shiro's nest -33ページ目

豚と狸とやはり豚

はだかとはだかがとけあって

まんまるまーるい愛の形

汗とシズクが溶け合って

キャンディみたいな甘いフレーバー



新しげな月を見上げていた

湖畔はしーんと微笑みかける


キャンディみたいな甘い味

砂糖からとは思えないほど

一度覚えた甘い味


追い掛け今日も手を伸ばす

陳列棚にはしんみりと
数字がきちんと付いていた





しろ

誰かの知る海で

答えないのは静かなドール

翡翠の瞳でまばたきして、声にならない静寂で

ピンボールで空を飛ぶ、宇宙の塵で目を閉じた


星の数を数えてみた

星が僕に語りかける

星の数だけまぐわって

月は不気味に笑いかける


擦り減った革靴を肩にかけ

ヒカリ狂うネオンを殴りたおす

なんて言えば許してくれる?

ジョーカーの真似するドール

光が静かな夜に消えた

光の影で水浴びショータイム

ジョーカーのふりした長靴ミスター


わからないふりをした

わからないふりをした

わからないふりで






しろ

ホリデー

周りの流れが速ければ、
それだけ僕は遅くなって

辺りがよちよち歩きなら、
少しは立派に闊歩する

水槽に入った、僕は小さな金魚
小さな水槽であくせくして、
少ない酸素であっぷあっぷ
餌は確かに貰えるけど、
少しは休みもあるけれど、

我が輩どこに行く、我が輩何に成る
「どうしたいワトスン君」

今日海へ行った。
愛おしい海、僕が唯一帰るところ。
海でひとり、だけど違う海だった。

動いたのは海じゃない、小さな僕だ。
許せない裏切りに、思わずタバコを投げ込んだ。
信じていたのに、愛していたのに、
変わったのは僕じゃない、変わったのは、

こんなに涙が出る。


ヤバいよ。




雨だけはいつもと変わらない
静かに何もかも流してくれた。


しろ