「やる気」の「やる」の漢字、書けますか?
やる気のやるの意味と漢字、わかりますか?
「やる気」の「やる」は、普通は平仮名で書くことの方が多いかも知れません。ですが、ちゃんと漢字はあります。
「日本国語大辞典」によれば、「やる気」を漢字で書くと「遣気」。意味は、「 進んで何事かをしようという気持、意欲。」のことです。ちなみに「遣」ですが、辞書で調べてみると、もうじつにたくさんの意味があることがわかります。
- 人に命じて行かせる。また、先でどうなるかわからないまま、人を送り出す。派遣する。
- 車などを先へどんどん進ませる。進行させる。進むにまかせる。
- 相手に届くように送る。また、与える。
- 手を当てる。
- そちらに目を向ける。
- 仲裁者に問題の解決を一任する。
- 不快で、ふさぎがちな気持をはらす。
- 流れて行くようにする。
- 木戸、関所などを通過させる。また、逃げて行くままにする。逃がす。
- はかどらせる。物事を進める。
- 前へ出す。
- 連歌・俳諧で、「付句」「やり句」などを付ける。
- 失敗する。しくじる。
- だます。
- こらしめる。また、なぐったり殺したりする。
- 嫁に行かせる。
- 食う。また、飲む。
- 暮らす。生活する。
- ある動作や行為をする。
- 男女が肉体的に交わる行為をする。
やる気の場合でいえば、「はかどらせる。物事を進める」の意味があてはまるでしょう。恋愛で「やる」というと、どうしても「男女が肉体的に交わる行為をする」というエッチな意味を想像してしまうかも知れませんね。
やる気スイッチはどこ…?やる気が出ないときの対処法
普段の生活のなかで、やる気がでないことって、けっして珍しいことではありません。では、そんなときはどうすればいいのでしょうか。
(1)目標を持つ
大きな目標である必要はありません。必ず達成できるような小さな目標を立てることで、「それくらいならやってみようか」と徐々にやる気が起きるように仕向けられます。千里の道も一歩からということです。
(2)環境を整える
騒がしさや誘惑など、やる気がそがれるような原因を取り除きましょう。気が散ってしまう原因を取り去るだけでも、やる気は起こるものです。
(3)ポジティブなイメージをもつ
やらないといけないことに対するポジティブなイメージをもちましょう。そのやるべきことは、自分にとって、また社会にとって価値があることであり、その課題に取り組むのは前向きなアクションであると考えれば、やる気が起きるようになります。
(4)軽い運動とストレッチングをする
体や脳が疲れていてやる気が起きないという人は、軽い運動やストレッチングをしましょう。筋肉を動かすと脳に刺激がいき、血液の循環がよくなります。体内に酸素をいきわたらせることで脳も筋肉も活性化され、やる気が起きてくるんです。
(5)アクティベートする
リラックスするのとは逆で、自分を興奮状態に持っていく方法を、アクティベーション(=活性化)法と呼んでいます。これは、スポーツの世界で使われる方法。具体的には、例えば「いくぞー!」と声を上げることで、自分を奮い立たせてやる気を起こさせる方法です。
やる気がないとやるせない?
ところで、「やるせない」という言葉があります。じつはあるとき人と話をしていて、その人は「やる気がない」と「やるせない」を混同して使っていました。
「やるせない」とは漢字で書くと「遣瀬無」であり、その意味は「心中の思いを晴らす場・方法・対象がない。」とか「施すべき手段・方法がない。どうしようもない」です。ちょっとわかりづらいですが、普段わたしたちは切ないときや気持ちに余裕がないときに、表現することが難しいやり切れない思いを指す言葉として使っています。やる気がないとは全然意味が違いますよね。
まとめ
これからの時期、天気が悪くて体調がすぐれなかったり、仕事が忙しくなって余裕がなくなったりして、やる気がでない日もあるでしょう。無理に鼓舞してがんばる必要はありません。休みつつ、やる気が出ないときの対処法を試してみてくださいね。