泳ぐ写真家龍之介 -126ページ目

「ある大女優との出会い」



10年前、ある日の午前中に、

突然、某女性誌の編集者から電話がかかってきました。

「急な撮影で申し訳ないけど、本日の午後空いている?」

たまたま、空いていたので、

「誰撮るの?」

と返すと、

携帯の雑音のせいで、その名前が聞き取れませんでした。

とにかく、場所と時間を確認して出かけていくと、

都心のホテルの一室に、

初老の欧米人の女性が、にこにこしてソファに座っていました。

どこかで見た顔だな。と記憶をたどりながら、撮影の準備をしていると、

通訳の女性が、

たしかに、「クラウディア・カルディナーレさん」と言ったのです。

まさか?あの大女優が。と思い、

映画好きだったころの記憶を総動員して彼女の顔を見てみると、

そこに座っていたのは、まぎれもなく

往年の大女優、クラウディア・カルディナーレでした。

彼女には全盛期の面影はありませんでしたが、

その情熱的な目は健在でした。

敬愛するビスコンティ監督のこと、

現在でも仲の良いソフィア・ローレンのことを、

ヨーロッパ映画の生き証人のような彼女が、語ってくれました。


「ソフィア・ローレンは、気さくで陽気で、そのへんのおばさんと同じよ。」

「カトリーヌ・ドヌーブは、性格的に冷たく、好きになれなかったわ」

と語っていたのが印象的でした。

彼女はイタリア人ですが、生まれ育ちは北アフリカ。

北アフリカから南欧に吹く熱風をジブリ(宮崎駿のスタジオジブリはこのジブリから来ている。イタリア語の発音はギブリ)といいますが、

このジブリが大好きな彼女は、自分のことをジブリに例えていました。

確かに、若い頃の情熱的でセクシーな彼女はまさに、このジブリそのものでした。

中学時代に、当時セクシー女優の代名詞だった彼女のファンだった私を、

母は心配したものです。

彼女は、無名時代のジョルジョ・アルマーニの服を好んで着たそうです。

「大女優が着ているあの服は誰がデザインしたのだ?」

と、アルマーニは評判になり、一躍有名になったとか。

確かに、アルマーニは彼女のことを

「ミューズ」(女神)だといまだに讃えています。

撮影の前後に、英語が話せる彼女と、二言三言話をしましたが、

その体験は、この写真と供に、私の宝です。

「世界史上3番目のりんご」

アップルコンピュータの社員たちには、

自分たちは「世界史上3番目のりんご」であるという自負があるそうです。

最初のりんごは、アダムとイブのりんご

2番目は、ニュートンのりんご

3番目が、自分たちが作り出したりんご。


なんという気概とビジョンでしょう。

感動です!


「ヒートテックプラス」





久々にユニクロに行きました。

パジャマとして使えるような、

インナーウェアが欲しかったからです。

インナーウェアというとかっこいいですが、

その実態は、長袖のシャツとももひきです。

吸汗性がよく、すぐ乾き、保温力もそこそこ。

という条件で探していたら、

あった、あった!

ヒートテックプラスという新素材で作った

インナーウェアがありました。

で、試してみたら、実によく汗を吸ってくれて、

それでいて、保温力が失われない。

洗濯してすぐ乾く。

おしゃれなタイツに見えなくもない。

お値段も手頃、上下それぞれ1500円。

で、満足しているところです。

私は自転車(ロードスポーツ車)によく乗りますが、

冬場はウェアがむつかしい。

暖かいものを着ていれば良いというものではなく、

汗をかいたら、逆に体が冷えてしまうのです。

ベンチレーションが効いて、汗をかきにくく

汗をかいても保温力が落ちない。

しかし新素材のジャケットは高価なので、

なんとかインナーでうまく凌げないかと考えていました。

そこで、このヒートテックプラスを流用したら、

これが結構イケル。

早速、自転車用にも、

買い足そうと思っているところです。