フラココリズム

ブログ開設してはや1年経ちます。

実質動いていたのはどれくらいだろう(´д`)


再び、読書レビューを中心に動こうと思います。

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50回目のファーストキス

50回目のファーストキス


すごくすごくあったかいラブコメでした。


無垢なヒロイン、

頑固だけど実は優しいのお父さん、

いじられキャラのお兄さん、

奇想天外のおばさん etc...


こんな、個性的なキャラクターたちの絡みが楽しい。

アチコチに笑いをちりばめてくれてくれてます。


ヒロインをめぐる思いがあってこそ、進んでいく毎日。

必ず進んでいかなければならない時間との葛藤。


一日という時間の尊さを感じた同時に、

人と人の結びつき、心あってのストーリーに

心を和まされました。


ただ前半は、ジョークが少々きつくて、

思わず顔をしかめちゃいそうになりました。


休日にのんびーりと見るのがおすすめです。

恋をしたい方も、

恋をしている方も、

熱々のカップルさんも、

楽しんでもらえると思います。


あ。あとペンギンがかわいいです。

海 / 小川洋子

book6

小川洋子さんの7篇の短編集。


初めて読みます、小川洋子さん。

表題作「海」を読み始めて、僕と泉さんの会話が始まってすぐに「ああ。好きな文だ」と思った。

人と人が顔を合わすために用意された場の、あの緊張感と、よそよそしさが"空気"で伝わってくる。

そんな、にくい文です。


「缶入りドロップ」はほんの数行のおはなしですが、

それだけで充分あたたかい優しいおはなし。


そして、ちょっとした衝撃だったのが「バタフライ和文タイプ事務所」。

これは「性」を書いたおはなし。

読み始めてすぐに「異世界だ」、という直感を持ちました。

第一、「バタフライ和文タイプ事務所」なんて、名前が素敵すぎるし。

平静を装ってる主人公からは、全然いやらしさが感じられないのに、

なんの波のない、無表情の会話が逆にいやらしさをかき立てる、というか。

冷静と情熱、という言葉をとっさに思い出しました。

妙にドキドキさせられるおはなしでした。

書き手が女性なので、穏やかに読めたのかもしれません。


7編どれも味があっておすすめです。

パプリカ


102

「パプリカ」

今敏監督の最新作。

映像化不可能と言われた筒井康隆さんの「パプリカ」をアニメ映画化したものです。

数ヶ月前に絶賛した「時をかける少女」の原作者でもあります。


千葉敦子は精神総合医療所の若きセラピスト。

「パプリカ」とは、彼女がサイコセラピー機器を用いて治療するときのコードネーム。

このサイコセラピー機器とは、頭部に装着するだけで、

互いの夢に行き来することができる画期的な機器「DCミニ」のことで、

事件はこの「DCミニ」が盗まれたことから始まる。


と、書いてるだけでも、わくわくしちゃうあらすじ。

予告を見てからずっと観たいと思っていた映画です。

思ったより早く観ることができてよかった。


「パーフェクトブルー」で感じた「アニメーションでしかできない演出」が、

またバージョンアップして降り注いできた感じ。

物語のフィールドとなる「夢」の表現がとってもユニーク、そして狂ってる。

この狂った夢がたまりません。

正直、この映画を観たあとの第一声は「しんどい」でした。

決して、悪い意味じゃありません。

きっと悪い夢を見続けてしまったせいです。


ストーリーを味わうというより、多彩なビジュアル、そして画面と同じように魅力的で多彩なサウンドを存分に楽しんだ感じです。

だからこそ、原作を読んでみたいという気持ちも芽生えました。

でも、難しそう。


登場人物の外見がキャラクターっぽすぎるので、リアリティには欠けると感じました。

が、ストーリー上問題ないですね。

たぶん、時田君はもう少し痩せててもよかったんじゃないか、と思っただけです。


声優さんも安定した人がそろってますので安心して観ることができます。


ストーリーの細かい部分が理解できなかったのが残念でした。

もう1回じっくりと観たい作品です。


おすすめするなら、アニメ・小説好きの20歳前後以上。

興味ある人はぜひ観て欲しいです。

かるーく、女性のハダカがあるし、なによりストーリーが子ども向けじゃないです。


上映館・上映期間が限られてますので、公式サイトで確認してください。

http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/

好きだ、

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「好きだ、」

これはお友達がお薦めしていた映画。

空がさわやかなポスターと、このタイトルがとても好印象。


始めたばかりの慣れないギターを弾くヨースケと、そのギターの音色を鼻唄で口ずさむユウ。

17歳の2人は、互いに「好きだ」と言えないがためにすれ違ってばかりいた。

(※若干ネタバレあり。)


