Little Garden -4ページ目

不真面目とイージー。

そろそろ秋の風物詩になりつつある踊ってばかりの国のメンバー脱退。来年は誰が抜けるんだろうね、なんて話してる人もいることでしょう。
ついにオリジナルメンバー下津だけだね、とか、踊ってって毎年誰か抜けるよね、とか。
そんな言葉が割と鼓膜の近くで聞こえてる。

とは言え特に説明も弁解もする必要は感じてない。
下津が死にさえしなければ踊ってはずっと続くことでしょう。まぁ、その死ななければってとこが多めに心配な奴ではあるけれど、とりあえず誰も死んでない。

踊っての音楽も林くんの音楽も続くのだ。
大事なのはこの言葉だけ。

あんたはただ音楽を聴けば良い。それで全てが伝わると思うほどメルヘンな頭はしてないけど、言葉や文字よりは確実な道具だ。



僕らが持ってる道具は少ない。
学歴や金はもう友達になれる気がしないし、政治家よりもヒッピーや犯罪者の方が理解しやすい。
あるものと言えば愉快な仲間と生まれ持ったお気楽さくらいだが、それがあれば人生はそれなりにイージーだ。

下手くそで許される唯一のジャンルがロックンロールだってこの前教わった。
上手いだけのバンドがやるライブって学級会みたいだよな。あれは苦手な空気だ。
真面目も取り柄だが、不真面目も取り柄になるはず。なんだって長所になり得る世の中。中指を立てる気概があればこの世界はずっとイージーモードってわけ。

怠け者な僕はそれが続くようにずっと音楽をやるのだ。真面目にやるほど難易度があがるんだから、世界は不思議でいっぱいだよな。



そんなこんな、不真面目でも本気になれば凄いってことを証明するために僕らはライブをやるのです。

大阪、梅田シャングリラにて秋のワンマンは今日の18時スタート。
不真面目な後輩代表であるゲートボーラーズがオープニングアクトを務めてくれる。
礼儀正しい後輩より無礼で笑える後輩の方が可愛いもんだよな。


イージーモードを続けるために、今日も僕らは踊るのだ。


待ってろ、不真面目。

夏の山と渋谷の話し。

中野に引っ越して半年が過ぎたが、僕の生活で変わったことと言えば移動手段が電車から自転車に変わったくらいだ。
自転車で通える範囲にしか行かないから前よりむしろ生活圏は狭まっていると思うけど、人一人が生活するのに必要なテリトリーってそんなに広いものじゃないよな。
そもそも出かけることが嫌いだし、出かけても室内にいたい。
アウトドアなんて単語を聞いただけで嫌気が差すよ。


それでもフジロックはとても楽しかった。
まぁ、楽しかった気持ちの軽く10倍は疲れたけどね。
海パンもどきとサンダルで山の中を歩き回るとふくらはぎが痛くなるし、夏の山でも夜は寒い。
考えればわかりそうなことだけど、人は失敗するまで想像を甘く見るものなのだ。
出来の悪い脳みそでも警告には従うべき。

心残りはレッチリが見れなかったこと。
足の痛みと人ごみに負けた。そもそも僕は何かに勝ったことがあるのだろうか。

死ぬことが負けることって前提なら皆負けてる。うん、負けてるのは僕だけじゃない。
不安になると自分より下の誰かを探す。上にも下にもキリがない。
今後は足下だけを見て過ごそう。そうすればとりあえず転ばない。



僕が疲れたことや色々なものに負け続けてることなんて本当にどうでもいいのだけど、音楽をただの文字にするのは無粋なことだ。
最高なものって「最高だった!」って言うしかない。
だからフジロックの感想は「最高だった!」の一言で終わりだ。


ライブレポを仕事にしてる人って凄いよな。
敵いそうにないから僕は写真の力を借りるとしましょう。



後はhttp://fujirockexpress.net/16/p_2538に色々載ってたから適当に見てくれ。写真をネットで探すのって大変だ。
カメラマンのタイコウちゃんタンブラーも見てやってください。
bit.ly/2auYySi






