前長野県飯田市長の #牧野光朗 さんの #円卓の地域主義 は #山本龍ver1 のモデルだった。 #事業構想大学院大学出版部
 
南信州に位置する長野県飯田市は、伝統産業やハイテク産業、食品産業、農業などが主要産業である人口約10万人の地方都市。彼は人口10万人が最適なだと語っている。この飯田市の市政に2004年10月~2020年10月の4期16年携わり、「自立型の経済圏構想」の実現に尽力してきた。いま明確に覚えているのは「ミズヒキ」との伝統の技の継承。人口減少、少子化、高齢化の右肩下がり時代においても持続可能な地域づくりに取り組んだ牧野さんの言葉に私は導かれた。

 


 
他者の作り上げたアイデアであろうと、私たちの町に導入し、実行することは市政にかかわる人達にとっても市民にとっても、新しい価値を創造することと同じであり、その実現には困難が存在する。決して楽なことではありません。「クリエイティブとは自らのアイデアを思いつき政策を立案し成果物を生みだすことではない。」と私は考えています。よきアイデアは模倣するべきものです。他市の行っているクリエイティブな取り組みを地域に取り入れることも創造であると私は考えている。
私の4年前の政策公約に記載した「市民おひさまファンド」は長野県飯田市長の始めた「おひさま0円システム」を参考にしたものです。
「おひさま0円システムとは個人住宅の屋根に太陽光発電を設置する市民+設置費用を貸し出す銀行の官民協働事業である。毎月2万円のリース料を金融機関に支払うが、9年後は発電装置は市民の自己所有になる。」
この政策は前橋市で実施することは残念ながらできませんでした。
理由は①個人住宅が転売された場合の課題 ②耐震性などの住宅の設置基準の曖昧さなどでした。また前橋市以外の自治体でもこの制度を始めたという事例も稀です。このことからも創造的な政策とは模倣することも困難だということです。しかし飯田では実現したのです。

その飯田市長の牧野氏の著作がこれ。 
【円卓の地域主義―協創の場づくりから生まれる善い地域とは―】 
山本龍の出来なかった理由を知ろうと読んだのです。それ以上のたくさんの学びを得ました。市民、企業経営者、社会的な活動家・・・市役所職員など様々な方に一読をお勧めします。またその時間もない方のために私の読後感を添付させていただきます。
 
以下文責は山本龍です。(つまり私なりの解釈です。) 
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著者は牧野光朗氏 s36年飯田市生まれ、早大―日本開発銀行―2004年に市長就任―3期目の最終年。銀行勤務時代にドイツに赴任した経験から連邦国家ドイツにおいて地域主権型社会、とくに人口10万規模の地方都市が主体的な自治を実践していることを学んだ。スタットべルケの実践を機会があればお聴きしたい。
 
地方都市である飯田市が市民の共同体として内発的な産業政策と市民自治による文化政策を中心にして再生すると考え、以下の取り組みを推進してきた。その個々の取り組みを説明する前に、まずは政策の土台にある理念を先ず記載する。著者が訴えたい「理念」を私なりに解釈するれば「当事者として力を合わせる仕組み」であろう。次の考えから成り立っている
 
善き地域を作りたいと考える、主体的な市民、法人と地域コミュニティーと行政との連携こそ大切だ。
①官民の協創 市役所だけが行政サービスの担い手ではない。
・コミュニティービジネス
・民営化やPFI,PPP
・地域自治組織の強化
・コンパクトシティー
②当事者意識 (良い町にしたいと願うすべて人、自治組織、法人組織が尊重され、連帯しコミュニティーの課題解決と住みやすさを増す。)
③価値観共有 (②を成すために目標を共有化する)
④中央集権から地域主権へ (市民こそ当事者である)
⑤内発的な産業活性=都市が自ら価値を創造する仕組み
 
飯田市の取り組み
資産の継承 (※ない物ねだりから有る物活かし)
・リンゴ並木は市民が町を愛する象徴
戦後の復興時に建設された幅40Ⅿの帯状緑地に当時の中学生が植え、代々の市民が育て続けられた
・公民館活動のよる自治意識
・高校に地域人教育のカリキュラム導入。地育力と表現されているp144
・豊かな自然→体験旅行、エコツーリズム(まちづくり会社や観光公社)
・歴史資産の活用→江戸期に人形浄瑠璃 人形劇フェスタ
・森林資源活用→炭素排出量を2030年40%削減 文中にはどうやって削減するかの記載はないがたぶん森林だと解釈 本文には「環境首都を目指す」と記載されている。
・飯田まちづくりカンパニー →市街地再開発や文化イベント事業
・「アワニ―原則」※によって都市のデザインを再構築
 
・飯田伊那広域行政組合を結成し行政コストの削減。いい事は皆で。さらには定住自立圏構想を医療補完の議論からスタート
・自治基本条例を議会主導で制定
・地域づくり計画を地域主体で議論し策定頂き、自治会や住民の手による街づくり、里づくりを進めて頂く。市役所は応援をする。
・中山間地域振興計画=目的;飯田には山も街も里もある。多様な地域に多様な暮らし(ライフスタイル)と文化歴史がある。この多様性を維持し、価値を見直し再確立する アグリツーリズム エコツーリズムp130
・地域振興住宅の中山間地への設置 →若者家族の希望する間取りで住宅を貸し出し、地域活動への参加を条件に家賃補助 p133
・分散型エネルギーによる地域振興
 →保育園の閉園を防ぐために集落に発電所を設置し、生みだされた収益によって保育所存続のための定住人口増加策を行う。分散型エネルギー自治とは地域エネルギーと住民自治の一体化であり、大企業の売電利用のためでは地域の持続可能には寄与しないp145
・再生エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例 
・再生可能エネルギー導入審査会
・地域公共再生エネルギー活用事業認定
・中心市街地活性化基本計画
・事前指示書の導入 →かかりつけ医に自らの終末医療を断ることのできる制度 飯田市医師会
 