プロモーションビデオのような映像が続きます。

どのシーンを切り取っても、絵になる。

青と緑にこだわったと感じさせる、さわやかな背景が続きます。

壁やその他の背景にも、この2色は表現されていて、おみごと。


ただ、キレイすぎるんですよね。

1つ1つの画面の構図はけっこう慎重に作られてるように感じましたが、

全体を通すと、どうもインパクトない映像。

しかも間が多くて、テンポのない時間。

きっと、これには監督の意図があると思うんですが、

あたしは、もっと凝縮した方がよかったんじゃないかと思います。

合う合わないのある作品ですね。


きっとあたしは主演が宮﨑あおいじゃなかったら、1時間半観ることができなかったと思う。

当時は17歳みたいだけど、やっぱり巧いです。


ドキドキさせられたシーンはいくつかあります。

17歳のくすぐったいぐらいの恋。

恋したいなーと思ってる人、とてものんびりとした映画を観たい方におすすめ。


http://www.su-ki-da.jp /

PERFECT BLUE

98  099  



PERFECT BLUE

アイドルグループ”CHAM”のメンバー「霧越未麻(きりごえみま)」はグループを脱退し、女優へと転身。

環境の変化や、身の回りに起きる不可解な事件に混乱しつつも、

女優である自分の居場所を確立しようと、ドラマの仕事に打ち込んでいく。



先日『パプリカ』が公開したばかりの、今敏(こん・さとし)監督の初監督作品。

『パプリカ』の予習のような感覚で、パーフェクトブルーを見ることに。

(まぁ、たまたまアニマックスでやってたんですが)



1997年のアニメ映画なので、アイドル像にズレを感じますが。

インターネットや、ストーカーを取り入れていたり、近年っぽさに驚かされました。


確かこの作品を見て、最初に浮かんだ言葉が「やられた!!」だったような。

アニマックスでのこの作品のCMで、「現実と虚構」といういかにも気を惹く宣伝文句(?)が、あたしの興味を引き出して、

まさしく、この「現実と虚構」の展開に乗せられて、画面に食い付いていたと思います。

ストーリーが進んでいくほど、また謎が深まっていく。

それも、見てる側が、いい意味で混乱する謎。

なかなかニクい演出です。


アニメの「可能性」というものを、大きく広げられた、

というよりは、「こんなにも大きかったのか」という感想を持たされました。



絶賛!とまではいきませんが、とてもよい刺激になった作品です。



※アニメ映画といっても子ども向けではありません。

 レイプシーンや、グロテスクなシーンもありますし。

 苦手な方は注意して下さい。

 おすすめするなら、20歳前後以上の方ですね。

ゆれる


097


復活第一弾はこれでしょう。ネタバレなしです。


これは、夏休みからずっと観たいと言ってた映画。
7/2に公開したんですが、順次公開で、地元では今公開しています。

「あの橋を渡るまでは、兄弟でした。」


このキャッチコピーを唯一の持ち物に、あたしは映画館へ行きました。

だから、映画が始まって数十分は、想像してたストーリーよりも地味だなぁ、なんて感じたりしましたが、

終わるころにはそんなこと思わせないほどの、一言では言い表せられない満足感。
緊張の続く映画でした。

なんというか、新ジャンル?


とにかくエンドロール終わっても、余韻の中にいて、

目が離せないまま、真っ暗になってしまったスクリーンを数秒眺めていました。

西川美和監督のセンス、視線がとても好み。

コマの見せ方はすてきだし、わざとらしさもない。

人物の表情の下にある、心の乱れ、思惑、探り合いなどがセリフになくても受け取ることができる。

下手に「美しい」とか「きれい」を求め過ぎていない、そんな風に感じました。

(そして、色気むんむんのセクシーシーンが、強く、印象に残ってる。)


そして、映画の魅力を大きく際だてているのが、役者さん。
とにかく兄弟のキャラクターとキャストがいい。

そもそもオダギリジョーの演技を、ライフカードのCM以外で初めて観たけど、やられた。
あのラフさ、役柄にしっくりきて思わず惚れ惚れ。

(「この作品で、今までで最高の演技を見せた!」なんて意見も見ました。)
そしてやっぱり兄役の香川照之さんも、巧い。

もう一回観たい。
すぐに、そう感じさせる映画でした。


http://www.yureru.com/

銀河鉄道の夜 / 宮沢賢治

「銀河鉄道の夜」を読みました。
内容だけ把握しておきたい、という妙な好奇心から読んだけれど
やはり、読んでおいてよかったと思える美しい物語です。
美しいです。きれい、じゃなくて。

あまりに突然に始まった銀河鉄道の旅。
美しい星たちが、美しいわけをそこにいる人たちは知っている。
どんどん変わってゆく景色の中に、

「かなしい」があり、「さいわい」とは何だろう、と問う。
旅が終わるころの、ジョバンニやカムパネルラのやりとりが印象に残ります。


2人が見つめている景色を一緒に見つめたいけれど、

頭のなかで映像化するのが困難でした。
(これはあたしの読解力の問題ですが;)

