Little Garden
$Little Garden-ジャケ
1-54ビル/谷山竜志
¥2,500    2011.2/27発売 お問い合わせはryuushi2525@yahoo.co.jpまで!
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2018年06月15日 07時26分48秒

みんなで穴を掘らないか。

テーマ:ブログ
秘密基地って素敵な言葉だ。
基地ってだけで男の子は悶えそうになるのに、それに秘密なんて単語がくっついた日にはもう作るしかないってなるよな。

それは押し入れの中だったり、駐車場のデッドスペースや立ち入り禁止の屋上、近くの林の格好良い形の木の上、海辺の岩陰や橋の下、不法占拠した部室、体育館とプールの隙間の溝、深夜の工事現場と今にも崩れそうな空き家、少年時代の僕はとにかくそんな秘密の場所を探し続けていた。


今では立派な家が建っているけど、当時はまっさらな空き地で、伸び放題の草とブロックに囲まれてるその空き地に一目惚れして、そこに秘密基地を作ろうと試みたことがある。
実際は家が建っているわけだし、日本に空き地なん てものは存在しないだろうけど、とにかく僕らはそこのことを空き地と呼んでいた。

幼なじみで悪友のラッパーと一緒にお揃いのつなぎと足袋靴を買って、中学校に忍び込んで一輪車とスコップとバケツを拝借した。
深夜の住宅街を一輪車に夢を詰め込んで、パトカーに怯えながらその空き地に向かった。

後はひたすら掘った。

隙を見ては深夜に家を抜け出して、どんなに大きな石が出てきても二人で力を合わせて僕らの夢を邪魔するそいつと闘った。
とりあえず大穴を掘って、そこから更に横に掘り進めればお手製の地下室が作れるのではと本気で考えていたんだ。

人間一人がすっぽり隠れるくらいに掘り進んだ頃、その大穴はある日突然姿を消した。
大穴に隠しておいたつなぎや靴やスコップなんかの諸々がビニール袋に詰められて掘り返した土の上に打ち捨てられていた。
まぁ、見知らぬ誰か所有の土地なのだから当たり前なのだけど、そのときは本気で落ち込んだ。
端から見れば穴を掘っているだけだが僕らは夢とロマンを作っていたのだ。それも深夜に地下に向かってね。

今では昔の笑い話しの一つでしかないけれど、僕らはあれから何も変わっていない。


一見無意味な物に熱中している時間は特別だ。それはくだらない程に特別だ。
僕らが音楽に熱中している今も、穴を掘り続けて秘密の場所を探し続けたあの頃と何も変わっていないのだ。
盗んだCDも買ったCDも、それには秘密が詰まっているような気がしたし、僕をこことは違う特別な場所に連れて行ってくれるものだった。
男の子は自分たちだけの秘密の場所を探すし、女の子は秘密の話しが大好きだ。

僕たちは去年の暮れに皆が大好きな秘密を持ち寄って、それに火を着けたり転がしたり、水に混ぜたり空に投げたりしながらあの頃よりも上手に歪で完璧な大穴を作り上げたんだ。

スタジオもライブハウスもCDも、今の僕にはとっておきの秘密基地ってわけ。


思い描いていたものよりも素敵な秘密基地が出来上がったから、皆を招いて遊びたいって思ったんだ。そうしたらいつの間にかツアーに出ていたし、気づけば今日でツアーファイナルだ。

皆で秘密を共有しないか。
いつかはきっと秘密じゃなくなるから、好きなあの子と自分だけの秘密みたいな甘酸っぱさを体験できるのは今しか ないと思うんだ。



これも秘密だけど、今日は下津の29歳の誕生日だよ。
あいつが産まれたってのが事件だから出来れば秘密のままでいてほしかったけど、秘密ってのはいつかバレるから最高なんだよな。

