泳ぐ写真家龍之介 -105ページ目

「若者の海外旅行」

が激減しているそうだ。

旅行代理店がいろんな理由を挙げていたが、やはり

経済的な理由が一番だと思う。


私がバイトやっていたころは、儲かった。

儲かるはずだ。中間搾取(人材派遣業)がなかったのだから。

へたをすると、その会社の正社員よりずっと稼ぎがよい場合もあった。

だから、一年ほどバイトで稼いで、

3年ほど世界を放浪しているような若者がたくさんいた。


海外旅行は、若いときに限ると思う。


エネルギーと好奇心とありあまる時間があるからだ。

吸収するものが、年取ってからと全く違う。


ベトナム戦争後、反戦運動で騒いでいたアメリカの若者は

失望のあまり、国内や、世界中を放浪して回った者が多いという。

そして、社会に復帰。アメリカを引っ張るような企業家になった者がたくさんいる。

スティーブン・ジョブズなんかもそうだ。

面白い文化や、世の中を出し抜く奇抜な発想力は、

遊びや放浪の経験から出てくることが多い。

ありあまる時間が必要なのだ。

勉強だけの経験から出てくるエリート的発想力は、予測範囲内で実につまらない。

そこがアップルとソニーの差だ。


外資系の企業は、NGOなどで海外活動歴があったり、

世界中を放浪していた、優秀な日本人の若者を好んで採用することが多いという。

私はしばらく英国大使館に出入りしていて、

アングロサクソン系企業の社長連中と付き合いがあったので

よく分かるが、彼らは、そのような経験を好むところがある。

なにより、彼ら自身がそうであったケースが多いからだ。


そういう若者は、ひとりで現地に飛び込んで、人脈をつくっていく能力に長けているという。

自然と危機管理能力も身についてくるという。

社会に余力がなくなり、

若者に金と時間がなくなると、そういう体験をする余裕がなくなり、

ますます、国や企業を引っ張っていく活力がなくなっていく。


世の中、面白くなければ、活力がなくなっていく。

そこのところが一番深刻だ。


「人間の体」

は、直立歩行を始めたときから、

体の不具合と戦うようになったらしい。


もともと4つ足で歩行?していたのが立ったわけだから

上半身の重力が、もろに腰や足に加わるようになった。

また、内臓も引力のせいで、下に落ちる、すなわち下垂するようになった。


ヨガのポーズを見ると、

動物のポーズをまねしたものが多い。

4つ足に戻ることによって、不具合を矯正、回復させようというわけだ。

もちろん、立ったポーズもあるが、

寝技?が多い。


もう30年ほどヨガをやっているが、

家にいるときは、半分くらいは4つ足生活だ。

気分も落ち着いて、なかなかよろしい。

これはやめられない。


人間はやはり4つ足の方が楽で、精神も安定すると実感している。

「価格」

アメリカにいたころ、よく撮影機材を購入していたショップが

インターネット販売もやっているということを知って

会員登録した。

早速、必要な照明機材(アメリカ製)を購入したが、

事前に日本にある販売代理店での価格を調べた、

日本での価格は、約7万円

ネット購入価格は約2万円だった。

送料+税金で約1万円だったので

合計金額は3万円だ。


まあ、プロ用の機材で特殊なものだから

この差は仕方ないとも言えるが、

ネットでオーダーして、

こちらに到着したのは3日後、

もしかしたら、東京のプロショップにオーダーして

入手するより速いかもしれない。


驚くのは、プロ用の有名なデジタルカメラバック(ヨーロッパ製)の価格だ。

全く同じ製品で、

日本での価格は250万円するものが、

そのショップでは、9000ドルだ。

現在のレートだと約100万円だ!

2台買える。

日本では、故障のときに無償で同じものを貸し出してくれるから

その価格になっているとも言えるが、

やはり、現場にサブを持っている安心感には、変えがたい。


償却後は、下取りしてくれるので、

新製品に移行するときは格段に有利だ。


こう考えると、日本では、商売するときに

いかに高コストなのかということが、わかる。

土地代、輸送費、光熱費

すべてが少しずつ反映されて、

大きなコストを生んでいるのだろう。


私はこんな理不尽なコストを払うつもりはないので、

常にアンテナを張り巡らして、

世界中からリーズナブルなものを購入しようと考えている。