石北本線(2003年、2004年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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今回は、北海道の旭川から北見を通って網走までを結ぶ、石北本線を簡単に紹介します。
なお、沿線の車窓の写真が皆無ですが、ご了承願います。

 

 

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(Yahoo!地図を使用)

 

 

 

路線名

石北本線

 

区間・営業キロ

新旭川~網走 (234.0km)

 

備考

全線単線・非電化

 

踏破達成時

2004年5月

 

撮影時

2003年4月、2004年5月

 

 

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石北本線の起点は新旭川ですが、列車はすべて市の中心駅である旭川駅から発着しています。
旭川駅は現在、高架化工事たけなわです。
旭川~旭川四条~新旭川は、途中に高架にもなる複線の線路(電化線)を宗谷本線列車や永山の車両基地への出入庫車と一緒に走ります。

 

新旭川から石北本線に入ります。宗谷本線から右へ分かれ、東へ進みます。南永山を過ぎると早くも田畑が見られるようになります。東旭川と北日ノ出を過ぎると車窓は完全な農村風景になります。この付近から針路をやや北に取り、約3キロ北西を通る宗谷本線と並行します。桜岡を過ぎ、特快『きたみ』が停車する当麻からはさらに北寄りへ針路を取ります。将軍山、伊香牛と進み、石狩川が左手から近づくと東へ針路を変え、宗谷本線とは完全に離れます。この辺りから沿線は山々が幾分接近してきます。愛別を出ると石狩川を渡り中愛別、もう一度渡って愛山、安足間、東雲と進んで行きます。そしてまた石狩川を渡って、市街地に入ると拠点駅のひとつ、上川に到着します。上川はすべての列車が停車します。一方、旭川からの普通列車は特快『きたみ』を除いてすべて上川止まりで(上り普通列車が1本のみ直通)、これより先の普通列車は特快『きたみ』を除けばたったの1往復のみとなってしまいます。

 

上川を発車し、市街地から出ると、今まで国道39号線と並走していましたがしばらく別れ、今度は紋別へつながる国道273号線、そして旭川紋別自動車道と並走します。周りはだんだん山深くなり、留辺志部川の谷間をゆっくりとさかのぼります。途中、2001年に廃止となった中越駅跡にある中越信号所を通過します。その後、旭川紋別道の浮島IC付近で国道273号線とも別れ、今度は上越白滝道路、そして国道333号線が並走します。列車はいくつかの覆道をくぐり、上越信号場を過ぎると長い石北トンネルに入り北見峠を越えます。これを抜けるとオホーツク総合振興局管内の遠軽町に入り、今度はオホーツク海へ向かい下って行きます。

 

山岳地帯を抜け、上越白滝道路、国道333号と再び並走しはじめた所に奥白滝信号場があります。こちらも2001年までは駅でした。
この先、湧別川の谷間を通ります、上下各1本ずつしか停車しない上白滝を過ぎ、一定の規模の集落が見えてくると白滝です。ここから網走方は普通列車が3往復増えます。白滝を発車すると旧白滝、下白滝の順に停車しますが、この2駅とも停車する列車は下り1本、上り3本のみです。谷間を進み、やがて住宅地に入ると丸瀬布です。列車は依然、湧別川の谷間を進みます。瀬戸瀬を過ぎ、谷間が広くなると右側から線路が合流します。これは網走方面からの線路で、石北本線はこの先の遠軽駅でスイッチバックするのです。

 

 

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遠軽駅にて。以前はこの先、湧別、紋別方面へ名寄本線が存在していましたが、1989年に廃止されてしまいました。

 

遠軽駅でスイッチバックして遠軽を発車した後、新旭川方面の線路が右へ分かれます。湧別川を渡り、今度は生田原川沿いを南へ遡って行きます。安国、生野と進むにつれて徐々に山深くなります。そして町が見えてくると旧・生田原町の中心、生田原駅に到着します。
生田原駅発車後しばらくは農村地帯を走りますが、急に山深くなり、しばらくすると建設時に殉職者が多数発生した難所・常紋トンネルを抜け、遠軽町から北見市に変わります。また、トンネル出口付近には現在は使用されていないスイッチバック式の常紋信号場があります。