※アワニー原則とは
1991 年の秋、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園内のアワニ―ホテルにてニューアーバニズムの建築家によって発表された「まちづくりにおける遵守すべき原則」です。全米で住みやすい都市の上位にあるポートランドがその典型といわれている。
以下は国土交通省ウェブサイトより引用
『アワニー原則』(要約)
1.コミュニティの原則
①住民の生活に不可欠な様々な施設や活動拠点をあわせ持つ、多機能で統一感のあるものとすること
②できるだけ多くの施設が相互に気軽に歩いていける範囲内に位置するように設計すること
③同時にそれらは公共交通機関の駅や停留所に簡単に歩いていける距離内に整備されること
④様々な経済レベルや年齢の人々が住めるよう、様々なタイプの住宅が供給されること
⑤住んでいる人々が喜んで働けるよう、仕事の場がコミュニティ内で産み出されること
⑥新たにできるコミュニティは、それを包含するより大きな交通ネットワークと調和をとること
⑦商業活動、市民サービス、文化活動などが集中的になされる中心地を保持すること
⑧広場・公園など大きなオープンスペースを保持し、利用を考慮した場所とデザインの工夫をはかること
⑨パブリックなスペースは、日夜いつでも人々が興味を持って行くような場所となるよう設計すること
⑩各コミュニティやそれらがまとまったリージョン(地域)は、農業のグリーンベルト等によって明確な境界を保持すること、またこの境界は、開発行為の対象にならないようにすること
⑪コミュニティ内の歩行者用、自転車用を含めた様々な道路は相互に緊密なネットワークを保持し、ルートもおもしろくすること、また周囲の環境を工夫し、かつ小さく細くし、徒歩や自転車利用を促進すること
⑫天然の地形、排水、植生などは、可能な限り元の自然のままでコミュニティ内に保存されること
⑬すべてのコミュニティは資源を節約し、廃棄物が最小になるように設計すること
⑭自然の排水の利用、リサイクリングなどを通して、コミュニティは水の効果的な利用を追求すること
⑮エネルギー節約のために、通りの方向、建物の配置、日照(日陰)の活用などに工夫をこらすこと
2.リージョン(コミュニティを包含する地域)の原則
①地域の土地利用計画は、従来は自動車専用道路との整合性を第一に考えたが、これからは公共交通路線を中心とする交通輸送ネットワークとの整合性をまず第一に考えること
②地域は、グリーンベルトや野生生物棲息境界などの形で他の地域との境界線を常に保持すること
③市庁舎やスタジアム、博物館などのような地域の中心的な施設は、都市の中心部に位置すること
④地域の歴史、文化、気侯に対応し、独自性が表現・強化されるような建築方法、資材を採用すること
3.実現のための戦略
①全体計画は前述の諸原則に従い、状況変化に対応して常に柔軟に改定されるものであること
②地域全体との不整合な乱開発を防ぐため、地方公共団体は、適正な計画策定プロセスを保持すること
③開発事業の実施以前に、前述の諸原則にしたがった詳細な計画が策定されていること
④計画策定プロセスには誰でも参加できるようにし、提案が視覚的に理解できる資料を提供すること

私はこの #アワニー宣言 の精神性を基に前橋アーバンデザインが必要だと考えたのです。

 

 

#水引  =高級の贈答品に付いている紙細工の事?違うかも

調べてみた。伝統の意味は共通して3つ。
1.未開封であることを証明する意味ー封書のシーリングや封字と同じ役割
2.魔除けの意味ー水で洗い流して清める事から、水引には邪気を払う魔除け3.人と人を結びつける意味ー縁を結ぶ、人と人を結びつける力

水引の歴史
水引の起源は諸説ありますが、遣隋使の献上品に、紅白で染めた麻紐が掛けてあったことが始まりと言わっれその後、水引は麻紐から紙紐に変わり、贈答品の装飾として貴族の間で使われるようになり、贈り物に水引を装飾するのが日本の文化として定着しました。古くから紙の産地である長野県飯田市が伝統を守っ

 

日経新聞 JR東+めぶくID  全国温泉地の皆さん! 宿泊+割引き運賃パック を販売しよう
 

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細やかなことだけど、市民の便利が増えた
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このシンポから交通改革がスタートした
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交通はバスやタクシー会社などの民間の皆さんの活躍する場所、皆で少しづつ進む
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JRとスイカとの連携はキー
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駅員さんが切符をハサミ入れていた時代は改札渋滞。デジタルが変えた。これからも変えていく。
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「閑散期は電車賃割り引く」じゃあ平日の旅行がお得の時代になる。

めぶくIDとSuicaの連携が開く未来の可能性
JR東はモバイルSuicaの進化に乗り出した。JRが今まで手がけてきた移動というビッグデータの枠を超えたデータ蓄積解析こそDXの新しい局面を作るだろう。この妄想とも思える挑戦を続けてきたJRの皆様へエールをお贈りしたい。

