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「デジタル機器入れ替え」

昨年末から、少しづつ、
撮影の仕事に使うデジタル機器の入れ替えをしています。

デジカメ、コンピュータ、周辺機器。
デジタル制御のストロボもその範疇に入るのでしょうか。

~2008年頃までとは違い、そろそろ、デジタル機器も
性能的には飽和状態、成熟期に入ったと思います。
現在、最高の性能の機器を揃えておけば、
なんとか5年は持つような気がします。

フィルム時代は、修理しながら、
同じカメラを10年以上使っていました。
私は物持ちが良い方なので、
Nikonの修理の方から、
ここまでこき使ったF4は見た事がないと
褒められた?ことがあります。
最も長く使ったジナー(スイス製の大型カメラ)
は、約20年愛用しました。
一度購入したら、ほとんど、買い替えの事など考えたことがなく、
カメラの性能の進化なんて、気にしたこともありませんでした。

デジタルの世界は、そうはいきませんが、
新しい製品が出てくると、
その機能に結構興奮して、
物欲全開になります。
新しい機材が届いて
梱包を解くときの気持ちは、
おもちゃをもらった時の子供の気持ちに似ています。

出費も嵩んで大変ですが、
毎回うれしくてたまらないこの興奮!
困ったもんです。

「水中ヨガ=ケノビ」

いつも泳いでいる湘南スポーツクラブのプールは、
夜はがらがら。
コースを専有できて、おまけにフィンスイムもOK。
最近、練習が終わると「水中ヨガ」をやっています。
別に「水中ヨガ」というヨガがある訳ではなく、
私が勝手にそう呼んでいるだけです。
その「水中ヨガ」とは、「ケノビ」のこと。

ケノビは「蹴伸び」。
ケノビは、プールの壁を蹴って、蹴った勢いだけで、
プルやキックをしないで、ストリームラインを保ったまま、
できるだけまっすぐに
できるだけ遠くまで行く訓練です。

今まで特に意識してこのトレーニングをしたことがなく
大体25mプールの半分まで、つまり12.5m進めば良い方でしたが、
練習の結果、ベストが17m位まで伸びました。
鈴木大地選手が、20mとか。あと少しです。

この単純なケノビの練習をしていると、いろんな事が分かってきます。
まず、両足先が少しでも開いていると失速するということ。
足先を揃えて進んでいるときに、少しでも開くと、
失速するのがはっきりと分かります。
また、視線の方向(下を見るのか、やや前方を見るのか)
で体の重心が微妙に移動し、足や腰の位置が上下します。

最初はなかなかまっすぐに進まないのですが、
両足先の位置を微妙に前後に摺り合わせると、
進む方向を修正できることを発見しました。
これは、魚や鳥が尾びれや尾翼の動きを調整しながら
進む方向を決めているのと同じ原理だと思います。
体がローリングしそうになることがありますが、
これも、足先で調整できます。

距離を稼ぐテクニックとしては
壁を蹴るときの強さ。
強すぎても、増波抵抗で、勢いが落ちます。
軽くポンと蹴るのが良いようです。
驚いたことに、壁を蹴らずに、
立ち姿勢から、体を倒した勢いだけでも
10~12mは稼ぐことができます。

このことからも、水泳(飛び込みも含めて)はいかに
姿勢を良く保ち、ストリームラインを保つ事が
大事なのか、良く分かります。

あと、肺活量もあった方が有利です。
浮力があり、息を止めている時間が長い方が
より遠くに進めます。

このトレーニングはストリームラインだけでなく、
体のバランス、集中力を養うのに最適だと思います。
ヨガでは、立ち姿勢でバランスを保つポーズがいくつかありますが、
水中では、支点と言うか、体を支えている部分がなく
ほぼ無重力状態に近いのです。
そこで、バランスをとるというのは、独特の感覚で、
結構はまります。

そういう意味で、ケノビは水中ヨガなのです。

今日もまた、「ケノビ」です。





「Profoto D1」

泳ぐ写真家龍之介


「写真に興味のない方には、専門的すぎて面白くないと思います。ごめんなさい。」

スウェーデンのPROFOTO社のモノブロックストロボ、D1を2灯購入しました。
PROFOTO社のストロボは、1980年代のPRO3以来の購入です。

モノブロックストロボは、ご存知のように、ジェネレータと発光部が一体になっています。主にロケ用に使用されるようですが、スタジオで人物撮影に使ってみました。
現在2400Wのストロボも使っていますが、パワーがありすぎて、浅い絞りで撮りたいときには困ったことになります。このD1は、250Wで、パワーを下げると、ISO200でも、F4程度まで開けることができます。それで、スタジオポートレートやビューティー撮影用に使うことになりました。

モノブロックのストロボで一番の難点は、光源(発光部)が小さく、光が「痩せて」いることです。傘を使っても、バンクを使っても、光がうまく回ってくれません。これまで使っていたPROPET社のモノブロックもそうで、ロケで天井バウンスで使うしかありませんでした。
プロフォト社のストロボは、信頼性では日本製に劣りますが、とにかく光が奇麗で、よく回るという印象を持っています。また、アクセサリー類も豊富で、多様な撮影に対応できます。
ということで、実際に人物撮影をした結果を見ると、結果は予想以上でした。

メインライトには、同じくスウェーデンのクリエイティブライト社の八角形のバンクライト(直径150cm)を装着しています。モデルさんの顔は公表出来ないので、ご覧いただけないのですが、瞳に写り込むとほとんど円形になっています。
抑えのライトは下から、傘トレ(ディフューザー付きのアンブレラ)。
撮影では、150cmの大型バンクライトを顔から約1mの位置で発光させていますが、光は見事に奇麗に回っています。また、抜けが良く、濁りもありません。
ストロボ本体の発光部の直径を計ったら10cm弱。こんな小さな発光部でこれだけの光を創ることができるのは驚きです。発光部に装着されている、磨りガラスのようなグラスプレートがミソのような気がします。
もう、こうなると、スタジオのメインとして使用するしかない。と思っています。うれしい誤算です。
今度は、Mamiya+Leafでテストしてみたいと思っています。

同時購入のPROFOTO AIR。これは、ワイヤレスでストロボを発光させるためのデバイスで、カメラのファイダー上部、ストロボ取り付け部に装着します。このデバイスには、光量調節機能も付いていて、ボタンを押すと、光量調節、モデリングのON OFF等が可能です。
D1のようなハイテクストロボに関しては、私は浦島太郎状態だったので、感激です。
「テクノロジーの進化は素晴らしい!」