 

この先は谷間を下って行きます。途中には金華駅があります。山地を抜けると西留辺蘂で、住宅地の中を進み留辺蘂(るべしべ)に着きます。
留辺蘂発車後は広い谷間の中央を直線主体で東へ進みます。相内、東相内と次第に民家が増え、西北見付近では完全に北見市の住宅街 の中を走ります。

 

 

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そして、北見駅手前の市街地を高架橋ではなく地下トンネルで通過し、トンネルを抜けると北見駅に到着します。

 

 

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北見駅にて。2006年までは十勝の池田まで北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が接続していました。

 

 

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北見駅駅舎です。
北見市はオホーツク総合振興局管内最大の人口を抱える都市です。

 

北見を発車すると今度は高架線に上がり、北見市街を快走します。柏陽を過ぎると地平に下り、愛し野、端野と北見市郊外を一直線に走ります。端野を出ると右へカーブし常呂川を渡ると左へ右へカーブを繰り返しつつ起伏のある地形を走ります。緋牛内を発車し、短いトンネルを抜けると美幌町に入ります。丘陵地帯を蛇行しながら進みますが、線形が悪いです。しばらくして平地に出て市街地に入ると美幌です。かつては相生線が分岐していました。

 

美幌を発車すると左へカーブを切り、ローカル風景の中を走ります。大空町に入ると西女満別です。西女満別は女満別空港まで2kmほどの距離にあります。列車は女満別空港の西側を走り、市街地に入ると女満別に到着します。
女満別からは網走湖畔を走り、呼人駅手前から網走市に入ります。呼人を過ぎてしばらくすると網走湖から流れ出す網走川と並走し、住宅地に入り側線が広がるようになると終点の網走駅に到着します。

 

 

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網走駅にて。特急『オホーツク』乗車で札幌から5時間要します。
網走駅は単式、島式ホーム2面3線で、この先の釧網本線に直通できる構造です。
現に1日上下3本の列車が石北本線と釧網本線を直通運転しています。
また、かつては湧網線が分岐していました。

 

 

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網走駅の正面には縦書きで大きく網 走 駅と書かれた看板があり、網走刑務所を連想させます。
なお、網走駅は町外れにあり、中心街までは距離があります。

 

 

乗り鉄の注意点

鈍行の旅も良いですが、石北本線の場合、乗り鉄するには特急『オホーツク』の利用が楽です。『オホーツク』は札幌~網走間を1日4往復の運転です。また、旭川~北見間を運転の特快『きたみ』も使えます。
一方の普通列車ですが、旭川~上川間はそこそこの本数(と言っても3時間に1本程度ですが…)運転されています。一部列車はは当麻などで折り返します。
上川~白滝は普通列車の本数が極端に少なく、各駅に停車する1往復と、特快『きたみ』1往復のみです。白滝~遠軽では計5往復まで増え、遠軽~北見~網走間では区間列車が多数運転されていますが、トータルの本数は少なく、やはり3時間ほど間隔が開く場合があるのでご注意を。

 

旭川~網走の所要時間は、特急でも4時間弱を要します。一方、『18きっぷ』でも乗車可能な特快『きたみ』と普通列車の乗り継ぎでも4時間半ほどで移動でき、特急利用と大差ありません。

 

 

のりかえ

乗換駅      乗換路線
(旭川駅)      JR北海道:函館本線富良野線、(宗谷本線特急)
(旭川駅)      大雪山旭岳ロープウェイ  (山麓駅までバスで1時間10分または1時間45分)
新旭川駅      JR北海道:宗谷本線   
上川駅      層雲峡・黒岳ロープウェイ (上川駅からバス)
網走駅      JR北海道:釧網本線  
(参考:Wikipedia)