泳ぐ写真家龍之介 -3ページ目

Phase One Capture One 6 Pro レポート

「Capture one pro 6」Session




Capture oneで作業を始めるときに、
まず、Session(セッション)を新規に登録することになります。
本格的にCapture Oneを使い始めたときに、
最初にとまどったのが、このセッションという考え方。
まず新規のセッションを作成しないと、作業は始まりません。

自分なりに分かり易く言うと、このセッションとは、
「ある仕事で撮影したデータを効率的にワークフロー化するためにフォルダにまとめたもの。」
とでも言ったらよいのでしょうか。

最初にNew Sessionフォルダを作成し、
$泳ぐ写真家龍之介-newsession01


セッション名、保存場所を指定します。
次ぎに
連結撮影か、非連結撮影か(写真ではUntethered or Tethered)を選択すると、
$泳ぐ写真家龍之介-newsession02



指定したセッション名のフォルダが指定した場所に作成されます。
サンプルフォルダの中身は以下のようになります。
$泳ぐ写真家龍之介-newsession03

.col50という聞き慣れない拡張子が付いたファイルが、起動ファイルのようなもので、
これをクリックすると、
データフォルダ(ここではNovember~というフォルダ)内にある
画像ファイルをワークスペースに展開して、
作業を開始することができます。
「Outputフォルダ」はレンダリングしたファイル、
Selectはその名のとおりセレクトしたファイル、
Trashはテンポラリなゴミ箱です。


話は逸れますが、私が最初に使った画像処理ソフトは、
Photoshop5とIllustrator8。
これらのソフトに長い間接してきたせいか、
私の思考回路は、adobe化しています。

特にこの2つのソフトは、あまりに多機能すぎて、
使用目的とか使用方法がほぼ無限大に広がっています。
それで、ある使い方を想定したワークフローの枠に押し込めるという事が不可能なため、
Capture oneのようなセッションという考え方をしなかったのだと思います。
ですから、
自分で勝手に都合の良いワークフローを組み立てて自由に作業ができていたわけです。
Capture oneの場合は、使い方がある程度決まっているので、
セッションという考え方を押し付けてもそれはそれで、合理的な方法なのだと思います。

最初に考え方や使い方に抵抗があったのは、
私の頭が、知らない間にadobe化していたからなのでしょう。

このCapture oneのワークフローやジョブ、ツールに関する考え方も
慣れてしまえば、非常に効率的で作業し易いわけで、
要は、言葉と同じで慣れだと思います。
ただ、私はPhaseoneの技術者とは違うパーソナリティなので、
完全に馴染むということはないと思います。

このような「抵抗」は、過去にマクロメディアのソフトを使ったときにもありました。
現在ではマクロメディアはアドビに合併されて、Adobe化されていますが、
当時は独特の考え方に戸惑ったものです。

例えば、DirectorというDVDやshockwaveムービーを作成するための
オーサリングソフトがありますが、
これも、Capture oneのセッションという
ワークフローに近い考え方のソフトだったと思います。
最初はなんて分かりづらいソフトだと抵抗がありましたが、
習熟したら、想像できないほど使い易いソフトでした。
このような、カルチャーショックとも言える抵抗が、
新しい考え方のソフトに接した場合に発生します。

今回も、久々に、カルチャーショックのようなものを感じて
Capture oneに接しています。


「Capture one pro 6」Capture Pilot



先日と同じCapture one pro 6のユニークな機能である
キャプチャーパイロットのテュートリアルです。

これは、連結撮影している画像を、iphoneやipadで
リアルタイムで見る事ができる機能です。

私は、スタジオでの人物撮影の機会が多いので、
これは大いに役に立ちそうです。

簡単に言うと、

○Capture One pro6のキャプチャーパイロットを起動します。これで、
PCが画像閲覧用のサーバーと化します

$泳ぐ写真家龍之介-startserver

○キャプチャーパイロットをインストールした(appで無料で入手可能)
iphoneやipadから、PCに接続し、画像を閲覧する。

これだけです。

ネットワークの構築の仕方は2つあって、
ひとつは、ルーターを通す、通常の方法。
もうひとつは、
PC自体をネットワークポイントにしてしまう方法です
Macでは比較的簡単に設定が可能です
これは一般にアドホックと呼ばれています。

$泳ぐ写真家龍之介

※上画像では、「ほかのネットワークに接続」が選択されていますが、
これは、間違いです。ごめんなさい。
その下の「ネットワークを作成」を選択してクリックしてください。
クリックすると、下のポップアップが現れます。あとはOKをクリックするだけです。




私はipadを持っていないので、
iphone4とMacbookproで実験してみました
※写真では、Macbookproは外部モニタに出力しています。


$泳ぐ写真家龍之介-capturepilog

アドホックとLan経由と両方試しましたが、
表示スピード等に差はありませんでした。
iphone4で見る画像はとても鮮明で、
ズームアップしてもその鮮明さは変りません。

このキャプチャパイロット、
多いに活用できそうですが、
ひとつ、気になるところがあります。

それは、画像のファイルナンバーが表示されないということ。
私の不勉強でその方法が分からないだけかもしれませんが、
どこを探しても、
表示するオプションはないようです。
せめて2~3のメタデータまでは表示されるオプションが欲しいところです。

人物撮影の時に、
デザイナーさんやクライアントさんが、
撮影進行中に、ある程度セレクトしてくれると、
お互い時間の節約になりますし、
仕事の進行もスムーズになります。
セレクトはファイル番号で行うものなのです。
写真を特定する方法がないということは、
ちょっと困りますね~。

PS:以下、自己レスになります。

※このテュートリアルのPart2で目を凝らしてみて見ると、
Ipadでは、ファイルナンバーが表示されるようです。良かった。
しかし、Ipadを購入しないと(T_T)

※iphoneでもファイルナンバーが表示されることが分かりました。
ipodで画面をタップすると、メニュが表示されるように、画像をタップすると
画像の上にファイルナンバーが表示されました。
本日、写真ショーの会場で、phaseoneの技術の方に質問して判明。
実は担当の方も、最初はファイルナンバーが表示されないことに焦っていた様子。
タップしてお互いに「オ~!」と一安心。
ソフトがリリースされた初期段階では、このようなことが良くあります。