移動とは人間の暮らしの中で最も基本的な「営み」でありその質的変化が社会の形を如何に変えるかワクワクする。これは社会の変革力にるだろう。【自由な移動は人権だ!】

しかし問題はIDの安全性とデータ領域の拡大だ。スイカのIDシステムの詳細は公開されていない部分もあるので断言はできないが、なりすまし可能であれば行政は連携を受け入れられない。行政が管理する(めぶくpayによる購買情報、医療保険に基づいた健康情報・・・)さなざな行政情報をデータガバナンスの面で監査権を行政・議会が行使できない企業に渡すことはできない。だから、IDとデータガバナンスがカギだ。前橋市のめぶくIDの仕組みはSuicaの課題を解決する可能性を秘めている。実現すれば日本の地域創生モデルとして他の自治体にも波及する可能性がある。
めぶくID×Suicaは、行政、交通、商業が一体化する新しい社会インフラの構築を意味する。この連携は、「地域のスマートシティ化」、「人々のQOLの向上」をもたらし、地域の経済活性化にもつながる。この記事を読んで感じたことです。これが前橋市スマートシティのスタートだった。 

 
さらに以下に私の願いを書きます。→妄想ではない。 
1. 社会の変革を促す「移動の進化」
人々の生活の最も基本的な「移動」の変革は社会の在り方そのものを変える力を持つ。JR東のモバイルSuicaのGPS情報利用は「改札フリー化」に繋がり、既に前橋市が進めるめぶくIDの顔認証決済のその先を行くものだ。だから連携が実現すれば、移動の自由度はさらに拡大する。住民の移動支援プラットフォームが実現する可能性が見えてくる。バス、タクシー、シェアサイクル、デイサービスの送迎、移動販売車、レンタカーなど、地域のあらゆる移動手段が1つのプラットフォームでシームレスに利用可能になるかもしれない。

2. 「ワンストップサービス」の実現
 めぶくIDはマイナンバーカードをトラストアンカーとしているため、行政サービス、商業施設の決済、公共交通の利用がすべて1つのIDで完結する。
これにSuicaが加われば、物理的なカードの必要がなくなり、アプリ1つでバス、電車、買い物、行政手続きがすべて済むという未来が現実化する。このJRの技術があればGPSと認証キーを発信する小さなデバイスをポケットに入れぱなしで大丈夫。つまり操作する必要がなくなる。さらに行政の給付金やポイント付与の受け取りが簡単になる。Suicaの限度額が2万円から拡大されることで、行政からの給付金や補助金の支払いにも活用できるようになった。特に、子育て給付金(5万円)のポイント講座支給に対応できる可能性が生まれたのは大きい。めぶくpayには自分のチャージと自治体からの給付が別々に区別可能です。

3. 「地域経済の活性は地域内の経済循環から」
 確かにスイカIDとめぶくIDとの連携が仮に可能になるとすれば、もっと深く地域に特化した情報を分析活用できるんではないのか。めぶくIDがすでに取り組んでいる地域通貨「めぶくPay」との連携が、Suicaと結びつくことで、地域通貨と全国流通のデジタル通貨がシームレスに繋がる。【※地域通貨は地域のみの決済】これにより前橋市内の商業施設での購買決済が【Suica】だけでなく【めぶくPay】のポイント付与も同時に行えるようになる。例えば、前橋市内の商店街でSuicaを使った決済をすると、めぶくPayポイントが自動的に付与されるといった仕組みも考えられる。
地域経済の活性化は「地域内でお金が循環する仕組み」を作ることで達成されるが、地域通貨+全国流通の通貨が連携することは、これまでになかった大きな一歩だといえる。
行政にとって最も重要な市民の移動の市民住民の移動の支援をバスやタクシーやシェアサイクルやあるいは移動販売あるいはデイサービスの送迎さまざまな移動の決済プラットフォームを構築することができる可能性を感じている。
 
4. 「パーソナライズされたサービス提供」
JR東のモバイルSuicaのGPS機能による移動データは、単なる移動履歴ではなく、「この時間帯にどこを移動していたか」という人の行動の可視化を可能にする。これにめぶくIDの購買履歴や健康情報を組み合わせれば、住民一人ひとりにパーソナライズされた情報提供が可能になる。例えば、前橋市の高齢者の移動データと健康データを組み合わせて、デイサービスの送迎ルートの最適化や、買い物の頻度が減っている高齢者への見守り支援のアプローチが可能になる。さらに、観光客の行動予測にも役立つ。観光客がどこを訪問しているのかがリアルタイムで把握できれば、観光地や商業施設のイベントの開催時期や場所を最適化することも可能だ。無駄な鉄砲は撃たないのです。

5. 「セキュリティとデータガバナンス」
セキュリティ面では、めぶくIDはマイナンバーカードをトラストアンカーとしており、信頼性が非常に高い。一方、Suicaは独自のIDシステムを採用しており、詳細は分からないが、これがなりすまし可能な状態であれば、行政は容易に受け入れられない。行政のサービス提供には高い本人確認精度が求められるため、IDの共通化には慎重な設計が必要だ。IDとデータガバナンスの課題として、行政が管理する情報(健康情報、医療情報、給付金の履歴)を「私企業に委ねるべきではない」という意見がある。
このため、行政が「データガバナンス」を担保する仕組みが必要だが、前橋市が採用しているダイナミックオプトイン(ユーザーの同意を得た上でデータ連携する仕組み)がこの課題を解決するポイントになりそうだ。