これを読む前に「双子の星」のはなしを読んでおくと、

もう少し、この話を楽しむことができます。


宮沢賢治の死後に発見・発表されたということで
ところどころ穴があったり、未明なところがあったり。とても残念。

彼の宇宙観について、彼自身が語っているものがあれば読みたい。
きっと神様に近い場所であり、人間が帰る場所、なんでしょうね。


あたしのつたない見解なので、誤解があるかもしれません。

何度か、読み返そうと思います。

バタフライ・エフェクト

032

 【The Butterfly Effect】


 公式サイト

 http://www.butterflyeffect.jp/




きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。

それは、神にも許されない行為。



相方の薦めでDVDをレンタル。

観たのは1ヶ月前になります。

予想以上におもしろかった!!オススメです!!


バタフライ・エフェクトとは、カオス理論からきた言葉で、

映画の始まりでも「蝶の羽ばたきのような小さな事象が、地球の裏側の嵐の原因となる」と紹介されている。

おもしろい。

この言葉に、惹かれてしまった。


   少年時代、エヴァンは記憶を喪失する“ブラックアウト”を

   起こすことがしばしばあった。

   精神科の医師の勧めで日記をつけるようになるエヴァン。

   やがて大学生となり、ブラックアウトもなくなり平穏な日々を

   送っていたエヴァンは、ふと幼い頃の日記を手にとる。

   いつしか離ればなれになった、幼なじみのケイリー

   その後の運命を知ったエヴァンは、

   彼女への想いのあまり、ある行動に出るのだが…。


映像のこと。

映画ならではの美化されたものではなく、生々しいです。

観るのがつらくなったことも、しばしば。


過去、現代、とあちこち場面が変わる上に、

最初は観る側にとっても、謎が多く与えられるので、

むずかしい作品なのかな、という印象。

しかし、記憶の穴が埋められていくたびに、

なるほど!という思いで、興味がぐんぐんと深まっていきました。

画面に吸い寄せられてましたね。

もどかしいストーリー展開が、なんともいえない。



この映画は、ほんとうにオススメなのであまり多くは語らないでおきます。

興味のある方、ぜひぜひ!!

ZOO / 乙一

book16


初、乙一です。文庫本が出版されたので迷わず購入。

短編集。


「カザリとヨーコ」

ヨーコの一人語りで物語が進んでいく。

ヨーコは母親から虐待を受け、まともな生活をしていないので

いかにも不健康そうな語り方する、これがおもしろい。

母親のヒステリーっぷりに泣きそうになりました。あは。

少し読んだだけで展開が読めたのが残念でしたが、楽しめました。

ありそうでなかったおはなし。


「ZOO」

これも、主人公の男の一人語り。

この短編集の中でもグロテスクさが際だつ作品。

グロテスクな題材…なのに意外と物語の終わり方がさらり、とキレイに終わったので、

それほど後味は悪くなかったです。

それでも想像してしまうと、やっぱり気持ち悪いのですが。

ただ、こんな日常を送るのはいやだなぁと思うばかりでした。


乙一作品の世界観を探りながら読みました。

どれも、生と死があまりにも直面していて、テーマからあたしは受け入れがたかった。

恐怖だ。

後味のように残る、恐怖。

ただ、グロテスクや恐怖だけでは、感じられないおもしろさがある。

肩ごしの恋人 / 唯川恵

book15

おんなの幸せってなんだろう、と2人の女性の立場から考えさせられる作品です。


欲しいものはなんでも手に入れたい、女であることに幸せを感じている我が儘な「るり子」。

クール男性的な性格、仕事も恋もうまくのめり込めない「萌」。

2人は幼稚園のころからの幼なじみ。

煙たく思うこともあるがお互いの魅力についてわかりあっている、理解者でもある。

物語は、るり子の3回目の結婚式のシーンから始まります。


まず気になってしまうのがるり子の言動。

強い。なんだこれ。思わず鼻で笑ってしまいそうなほど。

それに対照的な性格の萌。

萌の消化しきれない感じに同情したり、もやもやとした思いを持ったりもしましたが、後々の行動が、うーん、わからない。

とにかく女性陣に違和感があって、完全には話にのめり込めなかったです。

終わり方は、ポジティブな感じ。でも先のことを考えると何とも言えない感じです。


こんなこと言うと完全否定のように思われそうですが、全体的によかったと思います。


あと萌の言葉の選び方が、好きです。はい。


物語はたんたんと進んでいく中で飲み食いのシーンが印象に残っています。

すき焼き、中華料理、蕎麦にゴルゴンゾーラ。

食欲そそられちゃいます。