皆で盛大に秘密をバラそう。
その瞬間は派手な程に面白いから、きっと今日は最高の日だ。


あんたの秘密も僕にだけこっそり教えてくれよ。



それでは、秘密基地で会いましょう。
2018年05月19日 11時11分58秒

丸刈りのわけと刺激。

テーマ:ブログ

地下室が好きだ。

窓がなければ外のことなど気にならないし、ブレーカーを落とせば本当の暗闇が手に入る。

防音の壁よりも分厚い地面にくるまると外の雑音なんか聞こえない。身体の音がうるさいくらい。

世界に自分が一人だけみたいな錯覚。まぁ、錯覚じゃないとパニックだけど。


海に潜るのも似たような気持ちになれるけど、いかんせん健康的すぎる。

あんまり綺麗で心地よいものに囲まれると凄く落ち着かない気持ちになるんだよ。

自分とかけ離れたものはそれがどんなに魅力的でも長くいると辛くなる。

魅力的なほど辛くなる。

なんだか恋に似ているね。


小汚い居酒屋で知らないおっさんの明日の予定でも聞きながら安酒浴びるくらいが丁度いい。

後はひたすら何かの文句をシミだらけの床にばらまいておけば僕の心は平穏だ。




僕の心の平穏のハードルは決して高くないと思うのだけど、美容室はダメだ。

なんなら全てのお洒落空間が苦手だ。かけ離れすぎてんだよな。自分と。

多分に偏見と先入観があるのはよくよく理解してるけど、人の価値観なんてそんなもんだ。


かけ離れすぎてないとこだけを選んで生活してたら髪が伸びて、ジーンズが破けて、たまに肺も破れて、家がなくなったりしてどんどん小汚くなって行った。


主食が松屋でデザートがマクドナルド。ジャンクフードの息継ぎに酒。寝るのは家の布団よりバイト先の床。ゴキブリとネズミは親しい隣人。

人間よりも埃とか下水なんかに親近感を感じてたんだけど、ツケが回ってきたのか生え際が引退しそうな雰囲気を出してきた。


前から30になったら丸刈りで髭三つ編みにビーズ付けた人になるって言ってたから、今年中に丸刈りやるってことで気持ちに折り合いをつけていた。


まずはリーゼントかモヒカンにしようと思ってたんだ。そのはずだったんだ。




明け方のClub Queと黒霧島。不機嫌な下津と酔った谷山。ハサミとバリカン。散らばる髪の毛。人差し指の傷。

材料が揃いすぎて気づいたら眉なしの坊主が二人で肩を組んでいた。



日差しで頭が痛かったり、寒風が首を冷やしたり、水がなんの抵抗もなく頭を通り過ぎたり。

まぁ、楽でいいや。

なんて思えるのも私が歳を取ったせいなのでしょうか。

やっと三十路かよって思ってたし、先の長さに目眩がするよ。


僕の人生は楽しいけど、長すぎると飽きるよね。ずっと自分って壮絶だ。



ほんとに飽きたら死んじゃうから、適度に刺激を求めるのだ。

今は刺激の真っ最中。

音楽と旅。

フェリーに揺られて苫小牧へ。それから札幌でスープカレー。ライブもだけどスープカレー。

とりあえず口の中に刺激をくれ。


刺激も続くと飽きるから、誰か沖縄に僕らのための甘えん坊ハウスを建ててください。



ツアーはまだ前半戦。東京には五体不満足で帰ると思います。


帰るところがある旅はとても落ち着くし、しあわせなことだね。



では、刺激に向かって。


2018年04月16日 19時14分34秒

君のために生きていくね。

テーマ:ブログ
最近よく貧血を起こすのだけど、気絶する瞬間って気持ちが良い。
大体明け方、遊び過ぎて飲み過ぎて、太陽にびっくりして急いで帰ろうと立ち上がると全身の血液が足下にストンと落ちる。
顔から血の気が引いて行くのを実感しながら、端の方から視界が削れて行く。
針の先ほどに視界が狭まる頃には周りの人、大体下津だけど、誰かが慌てて僕を抱き起こしに来る。

水を飲めばすぐに回復して、一眠りした後に周りの誰か、大体下津だけど、そいつの心配そうな顔を横目に笑いながら上機嫌で家路に着くってのがここ最近突発的に始まる僕の趣味だ。
先月やっと三十路を迎えたのだけど、老化による体力の低下を切っ掛けに僕の趣味が始まったってわけ。

卒倒芸な んて呼ばれてるけど、皆優しいから本気で心配してくれる。
それも含めて気絶するのは気持ちが良いと思っているのだけど、死ぬってのはそれよりどれだけ気持ちが良いのだろうね。

眠りに落ちるのもそうだけど、意識を手放す瞬間が気持ちいいのだから、魂を手放す瞬間はそれこそ死ぬ程気持ちが良いのだろう。

死ぬことを一番気持ちよく迎えるために、自分を心配してくれる友人や家族を増やそうと人は何かを頑張るのでしょうね。
そんなことを考えながら気絶するのが最近の僕の趣味。
悪趣味ってこういうことか。リストカットとあんま変わらんな。



でもまぁ、目が覚めるから人が心配してくれているのも、愛されてることもわかるわけで。
僕らはまだ気持ちよく死ぬための準備中。もうちょっと生きなきゃ。
漠然と生きていくのは案外辛かったりするから、楽しみなり目標なりを人は見つける。

僕にとってはそれがバンド。バンドって言うかメンバー。


3年ぶりのフルアルバムが明後日発売なんだけど、そのタイトルが「君のために生きてくね」だ。
捉え方は人それぞれだけど、誰かのために生きて行けるのは幸せなことだよな。

死ぬ快感を極限まで高めるために、クソみたいな人生を誰かのために生きるのだ。
結局は自分のためなんだけど、そう思って生きて行ける人間はきっと幸せだ。
皆がそうなら、それは素晴らしいことだと思うんだ。



2018年4月18日に踊ってばかりの国「君のために生きていくね」発売です。
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ホントね、リリ ースのなかったこの三年に色々なことがあったけど、ありすぎて他人に伝える方法がない。
あるとしたらこのアルバムだし、音楽聞いてもらうのが僕らとの一番速いコミュニケーションの方法だ。

愛してやまないメンバーと、一番愛しい音源を作ったから、あんたも聞いてみてくれよ。
来月からは全国ツアー。一番楽しい時間だね。


あなたの街にも寄れると良いな。



待ってろ、音楽。
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