6. 「ダイナミックプライシングはオーバーツーリズム対策」
JRの移動ビッグデータを活用すれば、閑散期の移動を促すダイナミックプライシング(変動料金制)を導入できる。例えば、混雑していない時間帯の電車運賃を安くする仕組みを取り入れれば、住民が時間をずらして移動するようになり、通勤ラッシュの緩和や運行コストの削減につながる可能性がある。これはもしかして産業労働のカタチすら変えているのかもしれない9時出勤~5時退社なんて言う概念がなくなるだろう(@_@)
これがバス、タクシー、デイサービスの送迎、移動販売車、レンタカーにも導入されれば、地域全体の移動効率とコスト削減が飛躍的に向上する。例えば、前橋市の高齢者の送迎サービスにおいて、デイサービスの送迎車の稼働率を高めるために閑散時の送迎料金を安くするといった運用も考えられる。さらに閑散期の乗客が少ないときの料金割引いわゆるダイナミックプライシング(たとえばスーパーに夕方行くと割引になっているようなお得感)を活用しJR移動も行政の移動サービスも閑散期割引料金が可能になるはずだ。これって土日の観光地の混雑を緩和してなおかつ平準化できるとすればオーバーツーリズム対策だ。草津温泉のバスターミナルに各旅館が送迎車を運行する必要もなくなる。旅館はマイクロ不要。日本中の観光地には導入を検討ください。さらにJRと組んで 宿泊+割引き運賃パック を販売しよう。
 
7. 「住民の生活の質(QOL)の変化」
これらの連携が実現すると、住民の暮らしが大きく変わる。
・移動の多様化(バス、タクシー、シェアサイクル、レンタカーの連携)
・行政手続きの簡素化(給付金の受け取り、定期券の更新が自動化)
・見守り支援の強化(高齢者の移動・健康情報の活用)
・日常生活の利便性の向上(買い物履歴に基づくおすすめの提供)
・駐車場が不要になり収益スペース化へ
・渋滞緩和とCO2抑制
・料金が安い時間帯へ移動需要を分散
・何より家庭における車所有のコストが減る
生活の質的変化は、前橋市のめぶくIDが目指す「地域のアップデート」そのものであり、住民の「暮らしの支援」と「地域の経済循環」の両方が実現できる。
 
最後に自慢を述べたい(*^。^*)
細かい話だが、嬉しかったのはスイカ限度額が2万円から拡大することだ。2万円では行政の給付金のポイント給付が不可能(>_<) 子育て給付金だけで5万円、さまざまな自治体から振り込みする金額を考えれば2万円の限度額は少なすぎる。実はこの主張は私がめぶくIDとスイカを連携する際に一番懸念していたことだ。今回のJRのこの発表が前橋とJR東との連携の中で感じていただけて改善されだとすれば前橋が日本のために役に立ったということだ(*^^)v

西村晃さんとの再会と面談
全国を飛び回る経済評論家 #西村晃 さんが、拠点を横浜から前橋に移して移住された時、偶然、私は西村さんの文章を医療関係の月間誌 #新医療 で発見した。そこには「昨年末、長年住み慣れた横浜から群馬県前橋市へと転居した。一言で言えばコロナ疎開である」。そして西村さんにわざわざ市役所におでかけ頂き意見交換をさせて頂けた。それから五年ぶりに再び私の事務所にお越しくださいました。
面談というよりも、これまでの前橋市民としての感想やコンサルタントとしての活動を通じて得られた知見やご感想をいただく大変貴重な時間となりました。私一人のために、このような有意義な時間を割いてくださったことに、心から感謝申し上げます。

前橋に何で移住されたのだろうと思った記事。そしてお話を伺いたとと面談をお願いした。
当時、わざわざ市役所にお出掛け下さった西村氏

昨日の上毛に掲載された西村さん

 


前橋移住の背景と現在の生活
西村さんは東京で生まれ育ち、早稲田大からNHK、民間放送を経て独立し長年にわたり全国で経営セミナーを主催されてきました。体調を崩されたこともあり、新型コロナウイルス感染のリスクを避けるため、前橋に移住されたのが5年前のことです。
前橋の医療の充実、物価の安さ、そして何より食べ物の美味しさに大変満足とのこと。また、地震や富士山の噴火といったリスクが少ないことも評価されており、現在の暮らしに満足されている様子が印象的でした。

関東の第一位は前橋市に隣接する吉岡町 アエラの広告

前橋の物流・商業の優位性
物流面では、前橋は関越道・北関東道・上信越道の結節点に位置し、インターチェンジも多いため非常に便利であり、こうした地理的利点が、物流企業の集積や商業の発展に大きく寄与しているとのことから、小売店の競争が激しく、価格が下がり、消費者にとっては非常に住みやすい都市であるとのお話も印象的でした。西村さんのように全国の商業施設を見てきた方が「前橋は際立っている」と評して頂いた事にホッとしました。

群馬県央エリアの連携と経済圏の可能性
西村さんは、前橋・高崎・伊勢崎・渋川といった都市が、それぞれユニークな政策を展開しつつ、都市間連携によって「80万~100万人規模の経済圏」として大都市圏にはない魅力を発揮できると語られました。
「高崎だ、前橋だと張り合っている場合ではない」と明言され、「個別の都市政策と経済圏としての求心力を両立すべき」との強いメッセージをいただきました。私の上武貨物空港構想もその観点から始まったのです。

私もこの経済圏構想として貨物物流の必要性を感じます。山本一太知事の防災庁構想ともリンクできるのでは?
先ずはドローン・ポートから

ストレスフリーな暮らしと観光の魅力
群馬の魅力は、商業の利便性だけでなく、ストレスのない日常生活にもあります。朝の渋滞もほとんどなく、駐車場の心配も少ない。そして、休日には温泉を満喫できる。これこそが「ハイブリッドな生活」の真髄であり、山本一太知事の掲げる都市と田園の融合を体現した暮らしだと西村さんは語られました。