これで少しは僕の「最高だった!」が伝われば良いのだけど、やっぱり生でみるのが一番だよな。

今の僕らを見れる直近の日にちは8月20日、渋谷CLUB QUATTROにて。
踊ってばかりの国の前ドラマーのけんちゃんがドラムを叩いている「髭」とのライブ。
一応僕らの自主企画。
僕がけんちゃんに抱きついて、けんちゃんが僕の肩を殴る日。

後は見ればわかるから、大嫌いな渋谷で精一杯の虚勢を張って待ってるよ。
僕らの虚勢を剥がせるのはライブを楽しみに来てくれるあんたの笑顔だけってこと。


Club Queでソウルフラワーユニオンとのライブ映像が公開されたので、良ければ。

https://youtu.be/Aoo8egMsYxk




20日のライブが終わった後のビールに向かって。
待ってろ、渋谷。

バンドワゴンと地元の明日。

僕が19歳の頃、今はない代々木のスタジオでバンドマンがツアーに出るのをいつも羨ましく思っていた。
何もない自分が惨めにならないように、機材の積み込みを手伝って、笑顔で見送ったら地下に戻って、そのまま朝までギターを弾いたりしてた。
数日後にバンドマンが戻ってくると、機材を一緒に降ろして、旅の思い出を少しだけ聞かせてもらう。
大抵、旨い物とうまい酒、後は地元の女の味について。

今でもそんな話しを誰かからされると羨ましくて堪らないが、当時は羨ましいを通り越して恨めしかったくらいだ。地下で恨めしい想いを溜めに溜めた19歳はロン毛で髭のロクデナシに成長するのだ。
25歳の時にスタジオが潰れて、踊ってばかりの国に拾われたのだけど、拾われなければそのまま旅に出るつもりだったくらいだ。

一人旅に憧れすぎて何度も入国の誘いを断ったのだけど、下津がしつこく僕を誘ったのも、僕がやる気になったのも、全ては天然パーマの三白眼が黒幕なのだ。



有馬和樹と言って、自称小悪魔のデーモンである。

「谷山はアコギ上手いし、指動くし、踊ってのベース良いと思うよ」
「踊ってに入ったら俺らとツアーできるし、弾き語りの動員増えるよ」

この二言だけで僕の踊って加入がほぼ決まった。小悪魔にしては采配がエグい。
まぁ、弾き語りの動員は一切増えていないけど、おとぎ話とツアーが出来た。

神戸、名古屋、岡山、広島、福岡、鹿児島、仙台、札幌、新潟、東京。

代々木のスタジオでいつも見送ってたバンドの一つがおとぎ話なのだ。そのバンドとこれだけ長々とツアーが出来たから、19歳の僕も成仏したことだろう。
文句なんてどれだけ探しても見つからないくらい素敵なツアーだった。

残すは神戸太陽と虎でも追加公演のみ。
また8人で演奏したい。






九州は二カ所しか行けなかったけど、空き日が一日あったからメンバー皆で実家に泊まった。
熊本の沼山津ってとこなんだけど、今回の震源地の益城はすぐ近くだ。
お世話になってる人から久しぶりの人まで沢山の人が実家は大丈夫かって連絡をくれた。
とりあえず僕の周りはみんな無傷だ。
近所に倒壊した家があったようだから不安ではあるけど、家族は自分の家で生活できている。

心配してくれた人、ありがとう。

地元の友人達は救援物資の運搬などに奔走しているようで、何もできないのが心苦しいとこだけど。
まぁ、出来ないことを嘆いてもしょうがない。
明日に向かって歩くしかないのはどこで何をしていても同じこと。
後は少しでも早い復興と余震が収まるのを祈るばかり。自粛なんてただの自己満足だしな。

いつも通り酒を飲んで寝る。うちの親父も一昨日やっと酒が飲めたと言っていた。
二日も飲めなくて、揺れよりその方が不安だったんだとさ。

人間って強いよな。



九州の明日が少しでも明るくなりますように。