shiro's nest -105ページ目

横顔が浮かばない

眉毛の真っ直ぐな少女

目がトロンとした少女

大好きな女の子


眉毛の真っ直ぐな男の子

芯の通った男の子

大好きな少女に

好きだと言う

男の子



一敗を喫するのは

仕方がない


なにかが足りないんだ

だけど

なにかがわからない
男の子


今の僕には良く解る

彼に足りなかったこと



彼の得意の水彩画

今の僕には描けない

なんだか絵の具が足りないよ

諦めかける僕の背に

届かない 小さな呟き





しろ

舌を出して背を向けろ

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埃まみれの この町の空気

僕らはいつも吸い込み続ける

壊れた掃除機みたいに ずっと

電源がある限り

命が続く限り


緑のない この町のキャンパス

僕らは緑を求め続けて

決して ここではない

鏡のない世界を作る
覗き穴の世界

卑怯のない世界


いつになるかもわからない

ずっとずっと遠くの未来


きっとこの町は美しいところになる

町は埃ひとつない清浄さを湛え

緑の温もりに包まれた

誰もが描きがちなユートピアになる




人はそんなに生きられないから

きっと僕らは暮らすことはないだろう


僕らは ただ 繰り返す


電源が尽きるまで

命が尽きるまで


怖くはないよ

ここは

鏡のない世界






しろ

ロングボウ

花に水を送る 悲しい方は

悲しい水面で 鷹を撃つ

ミクロ単位に削られた 悲しみを撃つ仰角は

天の星を暴くことはない



ただ 許せるだけで良かったのに

そう言う 人がいる


そういう人に

絶望することもなくなる

そんな自分が

自分がなぜ許せないのか


そう


それで構わないのか




星空に向かって撃ってみる

仰角はどうでもいい

星に思いが届くように


しろ