食と地域ブランド化:オーベルジュの事例紹介
話題は観光にも広がり、地域の食材を活かした「オーベルジュ」や「田園レストラン」についての紹介を受けました。例えば、北海道真狩村の「マッカリーナ」や長野県東御市の「ヴィラデストワイナリー」など、地域の農と食と観光を融合したブランド展開が印象的でした。
地域の一次産品に新しい価値を付加することで、地方創生につなげる。その実例として、非常に参考になるものでした。

北海道真狩村にあるオーベルジュマッカリーナ。ニセコから近くワインで有名だそうです。
https://maccarina.co.jp/

長野県東御市にある仏文学者の #玉村豊男 氏の運営するワイナリー
https://www.villadest.com/about/

佐世保市のふるさと納税返礼品も西村さんのアドバイスです。私も注文しました。佐世保の“ゴロっ”が楽しみです。前橋市税を減らしたくなかったので今まで他の自治体のふるさと納税の返礼品をいただいたことはありませんでした。今回初めて他の自自地へふるさと納税をさせていただく経験をいたしましたが、ウェブを検索するとほとんどが さとふる、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税・・・へのページ誘導が多く、またそちらでは買い物ポイントがポイント運用会社からもらえるのでどうしてもそちらに行きがちです。しかし自治体からすると10%もの紹介手数料を払わなくてはいけません。そこで私も佐世保市のウェブから直接手続きをさせて頂きましたがウェブの構成やデザインが煩雑でまた佐世保市が提供する1000件ものふるさと返礼品をから一点を探すのが難しかったです。翻って前橋を見てみればやはりこれもなかなか複雑です。どうしてもふるさと納税の代行するエージェントに流れていってしまうんだろうなとちょっと悔しい発見をさせていただきました。

皆さんも楽天などの仲介サイトではなく直接、自治体のふる納ページを使ってあげてください。10%手数料を市町村が払わないで済むように・・・
「ゴロッとお肉」のカレーです。この「ゴロっと」がイイですね(^^♪
株式会社豊味館|公式オンラインショップ・会社概要

 

実は前橋でも食を通じた六次産業と観光が進みつつある
私も六次産業化を地域の農業ブランドが重要であると取り組んでまいりました。その一つが、石橋さんや奈良さんのワイン造り、徳永さんのオリーブの植林…いろいろな動きはスローシティの発祥の地であるイタリア・ウンブリアのオリヴィエト市から学んできたアクションだったと思います。
さらにはオーヴェルジュとまでは言わないものの民泊やあるいは古民家の改修し宿泊機能とそこに地域の郷土食をいろんな形で提供できる仕組みが今動こうとしていることです。実際、代々木上原のイタリアンレストランのオーナーが粕川で #我んち というフレンチのお店を作られたり…いろんな動きが生まれています。また道の駅の隣の畑で枝豆を作られているそんな元商社マンも頑張っています。自分で摘んで鍋でサッと頂くのです。
この中心は移住コンシェルジュの鈴木正知さんたちが進めているスローシティ活動やそれに答えてくれたルーフの宿を経営する丸谷さんの動きです。
そして共愛学園前橋国際大学の学生さんや指導教授の皆さんそれに加わって慶応大学のSFCの皆さんなどの若者の動きも活性化を引き出してくれてています。
オーナーシェフが畑で育てる様々なヨーロッパ野菜 #我ん家(ワレンチ)
畑の野菜で和のフレンチ 我ん家(ワレンチ)の前橋グルメ情報|前橋発、新しい風 「めぶく」街 。前橋の様々な話題を取り扱う前橋新聞-mebukuです。

るうふ の古民家改修の宿
丸谷さんの理念の中心は山村の歴史文化
 
昔どの家にも”はれの日”の食器があった
採りたての枝豆を鍋で味わう素晴らしさ
学生さんが作った地域マップ
こうして移住される日tが増えた

医療と健康維持を重視した移住基準
西村さんは、移住先を選ぶ際のもう一つの重要な視点として「医療・健康維持」の重要性を語られました。特に前橋市における医療機関の充実ぶりについて、高く評価されていました。

医療ツーリズムと健康診断滞在の可能性
一方、
千葉県鴨川市にある「亀田病院」を例に挙げ、医療ツーリズム、特に「健康診断を目的とした滞在型ツーリズム」の可能性についてお話くださいました。単なる治療目的ではなく、観光を楽しみながら健康チェックを受ける長期滞在型のプランによって、受診者や医療スタッフを含む地域全体への経済波及効果が現れているとのことです。


西吾妻病院など観光地直結型の医療施設の役割
私自身もこの話を伺って、たとえば「にしあがつま病院」のように観光地に隣接する医療施設が、こうした受け入れ体制を整えることで、地域の医療レベル向上と病院経営の改善にもつながるのではないかと思いました。


富裕層の来訪と利根川飛行場構想
ここで西村さんから、さらに貴重なアドバイスがありました。それは「個人所有の小型飛行機などで訪れる富裕層の存在」を見据えた提案でした。
実は、西村さんは既に「利根川飛行場の計画」についてご存じで、その点を指摘された時には、嬉しさと同時に驚きと焦りも覚えました。龍の妄想を評価されている経済評論家がおられた(*^^)v
医療・観光・交通・富裕層誘致など、さまざまな視点から西村さんは、前橋の移住地・観光地としての可能性を感じておられました。
その総合力を活かすことが、今後の地域づくりにおいて重要であると、私も深く実感しました。

