今年ももうすぐ終わりです。今年の始まりは能登半島を地震が襲いました。早く復興することを願います。
さて今日は耐震性についてのお話しです。
地震に強い家はどんな家をイメージしますか?
「耐震等級は何等級で建てますか?」とお客様からよく質問を受けることがあります。
目に見える耐震等級も重要ですがもっと大切なことは、柱や梁が長持ちすることです。
耐震等級は建てた時の地震対しての強さの等級ですが、時間と共に地震力が減ってしまうことをまで想定されていません。
ではどういう木材が時間の経過と共に地震力が弱くなっていくでしょうか?
それは炉に入れて高温で強制的に乾燥させた木(人工乾燥)や接着材でつなぎ合わせた木(集成材)です。
まず人工乾燥材について説明したいと思います。
木材の乾燥の方法には人工的に強制乾燥された人工乾燥材と、自然の中で木を伐採した後に長い時間をかけてゆっくり、ゆっくり乾燥させる天然乾燥材があります。
戦前は天然乾燥材を使うことがほとんどでした。けれども戦後の高度経済成長に伴い効率化が進められて強制的に乾燥させた人工乾燥材が普及しました。
強制的に乾燥させると、木が本来持っている防腐成分が無くなって、白蟻に食べられやすい木になってしまいます。そして木の強度も弱くなります。


次に集成材についてです。
集成材とは接着材で木と木を貼り合わせたものです。わかりやすく言うとミルフィーユみたいに層になっています。(笑)その層と層の間に接着剤を入れてくっつけているのです。


柱・梁に集成材を使用するビルダーもありますが、構造材に集成材を使用することはお勧めしません。何故なら寿命が短いからです。
集成材に使われている接着材が石油だから時間と共に劣化していくのです。劣化するということは接着力が弱くなっていくのです。私のような建築の専門家でも接着材の耐用年数を知っている人は少ないのが現状です。
接着剤の寿命は環境にもよりますが、20年~30年くらいです。
構造材の柱や梁に接着剤で継ぎ合わせた木材を使ったら、将来どうなるでしょうか?想像できるでしょうか?
耐震性を考える上で、構造材に使う木材を考えることも大切です。見えないところですので意識される方は少ないですがとても重要です。
長いローンを組んで建てる大切な我が家です。いつまでも地震に強く長持ちする家にするために天然乾燥の木や集成材を使わない家を検討しては如何でしょうか。
では また!
さて今日は耐震性についてのお話しです。
地震に強い家はどんな家をイメージしますか?
「耐震等級は何等級で建てますか?」とお客様からよく質問を受けることがあります。
目に見える耐震等級も重要ですがもっと大切なことは、柱や梁が長持ちすることです。
耐震等級は建てた時の地震対しての強さの等級ですが、時間と共に地震力が減ってしまうことをまで想定されていません。
ではどういう木材が時間の経過と共に地震力が弱くなっていくでしょうか?
それは炉に入れて高温で強制的に乾燥させた木(人工乾燥)や接着材でつなぎ合わせた木(集成材)です。
まず人工乾燥材について説明したいと思います。
木材の乾燥の方法には人工的に強制乾燥された人工乾燥材と、自然の中で木を伐採した後に長い時間をかけてゆっくり、ゆっくり乾燥させる天然乾燥材があります。
戦前は天然乾燥材を使うことがほとんどでした。けれども戦後の高度経済成長に伴い効率化が進められて強制的に乾燥させた人工乾燥材が普及しました。
強制的に乾燥させると、木が本来持っている防腐成分が無くなって、白蟻に食べられやすい木になってしまいます。そして木の強度も弱くなります。


次に集成材についてです。
集成材とは接着材で木と木を貼り合わせたものです。わかりやすく言うとミルフィーユみたいに層になっています。(笑)その層と層の間に接着剤を入れてくっつけているのです。


柱・梁に集成材を使用するビルダーもありますが、構造材に集成材を使用することはお勧めしません。何故なら寿命が短いからです。
集成材に使われている接着材が石油だから時間と共に劣化していくのです。劣化するということは接着力が弱くなっていくのです。私のような建築の専門家でも接着材の耐用年数を知っている人は少ないのが現状です。
接着剤の寿命は環境にもよりますが、20年~30年くらいです。
構造材の柱や梁に接着剤で継ぎ合わせた木材を使ったら、将来どうなるでしょうか?想像できるでしょうか?
耐震性を考える上で、構造材に使う木材を考えることも大切です。見えないところですので意識される方は少ないですがとても重要です。
長いローンを組んで建てる大切な我が家です。いつまでも地震に強く長持ちする家にするために天然乾燥の木や集成材を使わない家を検討しては如何でしょうか。
では また!