shiro's nest -32ページ目

無題

がたがたと崩れ落ちた

崩れる背中はジャッカルへ

こごえた吐息は母なるところ



ちびくろさんぼと大笑い

憎む大人を黙に凪ぎ

荒海を越える冒険家


久方ぶりに鏡をみた

大好きだったあの笑顔

あのえくぼに

どう映る?









しろ

ライ

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夢を見ていた

遠くて近い肉の夢

広げた指先の快楽

押し黙るコドモタチ

歪めた顔は母に変わる


兵隊のように人を狩った

次々に倒れる葦の束

掠れた音でライライライ


夢を見ていた

機械になった僕の腕

触るモノは皆燃えた


ギャンブルのように心を割った

ピースで奏でた薄い夢

機械の口でライライライ


かえりませう

かえりませう


ただ繰り返す ただただ空耳たち


誰だか分かっているのに

僕は聞こえないふりをした

誰だか分かっているのに


ひとりの部屋で啼く





シルバーの口で

ギィギィと










しろ

手紙

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好きだと言っておくれ

僕の水溜まり埋めるひと

その長い睫毛で

はにかむそばかすが愛らしいままで



オートロックの扉を開け

旧式のエレベーターを待ち

吸いたいタバコを我慢して

あなたにあなたに会いにゆく



駄目だなんて言わないでおくれ

見つめた瞳をそらす人

いらないなんて言わないでおくれ

低いヒールでタイルを踏んで



無駄だなんていわないでおくれ

長い睫毛が瞬いて

僕の心は羽根と飛ぶ


どこへだって行けるのさ
なんだって美しく、いかほど罵倒されようと


あなたが笑い

心が熱い

あなたがいれば

例えがいらない簡易さで








しろ