これは奈良県の計画ですが、群馬・埼玉でも可能性があるのでは
 

人口減少と地域経済の未来
西村さんは、日本がこれから直面する「消費人口の減少」に対し、強い危機感を抱いておられました。そんな中でも「いいものを作り、付加価値をつけていくこと」が地域経済の生き残る道だと、全国のセミナーでも語り続けておられるそうです。
今後はインドやアフリカ諸国との連携も視野に入れており、日本の将来の新たな市場・パートナーとして期待しているとのことでした。

郵政民営化から郵便局再公有化という共通の思い
話の最後に驚いたのは、西村さんが「郵便局の価値をもっと見直すべきだ」と語られたことです。私もまったく同じ考えを持っており、特定郵便局の行政サテライト機能としての可能性について意見が一致しました。
たとえば、中之条町の入山郵便局のように、行政の最前線としての役割を果たすことができるのではないか。そんな共通認識のもと、話は大いに盛り上がりました。でもほんとに郵便局の役割が大事。特に山間部の住民サービスには・・・
クラウドにたくさんの郵便局と行政連携の資料が残っています。
大野さんが若い(*^_^*)

 
 
 
私も若い(@_@)

また新たな責任を背負うことになった。

政治は非情なもんだ。成功して当たり前。失敗すれば雑巾の様に捨てられる。

多難な人生を自ら選んだのから進むしかない。

 

昨日 ⇑ 僕は自分のXやFacebookで「ぼろ雑巾になって捨てられる」という表現を使いました。これは、特定の誰かに向けた言葉ではありません。
政治に関わるすべての人たちが、「ぼろ雑巾になる」覚悟で活動しているのではないか

──そんな思いからです。

何かを変えたい。あるいは何かを守りたい。
そう願って政治的な役割を担っているすべての人にとって、その役割を果たせなくなった瞬間、政治的存在そのものが消える──僕にとっては、ごく自然な比喩です。
現時点で有権者の信託を得られなかったからといって、彼らの「社会的意味」が失われたわけではありません、人としての社会活動に終わりない。


世の中を綺麗にしながら、自らは真っ黒に汚れていき、最後には、それ以上汚れを拭き取れなくなった瞬間。あるいは、床に飛び出た釘の頭に引っかかって破れたとき。そのとき雑巾の役割は終わります。
けれど、新しい雑巾がまた、次の汚れを拭き取ってくれるはずです。
つまり何時かモット賢い機能に政策判断は委ねられるとの私の確信です。

「雑巾」という比喩は、僕がずっと感じ続けてきたものです。
AIが最適な住民サービスや政策立案を行える時代になれば、首長という役職そのものが不要になる──僕はそう信じています。
10年前の読売新聞の論説委員さんが取材に見えられたときの論表です。

 

さらには前橋出身の詩人、萩原朔太郎を記念する前橋文学館の会長として
ヘンテコに活躍する萩原朔美さんのこの言葉です。

 


私の所属する政党の多くの挑戦者たちが、何故、夢に破れてのしょうか?

  • 選挙の仕組みに新しいテクノロジーが台頭したからでしょうか?

  • 新しい政党の「新鮮さ」に見劣りしたからでしょうか?

  • 政策の丁寧な説明が足りなかったからでしょうか?

  • さまざまな疑念や不安を払拭する努力が不足していたからでしょうか?

いろいろな意見があるでしょう。
でも、もっとも大事なことは「過去へ捉われることで、新しい挑戦に躊躇する気持ち」ではないでしょうか。確かに多くを成し遂げたでも、その成功体験の呪縛を断ち切る勇気ではないでしょうか?古いノートですが30年前の私の確信です。 #ドラッカー #断絶に時代

 
 


けれど、それは一人ひとりの候補者の責任ではない──僕はそう思てます。
すべてはリーダーの責任です。
普通なら、これだけの犠牲者(敗者)が出れば、組織のリーダーは自分自身の失敗や未熟さと向き合うのが当然のはずです。
それは──リーダーである石破さん、あなたのことです。
けれど、このリーダーは何も気づいていない。
最近、僕は「鈍感なリーダー」という存在に、強い絶望を感じています。
リーダーシップとは、組織を変革すること。
気づけない人に、変革はできないのです。
#中島政希 #暁鐘を憧つ (30年前に県議会に立候補の際のメモと思われる)読み直した。
「国民の情にどうに応えるか」

 

国に依存せず、地方政治こそが、ダイナミックなリーダーシップによって自己変革できるはずです。
そして、そうした地方政治の挑戦を、中央政治が認め、支えてくれることを──僕は、心から期待しています。

 

こんな組織の中に石を投げるテーマは選挙期間中には憚れました。
でも、それは私に臆病の言い訳です。数年前に亡くなられた #井田金次郎 さんの歌です。言わなければ伝わらない。

 
 

 

講師の自己紹介文より

現在では「エリアリノベーション」という言葉に代表されるように、官民の連携により従来の商いと住居の空間から、多様な生活様式を受容する場に置き換わってきている事例も多く、我らが前橋はそのトップランナーと目されつつあります。全国10自治体でまちなか再生に携わる都市計画家として、自らの実践とそこから得た知見を報告すると共に、前橋の中心市街地の「今」を考察し、「これから」を考えてみたいと思います。

 

 

