「ブロードウェー・ミュージカル」
ニューヨークはミュージカルの街です。
私はあまりミュージカルには興味がなかったので、
NYに住んでいてもピンときませんでした。
私が使わせてもらっていた撮影スタジオが、
ブロードウェー沿いにあって、
ブロードウェーを挟んだ正面が
ダンスレッスンのスタジオでした。
それで、
そのとき初めて
「ああ、ミュージカルの街に来たんだな」と実感しました。
撮影スタジオは、ブロードウェーと
20thストリートの交差点付近の、
20世紀初頭に建てられた古いビルの一室にありました。
住人はほとんどプロフェッショナルのカメラマンで、
スタジオはどれも体育館のような広さでした。
その地域は、通称フォトディストリクト(写真村?)と呼ばれ、
巨匠アービング・ペンのスタジオはお隣のビルでした。
夜になると、
よく、撮影スタジオにある暗室で
モノクロプリントの作業をしていました。
プリントの水洗が終わって、
真っ暗なスタジオにテーブルを置いて、
その上でプリントを乾燥させていました。
そんな時に、
ふと、窓から外を見ると、
向いの暗くなったビルで、
前述のダンススタジオだけが明かりを煌煌とさせて、
ダンサーが真剣に練習をしているのを
見ることができました。
みな結構怖い目になっていたのを覚えています。
私はダンスには疎いのですが、
素人目にも相当なレベルのダンサーばかりでした。
あの中からどのくらいの人が舞台に立てるのだろうと、
漠然と考えたりしました。
当時NYには、ミュージカルのオーディション募集の
専門新聞がありました。
確か、バックステージと言いましたか?
記憶は定かではありません。
一度その新聞を買ったことがあります。
どんな募集をしているのだろうか?
とても興味があったからです。
有名なロングラン・ミュージカルの募集がずらりと並び、
東洋人の募集もありましたが、
それは、東洋人が登場するミュージカルばかりでした。
あるミュージカルの募集要項の中に
言葉に関する興味深い行がありました。
条件としてパーフェクト・イングリッシュと記してあり、
「ブリティッシュ・アクセント・イングリッシュは不可」
とあったのです。
ミュージカルの世界ではパーフェクト・イングリッシュとは、
アメリカン・イングリッシュで、
イギリス英語はブリティッシュ訛りの英語なのです。
そういえば、
最初からアメリカンイングリッシュに親しんだ私にとっても、
ブリティッシュ・イングリッシュ(キングス・イングリッシュ)は
強烈に訛りのある英語に感じられます。
ミュージカルはアメリカ生まれの文化なんだな。
とそのとき強く感じました。
ブロードウェーミュージカルというと、
私は、すぐに、夜のダンススタジオの練習風景と
オーディション新聞を思い出します。
私はあまりミュージカルには興味がなかったので、
NYに住んでいてもピンときませんでした。
私が使わせてもらっていた撮影スタジオが、
ブロードウェー沿いにあって、
ブロードウェーを挟んだ正面が
ダンスレッスンのスタジオでした。
それで、
そのとき初めて
「ああ、ミュージカルの街に来たんだな」と実感しました。
撮影スタジオは、ブロードウェーと
20thストリートの交差点付近の、
20世紀初頭に建てられた古いビルの一室にありました。
住人はほとんどプロフェッショナルのカメラマンで、
スタジオはどれも体育館のような広さでした。
その地域は、通称フォトディストリクト(写真村?)と呼ばれ、
巨匠アービング・ペンのスタジオはお隣のビルでした。
夜になると、
よく、撮影スタジオにある暗室で
モノクロプリントの作業をしていました。
プリントの水洗が終わって、
真っ暗なスタジオにテーブルを置いて、
その上でプリントを乾燥させていました。
そんな時に、
ふと、窓から外を見ると、
向いの暗くなったビルで、
前述のダンススタジオだけが明かりを煌煌とさせて、
ダンサーが真剣に練習をしているのを
見ることができました。
みな結構怖い目になっていたのを覚えています。
私はダンスには疎いのですが、
素人目にも相当なレベルのダンサーばかりでした。
あの中からどのくらいの人が舞台に立てるのだろうと、
漠然と考えたりしました。
当時NYには、ミュージカルのオーディション募集の
専門新聞がありました。
確か、バックステージと言いましたか?
