shiro's nest -31ページ目

リパブリック リパブリック リパブリック

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空は静かに落ちて来た

逃げる水平線を追うように

鈍い屠殺者の眼光で


大地を慰む者はなく

静かに世界は終わりを告げた


神々たちは絹の手で

霞のチェスをするばかり

キングを囲んで迷うだけ

騎士の目は死んだまま

錆び付いたマスクは閉じたまま




人々は短絡的に

神に祈りを捧げるもの

道楽的に

高みに手を翳すもの

神の数だけ祈りを増やし

忘れた神から消しゴムでけす


神々たちは熟れた手で

民の血を啜るだけ

神を忘れたこの地では

ただただ贄が捧げられる

神々たちは気付かない

群集は血を求めていた



耳を塞ぐ君に捧ぐ



『誰もがここでは、死神に啜られる血を購いに使う』

『誰もが同じように』






地平線の導線に静かに光が灯る




最後の朝が来た












しろ

ラストダンス

光の弱いこんな夜は

誰かのフレーズを盗んでみる

えいびぃしぃのその音色

ああべぃつぇいと読み替えて


靴は舞踏に取り置いた

靴の中にねずみを飼って

さみしがったりしないよう

さみしがったりしないよう


短い時を 流し目でさらりと詠む

時を急ぐ人の子には なぜだか沢山売れてしまう

靴は舞踏に取り置いた

残したねずみは寝入ったまま

最後の舞踏に踊るおどる

扉が閉じてしまわぬように

えいびいしいで読み替えて

血潮に響くこの音色


しんとして聞いておくれ



未来の心に残るように







しろ

ラブレター

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スコールの中を走り抜けた

肌を打つ雨粒が ひとつずつ束になり

小さな誤解がほろりと消える


分からなかった 分かりたくなかった

あの人の仕草 あの人の好きなとこ

とてもとても愛おしく

ながくながく素敵なんだ

並んで しゃがんで 靴を履き

じゃれあいながら 紐を絞め

二人で一緒にドアの先へ

笑い合う僕とあなた

ふたつの足跡が世界を創る



ショートにしたんだ?

僕だっていつまでもヒッピーじゃない

空白を嫌うように埋め合った

肌と肌は覚えている

初めて分かり合えたのに

こんなに吐息のリズムが似てる



寒空の下 静か過ぎる河川敷

初めて落ちたあなたの涙

振りほどこうとするほど抱きしめて

あなたのために僕も泣く


そうだよ いつだって

祝福はいつもあった

だけど気が付いたのは今なんだ

このあたたかさは両手のなかに

満天の寒空の下に








しろ