身延線(2006年訪問)

今回は、富士山の西側を富士川に沿って走るローカル線、身延線を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR東海：身延線	富士～甲府	88.4km	単線(富士～富士宮のみ複線)、直流1,500V電化

  

  

踏破達成時	2006年12月
撮影時	2006年、2008年、2009年

起点の富士駅にて。身延線の列車は主に行止まり式の１番線、２番線に発着しますが、身延線から静岡方面へ直通する列車の一部は3番線にも発着します。

富士を神戸方(西)を向いて出発すると東海道本線と分かれ、北へ向かいます。かつては東京方(東)を向いて出発していましたが、高架化の過程で線路が付け替えられました。

⇒富士～竪堀間の旧線跡探訪の記事はこちら。

富士～西富士宮の間は、甲府に向かって主に車窓右側に富士山を望めます。

竪堀駅にて。富士～富士宮は複線区間で、西富士宮までは区間列車が多数設定されています。

富士～富士宮の間は、住宅地の中を北へ、少しずつ標高を上げながら進んでゆきます。広い構内の富士宮～近郊列車の終着駅である西富士宮の間は富士宮の市街地を進みます。
西富士宮を出発すると身延線は左へ180度カーブし、今度は車窓左手に富士山を望めます。これから山岳地帯に入り、次の沼久保から富士川の谷間をさかのぼって行きます。
一部の区間列車が折り返す芝川、そして稲子を過ぎて１つ目のトンネルをくぐると静岡県から山梨県へ入ります。引き続き富士川の左岸の谷間を北上して行きます。

甲斐大島付近にて。遠くに身延山が見渡せます。
やがて川沿いに街並みが見えてくると身延線の拠点駅のひとつである身延駅に到着します。

身延駅は２面３線の駅です。側線もあります。特急『ふじかわ』もすべて停車します。

身延駅発車後も富士川沿いを北上しますが、波高島で富士川と離れ、支流(常葉川)に沿って谷間を進みます。下部温泉駅はその名の通り、下部温泉の最寄り駅です。市ノ瀬からはトンネルが続き、甲斐岩間で一度富士川沿いに出ますがそれもつかの間、再び山間部を進みます。
そしてもう一度富士川沿いに戻った所が鰍沢口で、ここから甲府への区間列車が相当数設定されています。

鰍沢口から先は、甲府盆地を走ります。天気の良い日は、車窓左側に八ヶ岳を望むこともできます。また、反対側では富士山を望めます。

市川大門駅は街外れにある駅ですが特急停車駅で駅舎が特徴的です。次の市川本町駅が市川三郷町の中心地にありますが、こちらは普通列車しか停まりません。その後は近郊風景の中を進み、笛吹川を渡ります。今度は中央市を北上し、１駅目の東花輪駅には特急も停まります。
中央市の次は昭和町を右へカーブしながら進み、中央自動車道をくぐり、昭和町と甲府市の境界に国母駅があります。そして甲府市内の住宅地を北東へ進みます。南甲府駅は広い構内ですが、かつては身延線の前身の「富士身延鉄道」の本社所在地で、貫禄のある駅舎が現存しています。

南甲府を出ると住宅地の中を北へ進み、中央本線が正面から近づいてくると左へ約90度カーブします。そのカーブの途中に善光寺駅がありますが、中央本線の側に駅はありません。善光寺出発後、中央本線と合流し西へ向かい並走します。

途中に金手駅がありますが、やはり中央本線の側には駅がありません。引き続き市街地の中を中央本線と並走し、甲府に到着します。

甲府駅にて。身延線のホームは頭端式ホーム１面２線で、駅舎の東側にあります。駅舎に近いのになぜか５番線、６番線が振られています。前身が私鉄だったからでしょうか？

乗り鉄の注意点   

身延線を全線通して運転される列車は特急『ふじかわ』が７往復、普通列車が下り１０本、上り１１本です。閑散地区の芝川～鰍沢口では概ね１～２時間に１本ですが、データイムは３時間ほど間隔が開くこともあり、途中下車の旅では時刻表での確認が必須です。
また、富士～西富士宮や鰍沢口～甲府には区間列車が多数運転されています。

ちなみに富士～甲府の所要時間は特急で２時間弱、普通では２時間半～３時間前後で、距離の割には時間がかかります。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
富士駅	JR東海：東海道本線
身延駅	身延山ロープウェイ (久遠寺駅まで路線バスと徒歩で最速約30分)
身延駅	身延山久遠寺の斜行エレベーター (山麓駅まで路線バスと徒歩で最速約27分)
甲府駅	JR東日本：中央本線 (新宿・東京方面、塩尻・名古屋方面)
甲府駅	昇仙峡ロープウェイ (仙娥滝駅まで路線でバス50分。終点下車後徒歩10分)

  

(参考：Wikipedia)