shiro's nest -30ページ目

盲目の空

遠く離れた遠いところ、

影が多いこの街へ、

口笛吹いて降り立った。


煙が空を消し、

空に似た水彩画

スケッチの線で埋めようと

キャンバスは深き心の内に秘め。



キャンバスは確かに埋めた。

絵コンテでえぐったスモッグキャンバス、

何処まで行って、霧は晴れたかい?



嘘つきだらけの。
ブラザー、類人猿。

ホラーがいつしか見慣れてしまう。

ごはんを食むように銀紙を開け、

固い欺瞞を噛み砕く。

そうだったかい?

そうだったかい?



クリスマスの空は美しい。

採掘の傷跡が、
黒曜石で埋め尽くされた。

キャンバスを埋めたコンテは短くなり、

指先には血が滲む。


また空は色付き始め、

力無き膝は重量を増した。


あぁ、黒きこの空よ、

美しいこの空よ、

明けようとする空に抗って、

惨めな僕を隠しておくれ。



遠くの空で僕を探す、

あの人に見つからないように、

このステキな空が続くように、

あの娘の涙が見えないように。






満天の空へ

スモッグブラックの空へ

強い強い

愛と優しさを込めて


メリークリスマス









しろ

リパブリック リパブリック リパブリック

shiro's nest-080313_0836~01.JPG
空は静かに落ちて来た

逃げる水平線を追うように

鈍い屠殺者の眼光で


大地を慰む者はなく

静かに世界は終わりを告げた


神々たちは絹の手で

霞のチェスをするばかり

キングを囲んで迷うだけ

騎士の目は死んだまま

錆び付いたマスクは閉じたまま




人々は短絡的に

神に祈りを捧げるもの

道楽的に

高みに手を翳すもの

神の数だけ祈りを増やし

忘れた神から消しゴムでけす


神々たちは熟れた手で

民の血を啜るだけ

神を忘れたこの地では

ただただ贄が捧げられる

神々たちは気付かない

群集は血を求めていた



耳を塞ぐ君に捧ぐ



『誰もがここでは、死神に啜られる血を購いに使う』

『誰もが同じように』






地平線の導線に静かに光が灯る




最後の朝が来た












しろ

リパブリック リパブリック リパブリック

shiro's nest-080313_0836~01.JPG
空は静かに落ちて来た

逃げる水平線を追うように

鈍い屠殺者の眼光で


大地を慰む者はなく

静かに世界は終わりを告げた


神々たちは絹の手で

霞のチェスをするばかり

キングを囲んで迷うだけ

騎士の目は死んだまま

錆び付いたマスクは閉じたまま




人々は短絡的に

神に祈りを捧げるもの

道楽的に

高みに手を翳すもの

神の数だけ祈りを増やし

忘れた神から消しゴムでけす


神々たちは熟れた手で

民の血を啜るだけ

神を忘れたこの地では

ただただ贄が捧げられる

神々たちは気付かない

群集は血を求めていた



耳を塞ぐ君に捧ぐ



『誰もがここでは、死神に啜られる血を購いに使う』

『誰もが同じように』






地平線の導線に静かに光が灯る




最後の朝が来た












しろ