、この先鳥取方面は非電化区間になります。
また、大阪・京都方面からの特急『こうのとり』『きのさき』はすべて当駅止まりで、この先へは『はまかぜ』のみが直通します。

 

城崎温泉を発車すると温泉街をかすめながら左へカーブし、トンネルをくぐりつつ山岳区間に入ります。芦谷トンネルを抜けると竹野川沿いの谷を北上し、港町の市街地からは離れた所にある竹野駅を過ぎるといよいよ「山陰海岸ジオパーク」として有名になった日本海・山陰海岸沿いを走ります。しかしリアス式海岸の沿線は山がちで、海が見えるのはトンネルの間くらいです。


 

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竹野~佐津にて。

 

豊岡市から香美町に入り、大きな漁村ごとに佐津、柴山と西へ進みます。更にトンネルを抜け、やがて海側に市街地が見えてくると香住に到着します。


 

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香住駅にて。単式、島式ホーム2面3線の構造で、『はまかぜ』の内1往復が当駅止まりです(臨時で浜坂まで延長の場合あり)。
駅には地元名物のカニに関連したモニュメントがあり、食欲をそそります。

 

香住から先もリアス式海岸が続き、山とトンネルの間に海がちらっと見える状態が繰り返されます。


 

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鎧駅にて。現在は山側の2番線しか使用されていません。
眺めの良い1番線ホームは残されています。


 

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そして鎧駅を過ぎて短いトンネルをいくつか抜けると、いよいよ余部橋梁を渡ります。海側には以前の余部鉄橋が少しだけ残されています。

 

そして余部橋梁を渡り終えると餘部駅に到着します。「餘」の字は姫新線の余部(よべ)駅と区別するためと思われます。

 

餘部を発車すると山間部に入り、長いトンネルを抜けると新温泉町に入り、久谷を過ぎると田園地帯を走って、やがて市街地に入ると浜坂に到着します。


 

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浜坂駅にて。駅構内には給水塔が残っています。
特急『はまかぜ』の1往復を除きすべての列車が浜坂止まりで、鳥取方面へは乗換が必要です。
駅舎内(改札外)には「鉄子の部屋」(鉄道グッズ館。資料もあり)があります。

 

浜坂を発車すると再び山間部に入ります。諸寄付近で一瞬海に近付いた後は山間部に戻り、居組を過ぎてトンネルを抜けると兵庫県から鳥取県岩美町になります。海水浴場が近い東浜で海に近付きますが、やはりすぐに内陸部に入り、やがて田園地帯に入ると岩井温泉の最寄り駅である岩美、そして大岩と進みます。その後くぐるトンネルで鳥取市に入り、一瞬、鳥取砂丘を遠望した後は福部です。


 

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大岩~福部にて。わずかに鳥取砂丘が望めます。

 

福部から先は険しい山間部を走ります。トンネルを2つ抜けるとスイッチバック式の滝山信号場がありますが、近年は全く使用されていません。滝山信号場を過ぎると沿線は次第に住宅が増え始め、山間部が終わり平地に入ると同時に高架区間になります。そして住宅地は市街地に変わり、因美線が左側から合流すると高架駅の鳥取駅に到着します。


 

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鳥取駅は島式ホーム2面4線の高架駅で側線もあります。架線がないのでスッキリしています。
乗り場はランダムなので、乗車前に確認が必要です。


 

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鳥取駅は鳥取県の県庁所在地・鳥取市の代表駅で、山陰本線の中でも利用客の多い駅です。
駅前には市街地が広がっています。鳥取砂丘へはバスに乗り換えです。

  

(つづく)  

  

  
乗り鉄の注意点  

特急列車は大阪から播但線経由の『はまかぜ』が3往復のみの運転で、香住、浜坂、鳥取まで各1往復運転されています。
『はまかぜ』には新型車両のキハ189系気動車が使用されています。

  

普通列車については概ね1~2時間に1本の運転(他に豊岡~香住間運転の区間列車あり)で、城崎温泉(豊岡)方面からの列車と鳥取方面からの列車の殆どが浜坂止まりになっています(接続は概ね良好)。

  

普通列車の車両はキハ47形気動車が使用されています。

  

城崎温泉~鳥取の所要時間は特急で1時間10分台、普通列車では2時間前後ですが、浜坂での接続状況によってはさらに時間が延びるケースがあります。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
城崎温泉駅  JR西日本:山陰本線(豊岡・京都方面)  
城崎温泉駅  城崎温泉ロープウェイ (山麓駅【城崎温泉駅】まで徒歩約20分)
浜坂駅   但馬牧場公園の第1ペアリフト (山麓駅までバス20分とタクシー15分の計約35分)  
鳥取駅   JR西日本:山陰本線(米子・下関方面)因美線(智頭・津山方面)  
鳥取駅   砂丘リフト (砂丘センター駅まで路線バスで20分)  
(※) 鳥取駅の約2.5km北北東に久松山ロープウェイの廃線跡あり。      
  
(参考:Wikipedia)