龍の感じた講演者の横顔

タイトルにこれは聞かねばと参加しました。同窓会の幹事学年の代表が講演をすると言う決まり。彼は平成10年卒だから多分43歳だと思う。実は昔から私とFacebookの友達になってくださっていた。「臂」だから伊勢崎市の市長さんのお身内かなと思っていたがご子息だった。記念講演の中身は甚だしくショッキングだった。行政プロセスが時間をかけて積み上げていく。そのスタートにおいて市民の共感が不足していても行政プロセスの無謬性だけが優先され進んでいく様子を明示するには「美術館」と「観覧車」は格好のテーマ。お任せ民主主義の先には住民にとって不都合な結果があると龍は感じる。

 

当日会場に着くと伊勢崎市長の臂さんと再会。もちろん彼も同窓だからおられるのは当然だが、、「モシカシテ、講師は息子さん?」と尋ねるとあたりだった。今日の講演には

・前橋市「アーツ前橋の建設経過」

・伊勢崎市2007年に起きた「観覧車の建設凍結」

の二つが行政の意思決定プロセスの例として示されるらしい。

 

前橋を羊の街にシープ前橋構想

伊勢崎の観覧車の新設構想

行政の事業プロセスのメタファーとして語られた。会場ももりあがった。

そっと見たら、伊勢崎市長も笑っていた。私も大いに楽しませていただいた。

それでは講演の中身は私のメモ起こしですので文責は山本龍です。

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都市計画とまちづくりの専門家である講演者が、前橋市の街中活性化に関する講演。

彼は東日本大震災後の大船渡市の復興まちづくりや、岩手県内の中心市街地デザインセンターなど、全国13の市町村での行政連携によるまちづくり推進の経験を持っています。

 

講演者は自身の役割を5つに分類して説明しました

➀プランナー(計画作り)、

上位計画と個別計画を繋ぐ役割、都市計画とまちづくりを専門として東日本大震災後の大船渡市の復興まちづくりや、岩手県内の盛岡での中心市街地デザインセンターに携わり北海道から熊本まで、全国13の市町村で行政と連携してまちづくりを推進している。

土地柄も違えば風土も違うそんな中でよくこんな複雑なレイヤーごとに計画できることに驚いた。特に地域の産業特性(農業・観光・工業立地・・・)を伸ばすようなプランをどのように作っているのかお聞きしたかった。

 

➁デザイナー(アーバンデザイン)

デザイナーとしてアーバンデザインを行う役割。前橋のアーバンデザインにおいても一番苦労したのがみんなが納得するということだったと思い返した。前橋では前橋デザインコミッションというアーバンデザインを管理・監督・促進をする民間団体の力が大きい。講演者が関わってるデザインの具現化が行われているのか興味深い。

③マネージャー(エリアマネジメント)

エリアマネジメントを行うう被災した地域で市が土地を取得し、事業用定期借地権(20年から40年間)を活用して元々商売をしていた事業者に土地を貸し、商業活動を再開させる取り組みを行っていると聞いた。エリアマネジメントは最終的にはみんながコストを負担するものだが残念ながら前橋ではそこに至らないのだ。もっとも経済活動の増加による課税やあるいは固定資産税収など最終的にはエリアマネジメントの富は行政に還元される。だが本来ならばエリアマネジメントを行っている組織に収入が入らなければいけないのだが・・・そのあたりの秘訣が聞きたかった。

 

④プロデューサー(プロジェクト全体の責任者)

プロデューサーとして企画から運営まで行政、立地企業、各種団体、金融機関、交通事業者が連携してまちづくりを推進している。全体のプロジェクトを調整してくっていうのは苦労なことだろうな・・・何しろそれぞれの団体の上には経済産業省や国土交通省さらには団体ごとにそれぞれ所管をする政府機関があってそこまで調整をせねばならない苦労というのは計り知れないな。前橋だって自動運転バスが国土交通省の条件に合うまでに整えるには時間がかかる。

 

⑤旅芸人の役割

実は私はこの⑤の旅芸人という自己評価がとってもチャーミングに思えている。それって孔子もソクラテスもキリストも芭蕉もキング牧師も旅先で自らの想いを語り伝導していたんじゃないかな?今、日本中を飛び回って自分の政党のビジョンを説明している参議員の候補者も旅先で思いを語って聴衆を励まし導くのだから誰も旅芸人だろう。

特に大船渡市では、事業用定期借地権を活用した復興まちづくりを天皇陛下にもご説明したとの経歴もあるのですから講演者は一流芸人ですね。私も旅はしてないがいろんな時と場所でさまざまな思いを語ってきたつもりだ。できるだけ楽しくしようとしてきたが・・・

 

 

さて講演の中心テーマは「前橋の街中で羊を飼う」という一見突飛なアイデアを通じて、まちづくりにおける創造的思考と公民連携の重要性を示すものでした。

講師は羊と前橋の歴史的関係、羊の生態的特性、そして羊を活用した教育、環境整備、観光、商業などの可能性についてモットモラシク説明しました。

 

もし私が前橋市長だったら

前橋のまちなかで

羊を飼います

 

山本龍も赤城山で5匹の羊から始めましたが、1000匹構想には驚きます(@_@)

 

    

 

「もし私が前橋市長だったら前橋の街中で羊を飼う」提案

講師は「もし私が前橋市長だったら」という仮定で、前橋の街中で羊を飼うという提案。

いきなりこの提案から始まったのでいささかびっくり。いろいろな提案理由をモットモラシクお話いただいた。前橋と羊の歴史的関係、羊の生態的特性、草だけを食べ・・・・

実はもう赤城山で移住コンシェルジュが飼ってるんだけど。ただこれは現実的な話ではなくある意味メタファーなのでそんな反論はする必要もない。

 

