勉強でも仕事でも、やらなければいけないことがあるときに限って、やる気が起こらないことってありますよね。その結果、やらないといけないことをズルズル後回しにしてしまって、ピンチな状況になったという経験をした人も多いはず。やる気が起こらないのはどうしてなのでしょうか。そこで今回は、やる気が出ない原因と対処法について考えていきましょう。
1:やる気がでないとき、何もしたくない時期はどうすればいい?
毎日の生活の中で、嫌なことが続いたり、がんばらないといけないことが続いたりすると、心も体も疲れますよね。疲れがたまってきてどうしようもなくなってくると、何もやる気が起こらなくなってしまうことも……。
やる気がでないというときは、もしかしたら疲れすぎている自分を強制的に休ませようとしている状態なのかもしれません。
2:もう仕事辞めたい…やる気がでない原因3つ
やる気がでないのは心と体が疲れていることが原因だといいましたが、それ以外にも何か原因はあるのでしょうか。もう仕事を辞めたい……と思ってしまうほど、やる気がでない原因について考えてみました。
(1)やらないといけないことがよくわからない
例えば、勉強で考えてみましょう。来週試験があるとしたら、多くの人が試験勉強をしますよね。このとき、出題範囲がわかっていれば、そこの部分の勉強をします。ですが、何が出題されるかわからない試験だと、途方に暮れて「もういいや」と思って勉強をやめてしまうかもしれません。
仕事だって同じです。「ノルマを達成しろ」と言われても、どうやっていいかわからないと、手のつけようがありません。やる気には、目標よりも、どうすればいいかという方法がわかっているかどうかが影響するのでしょう。
(2)キャパオーバー
単純に、抱え込んでいる仕事量が多すぎて、フリーズしてしまっているときも、やる気が起こらないことが多いです。そんなときは、工程表や計画表をつくって、頭の中を整理するといいかもしれませんね。
(3)自分のやりたいことじゃない
仕事の場合、自分がやりたいかやりたくないかに関係なく、やらないといけないことがたくさんあります。ですが、やりたくない仕事は楽しくないし、面倒ですよね。
そんな気持ちのときに、やる気が起こるわけがありません。指示された仕事に嫌々取り組む前に、どこかに自分が楽しめる部分がないか、自分に役に立つところはないか考えてみましょう。
3:心理学でやる気の出し方を解明!仕事や勉強に無気力なときにやる気を出す方法3つ
心理学では、やる気について、さまざまな研究がなされています。一般的に多いのは、モチベーション(=動機付け)と関連づけた研究です。それらを参考に、仕事や勉強に無気力なときにやる気を出す方法について考えてみましょう。
(1)周囲の環境
例えば、いざ「よし! やろう」と思っても、自分の近くで音楽を聞いている人がいたり、ゲームをしている人がいたりすると、やる気がなくなることがありますよね。
やる気というものは、周囲の環境に影響されやすいもの。やる気を出すためには、集中したり、リラックスしたりできる環境を用意しましょう。もちろん、座る椅子などに気を使うことも大事です。
(2)がんばりたいという気持ちを沸き起こさせる
仕事でも勉強でも、「やらないといけないことをやり遂げるんだ」という気持ちを持つように意識しましょう。強い気持ちでやり始めると、途中で投げ出したりすることも減ります。すぐに終わらないようなことに挑戦する場合は、気持ちが続くように、計画をもって取り組むことも大事です。
(3)不安にならない
取り組まないといけないこと対して、「ちゃんとできるのかな」と不安になってしまうと、怖くて、やり始めるのをためらってしまうかもしれません。また、途中で投げ出してしまうことにもつながります。「自分ならできる!」と自信を持ち、不安にならずに取り組むようにしましょう。
4:やる気が起きないで寝てばかり…何もやる気がでない休日の過ごし方3つ
やる気が起こらないから家で寝てばかりというのは、悪いことではありません。というのも、冒頭でも触れたように、心も体も疲れてしまっているからこそ、やる気が起こらなくて休息をとろうとしている可能性があるからです。
ですが、あまりに長い時間、寝てばかりというのもよくありません。では何もやる気がでない休日は、どう過ごせばいいのでしょうか。
(1)思いっきり自分の趣味に走る
まずは、自分の好きなこと、趣味の世界に浸ってみましょう。自分が好きなことなら、何でも大丈夫です。きっといい気分転換になるでしょう。
(2)気持ちを無にする
やる気がでないときって、やる気がでていないことを自分でもわかっていて、内心では焦っていたりしますよね。焦っているものの、やる気が起こらないというのが、大きな問題です。
そこで、やる気が起こらないときは、何も考えなくていいような、心を真っ白にできるようなことに挑戦しましょう。ヨガでも瞑想でもいいですし、ぼーっとテレビや映画を見でもいいかもしれません。部屋の掃除も効果的かもしれませんね。
(3)運動する
普段運動しないという人ならなおさら、スポーツに挑戦してみましょう。必ずしもジムなどに行く必要はなく、部屋の中や家の近所でできることで十分です。
5:「やる気がないなら帰れ」は逆効果?やる気がない人への接し方3つ
「やる気がないなら帰れ」というのはよく聞く言葉です。ですが、これは相手のやる気をさらに奪ってしまう、正直、意味のない言葉です。やる気がない人への正しい接し方とはどういうものなのでしょうか。
(1)ほめる
大事なことは、ほめることです。ささいなことでも大丈夫。仕事や勉強が少しでもはかどったら、ほめてあげましょう。ほめることがやる気を引き出します。
(2)ご褒美を用意する
言葉でほめることも大事ですが、何かご褒美を用意してもいいかもしれません。お菓子などささいなものから、ちょっと豪華なご褒美まで、時と場合によって使い分けてみましょう。ただしやりすぎると、ご褒美がなくなった途端に、やる気が起こらない性格になってしまうので注意が必要です。
(3)気分転換させる
気分転換をさせてあげることも大切です。「やる気がないなら帰れ」は意味がないといいましたが、本人としても、やらないといけないのはわかっていて、それでもやる気が起こらないのです。やらないといけないと考えるがあまり、自分がいっぱいいっぱいになっている可能性もあるので、まずはそこから脱却させてあげることが必要です。
6:やる気の類語や英語表現は?
さいごに、やる気の類語や英語表現について、ご紹介しておきましょう。
(1)やる気の類語
やる気の類語は「動機」や「モチベーション」です。他にも、「意気込み」「熱意」「覚悟」「決意」「意志」などもよく似た意味の言葉として挙げられます。
(2)英語表現
英語では、日本語でも使われる「motivation」のほか、「drive」が使われることが多いようです。例えば、「I don’t have any drive today.(今日は、やる気がでない)」のように使います。ちなみに、「やる気になる」は「It gives me drive.」と言ったり、いわゆる「やる気スイッチ」は「drive switch」と表現します。
7:まとめ
いろいろとやる気がでないことについて一緒に考えてきましたが、いちばん大事なことは、やる気がでないときは、あまり焦らないことです。
自分を追い詰めず、のんびりと構えるようにしてくださいね。