記憶は定かではありません。
一度その新聞を買ったことがあります。
どんな募集をしているのだろうか?
とても興味があったからです。
有名なロングラン・ミュージカルの募集がずらりと並び、
東洋人の募集もありましたが、
それは、東洋人が登場するミュージカルばかりでした。
あるミュージカルの募集要項の中に
言葉に関する興味深い行がありました。
条件としてパーフェクト・イングリッシュと記してあり、
「ブリティッシュ・アクセント・イングリッシュは不可」
とあったのです。
ミュージカルの世界ではパーフェクト・イングリッシュとは、
アメリカン・イングリッシュで、
イギリス英語はブリティッシュ訛りの英語なのです。
そういえば、
最初からアメリカンイングリッシュに親しんだ私にとっても、
ブリティッシュ・イングリッシュ(キングス・イングリッシュ)は
強烈に訛りのある英語に感じられます。
ミュージカルはアメリカ生まれの文化なんだな。
とそのとき強く感じました。
ブロードウェーミュージカルというと、
私は、すぐに、夜のダンススタジオの練習風景と
オーディション新聞を思い出します。
「朝から冷たい雨」
本日は朝から冷たい雨ですが、
夕方からは、晴れると、天気予報は言っています。
天気図を見ると、多分そうなりそうです。
私は、雨が止んで、雲間から日が射してくる一瞬が好きです。
「これから天気が良くなるぞ。」
ということだけでなく、
希望を与えてくれる何かを感じるからです。
「夜の暗闇は、美しい朝日を輝かせるためにある」
という、アメリカの諺があります。
その諺を思い出してしまいます。
夕方からは、晴れると、天気予報は言っています。
天気図を見ると、多分そうなりそうです。
私は、雨が止んで、雲間から日が射してくる一瞬が好きです。
「これから天気が良くなるぞ。」
ということだけでなく、
希望を与えてくれる何かを感じるからです。
「夜の暗闇は、美しい朝日を輝かせるためにある」
という、アメリカの諺があります。
その諺を思い出してしまいます。
「離婚と契約」
イタリアのようなカトリックの国では、教会で結婚の誓いをたてたら、
離婚できない事になっています。
しかし、これには、抜け穴があります。
私が、イエズス会の司祭(アメリカ人)から直接、聞いたことですが、
「結婚を無効にする」という裏技があるということです。
結婚とは契約であって、契約は正統な理由があれば、
当然無効にすることができます。
無効にしたら、結婚自体、なかったことになるので、
当然、初婚として「再婚」できるわけです。
ただ、これは司祭の裁量も入ってくる問題であるとも語っていました。
話は飛びますが、欧米の法律は、カトリックの教会法をもとに発展してきました。
ですから、例えば、商法で登場する「契約」というような概念等は、
もとはと言えば、キリスト教文化から来ていることが多いのです。
契約とか条約は、その前提が崩れたと、どちらかが、主張したら、
無効にするという考え方に私も賛成です。
それを前提に、交渉や、付き合いをやっていくしたたかさがないと
この世は生きていけないと考えるからです。
日本人は世界で最も商売が下手な部類に入ると言われますが、
一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の世界で「神」との「契約」について、
シビアに考えて来た人たちは、
ある意味、非常に現実的で論理的です。
離婚できない事になっています。
しかし、これには、抜け穴があります。
私が、イエズス会の司祭(アメリカ人)から直接、聞いたことですが、
「結婚を無効にする」という裏技があるということです。
結婚とは契約であって、契約は正統な理由があれば、
当然無効にすることができます。
無効にしたら、結婚自体、なかったことになるので、
当然、初婚として「再婚」できるわけです。
ただ、これは司祭の裁量も入ってくる問題であるとも語っていました。
話は飛びますが、欧米の法律は、カトリックの教会法をもとに発展してきました。
ですから、例えば、商法で登場する「契約」というような概念等は、
もとはと言えば、キリスト教文化から来ていることが多いのです。
契約とか条約は、その前提が崩れたと、どちらかが、主張したら、
無効にするという考え方に私も賛成です。
それを前提に、交渉や、付き合いをやっていくしたたかさがないと
この世は生きていけないと考えるからです。
日本人は世界で最も商売が下手な部類に入ると言われますが、
一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)の世界で「神」との「契約」について、
シビアに考えて来た人たちは、
ある意味、非常に現実的で論理的です。