「前橋で羊を飼わない理由が見つからない」と講師は結論。

羊を活用したまちづくりの可能性として、学校教育での動物介在教育、心身の健康維持、雑草管理による環境整備、トランジットモールによる渋滞緩和、キャラクターを活用した商業利用、羊毛や羊肉の活用、インバウンド対策としてのハラール対応など・・・

これらの理由から「前橋で羊を買わない理由が見つからない」と講師は結論。

羊が逃げたらどうする?って指摘があるだろうが、アート作品もなくなるだろうというメッセージは会場を沸かした。僕にしてみれば僕のミスだからお笑いはしないけど。

とくにこのトランジットモールの理由は、これからの将来の困難を暗示しているようだ(>_<)

 

 

 

行政プロセスは

羊を導入するための、庁内検討会から始まり、市民ワークショップ、基本構想検討委員会、基本計画検討委員会、設計プロポーザルなど、長期間にわたる行政プロセス通りに進む。このプロセスが平成19年の美術館構想(アーツ前橋)と同様であることを指摘した。なるほどそういう展開なのね。

 

  

 

ここからが羊政策から離れて、

➀行政プロセスも少し改善の話

過去20年間で日本の公共と民間の関係が大きく変化してきたと講演者は指摘。行政運営の考え方が「プライマリーバランス重視」から「NPM(New Public Management)」を経て「PPP(公民連携)」へと変化し、民間の権限委譲と役割拡大が進んできたと説明

 

➁中心市街地政策の変遷

中心市街地に関する政策の変遷について、戦後のGHQ進駐後の百貨店法廃止から始まり、大店法、中活法、都市再生特別措置法へと変化してきた歴史を説明しました。商店街を守るための政策から、民間の創意工夫を求める事業へと変わってきた

 

③ライフサイクルコストの重要

行政が従来イニシャルコスト(建設コスト)を重視してきたが、実際にはライフサイクルコスト(生涯コスト)の方が重要であることを指摘しました。民間では早くからライフサイクルコストを意識していたが、行政ではまだ20年前はあまり意識されていなかった。KPIの行政指標についてのお話が聞きたかった。

 

④公共施設運営の国際比較

公共施設運営について国際比較を行い、アメリカのスミソニアン協会、イギリスのアームズレングスの原則、フランスの文化的自律性など、諸外国では政治と芸術文化を切り離す傾向があるのに対し、日本では直轄でキュレーションを行う「日本式管理」が主流だったと説明

 

⑤税制優遇と規制緩和の事例

関わった岩手県大船渡市の事例として、事業用定期借地で土地を貸し、借地料を固定資産税相当まで減免する代わりにエリアマネジメントの負担金として徴収し、まちづくり活動に充当する仕組みを紹介しました。同様に熊本県荒尾市でも進出事業者からお金を集めてエリアマネジメントに活用する取り組みを行っていると説明あり。

 

前橋市の「集まる場所」の評価

講演者は前橋市の「集まる場所」について、批判的な意見もあるが功績は絶大だと評価し、白井屋ホテルや手紙社などの民間投資を呼び込むきっかけになったと述べました。公益と収益のバランスについて触れ、田中仁氏らの取り組みは「メセナ(企業による芸術文化支援)」に近い姿勢だと評価しました。だからアーム・レングスなんだと私は思う。でもアーツ前橋は直営だけど、何時か行政から離れる予感がするが。

 

石破総理が場所を訪れそして「地方創生のロールモデルに前橋市を・・・」という考え方や、「普遍化」や「横展開」という総理の発言に対して、地域の個性や特性を無視した中央政府の身勝手な発想だと言う指摘があると講師は話された。実は私もそうだと思う。前橋の例を他の自治体に押し付けるのは無理で失礼。地域地域で自由な発想で地域の特性を生かしてそして自由に街づくりでいいんだよ。それに対する規制緩和や自由度を高めていく裁量権を担保するそれが中央政府の本当はやるべきことだ。口を出してもらっても困るだけだと私も思う。

 

「PPP(公民連携)」へと変化してきたことを講師も指摘してたけれども結局は市民が住民が動かなくちゃいやなんか変わらないですよそのためには中央政府が厨房自社にあれこれ言うのではなく、地方自治体が住民にあれこれ言うのでもなく、住民があれこれやっているのだと僕は思うけれど。だとすればそこに対する自由度を応援するしかない行政の役割はないと思うしプラス精神的には市民や住民をパートナーとして信頼しているこの気持ちが大切なんだと思う。、

 

 

 

バックキャスティングの重要性について講演者は話した

講演者は前橋市のビジョン「めぶく。」について、多様性を認める姿勢は素晴らしいとしながらも、将来のあるべき姿から逆算して考える「バックキャスティング」の重要性を強調。2050年には人口が27万人まで減少する前橋市において、現在の関係者がいなくなった後も継続できるまちづくりの必要性を訴えた。前橋市の将来ビジョンについて「バックキャスティング」の手法を用いて、2050年に人口27万人になる前橋市の将来像から逆算した計画を検討することを提案しました。 ← ちょっとこの部分に私の私見。バックキャストは目標ビジョンを達成する為の道順を戻ってくるステップなんだから僕たち「めぶく。社会」には完成がない。毎日、少しずつ進んでいるんじゃないだろうか。私は「めぶく。」ビジョンをみんなが共有価値化することによってその進化が継続ができるんだと信じている。

誰が市長でもこのビジョンが変わらなければいいんだ。